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公開番号2025073070
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-12
出願番号2024153230
出願日2024-09-05
発明の名称即時給湯システム
出願人大阪瓦斯株式会社
代理人弁理士法人R&C
主分類F24D 17/00 20220101AFI20250501BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】利用者に対して目標温度の湯水を素早く供給できるようにしつつ、ランニングコストの増大を抑制できる即時給湯システムを提供する。
【解決手段】即時給湯システムであって、運転制御部は、即湯対応時間帯の開始時刻に対応する又は当該開始時刻より設定余裕期間だけ前の時刻に対応する目標即湯対応時刻には湯水温度センサが測定する湯水の温度が目標温度になるように、目標即湯対応時刻よりも所定の設定事前加熱期間だけ前の事前加熱開始時刻から、循環ポンプ及び即湯用加熱部を動作させる事前加熱処理を行うように構成され、運転制御部は、事前加熱開始時刻に事前加熱処理を開始した後、湯水温度センサが測定する湯水の温度が目標温度になるまでの所要加熱期間を測定して、次回に行う事前加熱処理での設定事前加熱期間の長さを当該所要加熱期間の長さに近づける事前加熱期間設定処理を行う。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
供給される水を加熱する給湯用加熱部と、前記給湯用加熱部に供給される水が流れる給水路と、前記給湯用加熱部によって加熱された温水が給湯栓に供給される間に流れる給湯路と、前記給湯路の少なくとも一部を含み、湯水が循環する即湯用循環回路と、前記即湯用循環回路で湯水を循環させる循環ポンプと、前記即湯用循環回路を循環する湯水を加熱する即湯用加熱部と、前記即湯用循環回路での湯水の温度を測定する湯水温度センサと、即湯対応時間帯の設定入力を受け付ける入力受付部と、運転制御部とを備え、
前記運転制御部は、前記湯水温度センサが測定する湯水の温度が目標温度となるように前記循環ポンプ及び前記即湯用加熱部を動作させる即湯対応処理を前記即湯対応時間帯の間に行う即時給湯システムであって、
前記運転制御部は、前記即湯対応時間帯の開始時刻に対応する又は当該開始時刻より設定余裕期間だけ前の時刻に対応する目標即湯対応時刻には前記湯水温度センサが測定する湯水の温度が前記目標温度になるように、前記目標即湯対応時刻よりも所定の設定事前加熱期間だけ前の事前加熱開始時刻から、前記循環ポンプ及び前記即湯用加熱部を動作させる事前加熱処理を行うように構成され、
前記運転制御部は、前記事前加熱開始時刻に前記事前加熱処理を開始した後、前記湯水温度センサが測定する湯水の温度が前記目標温度になるまでの所要加熱期間を測定して、次回に行う前記事前加熱処理での前記設定事前加熱期間の長さを当該所要加熱期間の長さに近づける事前加熱期間設定処理を行う即時給湯システム。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記運転制御部は、前記事前加熱期間設定処理において、次回に行う前記事前加熱処理での前記設定事前加熱期間の長さを今回行った前記事前加熱処理での前記所要加熱期間の長さと同じに設定する請求項1に記載の即時給湯システム。
【請求項3】
前記運転制御部は、前記事前加熱期間設定処理において、
今回行った前記事前加熱処理での前記所要加熱期間の長さが今回行った前記事前加熱処理での前記設定事前加熱期間の長さよりも基準期間以上長い場合、次回に行う前記事前加熱処理での前記設定事前加熱期間の長さを前記基準期間だけ長く設定し、
今回行った前記事前加熱処理での前記所要加熱期間の長さが今回行った前記事前加熱処理での前記設定事前加熱期間の長さよりも前記基準期間以上短い場合、次回に行う前記事前加熱処理での前記設定事前加熱期間の長さを前記基準期間だけ短く設定し、
