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公開番号2025030483
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135823
出願日2023-08-23
発明の名称木造柱継手位置決め構造、及び木造柱継手の施工方法
出願人株式会社竹中工務店
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04B 1/26 20060101AFI20250228BHJP(建築物)
要約【課題】柱継手において、上下の木造柱を位置決めすることを目的とする。
【解決手段】木造柱継手位置決め構造は、下側木造柱20の上端部に通しボルト60によって固定される下側エレクションピース50Lと、下側木造柱20の上端面に載置される上側木造柱40の下端部に通しボルト60によって固定される上側エレクションピース50Uと、下側エレクションピース50Lと上側エレクションピース50Uとを連結する連結部材と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
下側木造柱の上端部に通しボルト又はネジ部材によって固定される下側エレクションピースと、
前記下側木造柱の上端面に載置される上側木造柱の下端部に通しボルト又はネジ部材によって固定される上側エレクションピースと、
前記下側エレクションピースと前記上側エレクションピースとを連結する連結部材と、
を備える木造柱継手位置決め構造。
続きを表示（約 590 文字）【請求項２】
前記連結部材は、前記下側木造柱に対する前記上側木造柱のレベル及び位置の少なくとも一方を調整可能な調整機構を有する、
請求項１に記載の木造柱継手位置決め構造。
【請求項３】
前記下側木造柱の上端面に形成された下側挿入穴、及び前記上側木造柱の下端面に形成された上側挿入穴に挿入される連結筋と、
前記下側挿入穴及び前記上側挿入穴に充填され、前記下側木造柱及び前記上側木造柱と前記連結筋とを接合する充填材と、
を備える請求項１又は請求項２に記載の木造柱継手位置決め構造。
【請求項４】
下側木造柱の上端面に形成された複数の下側挿入穴に連結筋をそれぞれ差し込む差込み工程と、
前記下側木造柱の上端面に上側木造柱の下端面を載置するとともに、前記下側木造柱の上端面から突出する前記連結筋を、前記上側木造柱の下端面に形成された上側挿入穴にそれぞれ挿入する上側木造柱建て方工程と、
前記下側木造柱の上端部にボルト接合された下側エレクションピースと、前記上側木造柱の下端部にボルト接合された上側エレクションピースとを連結する位置決め工程と、
前記下側挿入穴及び前記上側挿入穴に充填材を充填し、前記下側木造柱及び前記上側木造柱と前記連結筋とを接合する接合工程と、
を備える木造柱継手の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、木造柱継手位置決め構造、及び木造柱継手の施工方法に関する。
続きを表示（約 1,100 文字）【背景技術】
【０００２】
プレキャストコンクリート製の柱構成材の柱継手において、上下の柱構成材の端部にそれぞれボルト接合されたエレクションピース同士を連結することにより、上下の柱構成材を位置決めする継手構造がある（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
また、木造柱の柱脚部を土台に固定するホールダウン金物がある（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
国際公開第２０１４／０８３６０２号公報
特開２００７－２０５０６４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、木造構造物は、近年、大規模化する傾向にある。このような大規模な木造構造物等では、施工階において、上下の木造柱を柱継手によって継ぐ可能性がある。この場合、上下の木造柱の端部にエレクションピースをそれぞれ設け、これらのエレクションピースを連結することにより、上下の木造柱を位置決めすることが考えられる。
【０００６】
しかしながら、木造柱には、鉄骨柱のようにエレクションピースを溶接することができず、上下の木造柱を位置決めすることが難しい。
【０００７】
本発明は、上記の事実を考慮し、柱継手において、上下の木造柱を位置決めすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
請求項１に記載の木造柱継手位置決め構造は、下側木造柱の上端部に通しボルト又はネジ部材によって固定される下側エレクションピースと、前記下側木造柱の上端面に載置される上側木造柱の下端部に通しボルト又はネジ部材によって固定される上側エレクションピースと、前記下側エレクションピースと前記上側エレクションピースとを連結する連結部材と、を備える。
【０００９】
請求項１に係る木造柱継手位置決め構造によれば、下側エレクションピースは、下側木造柱の上端部に通しボルト又はネジ部材によって固定される。一方、上側エレクションピースは、下側木造柱の上端面に載置される上側木造柱の下端部に通しボルト又はネジ部材によって固定される。これらの下側エレクションピースと上側エレクションピースとは、連結部材によって連結される。
【００１０】
これにより、下側木造柱に対して上側木造柱が位置決めされる。この状態で、下側木造柱と上側木造柱とを接合することにより、下側木造柱と上側木造柱とを容易に接合することができる。したがって、上側木造柱の施工性が向上する。
（【００１１】以降は省略されています）

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