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公開番号2024123519
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-12
出願番号2023031002
出願日2023-03-01
発明の名称ガス監視システム
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人個人
主分類F17D 5/00 20060101AFI20240905BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】定置式ガス機器が設置された複数のサイトに対して供給されるガスの状態を監視するためのガス監視システムにおいて、低コストで合理的な構成でガス導管におけるガス性状異常場所を判定可能な技術を提供する。
【解決手段】定置式ガス機器30がガス性状計測部34と通信機能部33とを有するものであり、複数のサイト1の夫々に対し通信機能部33との間で通信を行ってガス性状計測部34で計測されたガス性状を示すサイトガス性状データI1を、通信ネットワークを通じて収集するデータ収集部11と、複数のサイトガス性状データI1の夫々について異常の有無を判定してガス性状異常判定情報I2を生成するガス性状異常判定部12と、複数のガス性状異常判定情報I2をサイト場所情報I3と関連付けたガス性状マップMを生成し出力するガス性状マップ生成部13と、を備える。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
定置式ガス機器が設置された複数のサイトに対してガス導管を通じて供給されるガスの状態を監視するためのガス監視システムであって、
前記定置式ガス機器が、前記ガス導管から供給されたガスのガス性状を計測するガス性状計測部と、所定の通信ネットワークを通じて外部との間で通信可能な通信機能部と、を有するものであり、
前記複数のサイトの夫々に対し、前記通信機能部との間で通信を行って、前記ガス性状計測部で計測されたガス性状を示すサイトガス性状データを、前記通信ネットワークを通じて収集するデータ収集部と、
前記データ収集部で収集された複数のサイトガス性状データの夫々について異常の有無を判定して当該判定結果を示すガス性状異常判定情報を生成するガス性状異常判定部と、
前記ガス性状異常判定部で生成された複数のガス性状異常判定情報を、当該ガス性状異常判定情報の判定対象としたサイトガス性状データの収集先サイトの場所を示すサイト場所情報と関連付けたガス性状マップを生成し出力するガス性状マップ生成部と、を備えるガス監視システム。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
前記定置式ガス機器が、燃料電池システムである請求項1に記載のガス監視システム。
【請求項3】
前記データ収集部が、前記ガス性状計測部で計測されたガスの露点及び熱量のうちの少なくとも一方に関するデータを前記サイトガス性状データとして収集する請求項1又は2に記載のガス監視システム。
【請求項4】
前記ガス性状異常判定部が、前記データ収集部で収集された複数のサイトガス性状データの夫々について基準となる前記ガスのガス性状を示す基準ガス性状データに対する乖離幅を示す情報をガス性状異常判定情報として生成する請求項1又は2に記載のガス監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、定置式ガス機器が設置された複数のサイトに対してガス導管を通じて供給されるガスの状態を監視するためのガス監視システムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
住宅や施設などの複数のサイトに対してガス導管を通じてガスを供給するガス事業者は、各サイトに供給するガスの品質や安全性を担保するべく、ガス導管を通流するガスの状態を監視する必要がある。このようなガスの状態を監視するためのガス監視システムとしては、ガスの性状変化を検出するための専用の検出装置をガス導管に配置し、その検出装置の検出結果を専用の通信ネットワークを通じて収集し、その収集した検出結果を参照してガス導管におけるガスの性状の有無を判定するシステムが知られている(例えば特許文献1,2を参照。)。
【0003】
特許文献1には、ガス導管に隣接する水道管の漏水事故などに起因するガス導管の損傷による浸水場所を把握するためのシステムが開示されている。このシステムでは、各サイトに設置されたガスメータに、ガスの湿度変化を検出する専用の湿度センサが設けられており、その湿度センサの検出結果が通信ネットワークを通じて収集される。そして、特定の湿度センサにてガスの湿度の大幅な上昇が検出された場合には、当該湿度センサが設けられたガスメータに通じるガス導管が浸水場所として判定されて、適切な浸水対策が施される。
【0004】