今回行った前記事前加熱処理での前記所要加熱期間の長さが今回行った前記事前加熱処理での前記設定事前加熱期間の長さよりも前記基準期間未満だけ長い又は前記基準期間未満だけ短い場合、次回に行う前記事前加熱処理での前記設定事前加熱期間の長さを変更しない請求項1に記載の即時給湯システム。
【請求項4】
前記運転制御部は、前記即湯対応時間帯が設定されていないことにより、又は、前記即湯対応処理を行わないことにより、前記事前加熱処理を一定期間以上行わなかった場合、前記設定事前加熱期間を所定の初期値に設定する請求項1~3の何れか一項に記載の即時給湯システム。
【請求項5】
前記入力受付部は、1日の中で互いに重複しない複数の前記即湯対応時間帯の設定入力を受け付けることができ、
前記運転制御部は、複数の前記即湯対応時間帯のそれぞれに対応する前記事前加熱処理を行うと共に、前記事前加熱期間設定処理を各別に行う請求項1~3の何れか一項に記載の即時給湯システム。
【請求項6】
前記運転制御部は、前記事前加熱処理として、前記事前加熱開始時刻から前記設定事前加熱期間の間行う第1事前加熱処理と、前記湯水温度センサが測定する湯水の温度が前記目標温度になるように、前記事前加熱開始時刻より前倒し期間だけ前の前倒し事前加熱開始時刻から前記設定事前加熱期間の間行い、且つ、その後、前記目標即湯対応時刻までは、前記湯水温度センサが測定する湯水の温度が前記目標温度になるように前記循環ポンプ及び前記即湯用加熱部を動作させる第2事前加熱処理を実行可能に構成され、
前記運転制御部は、前記即湯用加熱部で用いられるエネルギー源の料金体系に時間帯別料金が採用されている場合に、前記第1事前加熱処理を実行した場合に前記即湯用加熱部で用いられるエネルギーの第1コストと、前記第2事前加熱処理を実行した際に前記即湯用加熱部で用いられるエネルギーの第2コストとを比較し、前記第2コストが前記第1コストよりも小さいときは、前記事前加熱処理として前記第2事前加熱処理を実行する請求項1~3のいずれか一項に記載の即時給湯システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、即時給湯システムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2000-018626号公報)には、給湯栓が開かれると速やかに高温の湯を供給できるように構成される即湯ユニットが記載されている。具体的には、引用文献1に記載の即時給湯ユニットでは、即湯運転モードにおいて、給湯栓(先栓28)が閉じられていて給湯用加熱部(熱源器12)が給湯運転していない場合には、湯水温度センサ(温度センサ24)で検知している即湯用循環回路(循環配管15、戻り管17)の湯温を取り込み、予め設定されている出湯設定温度と湯水温度センサで検知した湯温とを比較し、即湯用循環回路内の湯温が設定温度以下に下がった場合には、循環ポンプ(23)を作動させるような即湯対応処理が記載されている。このような即湯対応処理により、給湯栓と給湯器との間の給湯路を含む即湯用循環回路には高温の湯水が滞留している状態、即ち、給湯栓が開かれると速やかに高温の湯を供給できる状態が作り出される。
【0003】
上述したような即湯対応処理を特定の時間帯のみに実行するような即時給湯システムもある。例えば、特許文献2(特開2017-187194号公報)には、即湯対応処理を行う即湯対応時間帯を利用者がリモコンで設定できるシステムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-018626号公報
特開2017-187194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献2に記載のような即時給湯システムでは、設定された即湯対応時間帯には速やかに高温の湯を供給できる状態が作り出されるのに加えて、それ以外の時間帯では即湯対応処理を行う必要が無くなるという利点、即ち、ランニングコストを削減できるという利点がある。
【0006】
