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公開番号2024135417
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023046085
出願日2023-03-22
発明の名称ガス貯留装置
出願人豊田合成株式会社
代理人弁理士法人 共立特許事務所
主分類F17C 5/02 20060101AFI20240927BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】ガス貯留装置の肥大化を抑えつつ圧力容器の冷却を効率的に行うこと。
【解決手段】ガス貯留装置は、移動体に搭載され、ガスを貯留可能な圧力容器を備えるガス貯留装置である。圧力容器は、軸方向に延在し、ガスを貯留する容器本体と、容器本体の軸方向端部に配置される口金と、容器本体及び口金の外周面を覆う補強層と、を有する。ガス貯留装置は、口金を内外に貫く口金通路部と口金通路部の内端に接続して容器本体の内部に配置される冷却通路部とを有し、ガスステーションから供給される液化ガスが流れる液化ガス通路を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
移動体に搭載され、ガスを貯留可能な圧力容器を備えるガス貯留装置であって、
前記圧力容器は、
軸方向に延在し、前記ガスを貯留する容器本体と、
前記容器本体の軸方向端部に配置される口金と、
前記容器本体及び前記口金の外周面を覆う補強層と、
を有し、
前記口金を内外に貫く口金通路部と、前記口金通路部の内端に接続して前記容器本体の内部に配置される冷却通路部と、を有し、ガスステーションから供給される液化ガスが流れる液化ガス通路を備える、ガス貯留装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記液化ガス通路を流れた前記液化ガスを気化してガス供給通路を通じて前記容器本体内へ供給する気化装置を備える、請求項1に記載されたガス貯留装置。
【請求項3】
前記気化装置は、前記圧力容器の外側に配置されており、
前記液化ガス通路は、前記圧力容器と前記気化装置との間に介在する連通部に設けられ、軸方向片側の前記口金通路部から前記気化装置へ前記液化ガスを導く液化ガス連通路部を有し、
前記連通部には、前記液化ガス連通路部とは別に前記ガス供給通路の少なくとも一部が設けられている、請求項2に記載されたガス貯留装置。
【請求項4】
前記気化装置は、前記圧力容器の内側に前記容器本体が占める領域とは区画して配置されている、請求項2に記載されたガス貯留装置。
【請求項5】
前記容器本体は、前記ガスを吸蔵可能かつ放出可能な貯蔵材を有し、
前記貯蔵材は、前記冷却通路部が配策される配策孔を有する、請求項1乃至4の何れか一項に記載されたガス貯留装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスを高圧で充填することが可能なガス貯留装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両などの移動体に搭載されたガス貯留装置に、街中などに設置されたガスステーションから水素ガスや天然ガスなどのガスを補給するシステムが知られている(例えば、特許文献1)。一般に、ガス補給システムにおいて、水素ステーションなどのガスステーションは、ガスを液化した状態で貯留しており、その液化ガスを気化器で気化しそのガスを昇圧して蓄圧器に貯蔵した後に移動体のガス貯留装置へ供給する。移動体のガス貯留装置は、圧力容器内にガスを貯留することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6000618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ガス貯留装置の圧力容器では、ガスの出し入れ時や振動時に発熱が生じ得るので、その発熱が生じたときは冷却することが求められる。特に圧力容器の容器本体内にガスを吸蔵しかつ放出する貯蔵材が配置される構造では、ガスの出し入れ時に発熱が生じ易いので、冷却手段が必須の構成となる。一方、液化水素ガスなどの液化ガスは、常温よりも低温で存在し、沸点以上に達して気化するときに周囲から熱を奪う。
【0005】
このため、ガス貯留装置に専用の冷却装置が独自に設けられかつ液化ガスの気化時における熱交換がガスステーション側で完結する構成では、ガス貯留装置が肥大化すると共に、ガスステーション側で温度低下が無駄に生じるのでシステム構成としての効率が悪い。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、ガス貯留装置の肥大化を抑えつつ圧力容器の冷却を効率的に行うことが可能なガス貯留装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、移動体に搭載され、ガスを貯留可能な圧力容器を備えるガス貯留装置であって、前記圧力容器は、軸方向に延在し、前記ガスを貯留する容器本体と、前記容器本体の軸方向端部に配置される口金と、前記容器本体及び前記口金の外周面を覆う補強層と、を有し、前記口金を内外に貫く口金通路部と、前記口金通路部の内端に接続して前記容器本体の内部に配置される冷却通路部と、を有し、ガスステーションから供給される液化ガスが流れる液化ガス通路を備える、ガス貯留装置である。
【0008】
この構成によれば、肥大化を抑えつつ圧力容器の冷却を効率的に行うガス貯留装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係るガス貯留装置とガスステーションとを含むガス補給システムの構成図である。
本実施形態のガス貯留装置の斜視図である。
本実施形態のガス貯留装置が備える圧力容器の分解斜視図である。
本実施形態のガス貯留装置の断面図である。
本実施形態のガス貯留装置における液化ガス通路及びガス供給通路を表した斜視図である。
本発明の一変形形態に係るガス貯留装置の構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図1-図6を用いて、本発明に係るガス貯留装置の具体的な実施の形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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