特許文献2には、複数のガス供給設備の夫々からガスがガス導管に注入される場合において、熱量が異なる異常な成分のガスの注入場所を把握するためのシステムが開示されている。このシステムでは、ガス導管において特定のガス供給設備からガスが注入される場所に、ガスの成分を検出する専用の成分監視装置が設けられており、その成分監視装置の検出結果が通信ネットワークを通じて収集される。そして、特定の成分監視装置においてガスの成分が基準となる成分に対して乖離している場合には、当該成分監視装置に通じるガス供給設備のガス注入場所が異常な成分のガスの注入場所として判定されて、当該ガス供給設備からのガスの注入が適切に遮断される。
【0005】
各サイトに設置されてガスで作動する定置式ガス機器として、ガス導管を通じて供給されるガスの性状が変動すると作動状態や性能に影響を受けるものがある。特に、オンサイト型発電設備等として各サイトに設置される燃料電池システムでは、ガス導管から供給されたガスの実際の露点や熱量等のガス性状が変動すると、耐久性や発電性能の低下が問題となる。そこで、このような燃料電池システムとしては、ガス導管から供給されたガスの実際の露点や熱量等のガス性状を計測するガス性状計測部を装備し、当該ガス性状計測部で計測されたガスの実際のガス性状を燃料電池システム自身の作動制御に利用するものが知られている(例えば特許文献3,4を参照。)。
また、このような燃料電池システムとしては、所定の通信ネットワークを通じて外部の中央管理システム等との間で通信可能な通信機能部を装備し、当該通信機能部による通信を、オンラインでのサービス提供やシステム保守等の燃料電池システム自身の管理に活用するものもある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2000-283400号公報
特開2002-285901号公報
特開2013-196911号公報
特開2002-216831号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した従来のガス監視システムでは、ガスの性状変化を検出するための専用の検出装置やその検出装置の検出結果を収集するための専用の通信ネットワークが必要となるために高コスト化が問題となる。
この実情に鑑み、本発明の主たる課題は、定置式ガス機器が設置された複数のサイトに対してガス導管を通じて供給されるガスの状態を監視するためのガス監視システムにおいて、低コストで合理的な構成でガス導管におけるガスの実際のガス性状が異常なガス性状異常場所を判定可能な技術を提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1特徴構成は、定置式ガス機器が設置された複数のサイトに対してガス導管を通じて供給されるガスの状態を監視するためのガス監視システムであって、
前記定置式ガス機器が、前記ガス導管から供給されたガスのガス性状を計測するガス性状計測部と、所定の通信ネットワークを通じて外部との間で通信可能な通信機能部と、を有するものであり、
前記複数のサイトの夫々に対し、前記通信機能部との間で通信を行って、前記ガス性状計測部で計測されたガス性状を示すサイトガス性状データを、前記通信ネットワークを通じて収集するデータ収集部と、
前記データ収集部で収集された複数のサイトガス性状データの夫々について異常の有無を判定して当該判定結果を示すガス性状異常判定情報を生成するガス性状異常判定部と、
前記ガス性状異常判定部で生成された複数のガス性状異常判定情報を、当該ガス性状異常判定情報の判定対象としたサイトガス性状データの収集先サイトの場所を示すサイト場所情報と関連付けたガス性状マップを生成し出力するガス性状マップ生成部と、を備える点にある。
【0009】
本構成によれば、複数のサイトの夫々には定置式ガス機器が設置されており、これら夫々の定置式ガス機器には、上記ガス性状計測部及び上記通信機能部が装備されている。よって、上記データ収集部は、別途専用のガス性状計測部や通信機能部の設置を必要とせずに、複数の定置式ガス機器の夫々が有する既存のガス性状計測部及び通信機能部を用いて、当該定置式ガス機器が設置された複数のサイトの夫々から、ガス導管から供給されたガスの実際のガス性状を示すサイトガス性状データを合理的に収集することができる。そして、これら複数のサイトガス性状データの夫々について上記ガス性状異常判定部により異常の有無が判定されて上記ガス性状異常判定情報が生成され、これら複数のガス性状異常情報の夫々について上記ガス性状マップ生成部によりサイト場所情報と関連付けられて上記ガス性状マップが生成され出力される。
よって、ガス事業者等の利用者は、上記ガス性状マップ生成部により出力された上記ガス性状マップを参照して、ガス導管から供給されるガスのガス性状が異常であるサイトの場所を示すガス性状異常場所を迅速且つ的確に特定し、当該ガス性状異常場所及びそれに通じるガス導管に対して適切な処置を施すことができる。
従って、本発明により、定置式ガス機器が設置された複数のサイトに対してガス導管を通じて供給されるガスの状態を監視するためのガス監視システムにおいて、低コストで合理的な構成でガス導管におけるガスの実際のガス性状が異常なガス性状異常場所を判定可能な技術を提供することができる。
【0010】
本発明の第2特徴構成は、前記定置式ガス機器が、燃料電池システムである点にある。
(【0011】以降は省略されています)

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