尚、特許文献2に記載のような即時給湯システムでは、設定された即湯対応時間帯の開始時刻の時点において速やかに高温の湯を供給できる状態にしておく必要がある。そのため、即湯対応時間帯の開始時刻よりも前から即湯用循環回路の湯水を加熱しておくような事前加熱処理を行う必要がある。例えば、即湯対応時間帯の開始時刻よりも設定事前加熱期間だけ前の事前加熱開始時刻から、事前加熱処理を行う必要がある。
【0007】
但し、上述のような事前加熱処理を行う場合、即湯用循環回路の湯水の加熱開始からその湯水が目標温度になるまでの所要加熱期間は、住戸などの各施設での給湯回路の長さやその時点での給水温などによって様々である。そのため、設定事前加熱期間が必要以上に短い場合には、即湯対応時間帯の開始時刻の時点で未だ即湯用循環回路の湯水が目標温度に到達しておらず、利用者に対して目標温度の湯水を素早く供給できないという問題がある。それに対して、設定事前加熱期間が必要以上に長い場合には、即湯対応時間帯の開始時刻よりも十分に前の時点で即湯用循環回路の湯水が目標温度に既に到達してしまい、ランニングコストが増えてしまうという問題がある。
【0008】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、利用者に対して目標温度の湯水を素早く供給できるようにしつつ、ランニングコストの増大を抑制できる即時給湯システムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するための本発明に係る即時給湯システムの特徴構成は、供給される水を加熱する給湯用加熱部と、前記給湯用加熱部に供給される水が流れる給水路と、前記給湯用加熱部によって加熱された温水が給湯栓に供給される間に流れる給湯路と、前記給湯路の少なくとも一部を含み、湯水が循環する即湯用循環回路と、前記即湯用循環回路で湯水を循環させる循環ポンプと、前記即湯用循環回路を循環する湯水を加熱する即湯用加熱部と、前記即湯用循環回路での湯水の温度を測定する湯水温度センサと、即湯対応時間帯の設定入力を受け付ける入力受付部と、運転制御部とを備え、
前記運転制御部は、前記湯水温度センサが測定する湯水の温度が目標温度となるように前記循環ポンプ及び前記即湯用加熱部を動作させる即湯対応処理を前記即湯対応時間帯の間に行う即時給湯システムであって、
前記運転制御部は、前記即湯対応時間帯の開始時刻に対応する又は当該開始時刻より設定余裕期間だけ前の時刻に対応する目標即湯対応時刻には前記湯水温度センサが測定する湯水の温度が前記目標温度になるように、前記目標即湯対応時刻よりも所定の設定事前加熱期間だけ前の事前加熱開始時刻から、前記循環ポンプ及び前記即湯用加熱部を動作させる事前加熱処理を行うように構成され、
前記運転制御部は、前記事前加熱開始時刻に前記事前加熱処理を開始した後、前記湯水温度センサが測定する湯水の温度が前記目標温度になるまでの所要加熱期間を測定して、次回に行う前記事前加熱処理での前記設定事前加熱期間の長さを当該所要加熱期間の長さに近づける事前加熱期間設定処理を行う点にある。
【0010】
上記特徴構成によれば、運転制御部は、受け付けた即湯対応時間帯の開始時刻に対応する又は当該開始時刻より設定余裕期間だけ前の時刻に対応する目標即湯対応時刻には湯水温度センサが測定する湯水の温度が目標温度になるように、目標即湯対応時刻よりも所定の設定事前加熱期間だけ前の事前加熱開始時刻から、循環ポンプ及び即湯用加熱部を動作させる事前加熱処理を行う。その結果、即湯対応時間帯の開始時刻の時点には、利用者に対して目標温度の湯水を素早く供給できる態勢が整っている可能性が高くなる。
また、目標即湯対応時刻を、受け付けた即湯対応時間帯の開始時刻ではなく、その即湯対応時間帯の開始時刻より設定余裕期間だけ前の時刻にした場合には、事前加熱処理で湯水温度センサが測定する湯水の温度が目標温度になるまでの所要加熱期間が前回の事前加熱処理から変化したとしても、即湯対応時間帯の開始時刻の時点には、利用者に対して目標温度の湯水を素早く供給できる態勢が整っている可能性が更に高くなる。
(【0011】以降は省略されています)

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