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公開番号2025030199
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135282
出願日2023-08-23
発明の名称通信システムおよび光遅延補正方法
出願人三菱電機株式会社
代理人個人,個人
主分類H04B 10/29 20130101AFI20250228BHJP(電気通信技術)
要約【課題】1つの基地局が担うエリア内の複数箇所で同時に光遅延補正を行う通信システムを提供する。
【解決手段】通信システムは、基地局1に第1の光ファイバケーブルを介して接続された複数の第1の中継装置Wと、基地局1に第2の光ファイバケーブルを介して接続された複数の第2の中継装置Eと、を備える。第1の中継装置は、基地局から遠い方に隣接する第1の中継装置との遅延差を補正する光遅延補正部を備える。第2の中継装置は、基地局1から遠い方に隣接する第2の中継装置との遅延差を補正する光遅延補正部を備える。基地局は、最も近い第1の中継装置との遅延差を補正する第1の光遅延補正部と、基地局1から最も近い第2の中継装置との遅延差を補正する第2の光遅延補正部、とを備える。基地局の第1の光遅延補正部および第2の光遅延補正部は、さらに、複数の第1の中継装置と複数の第2の中継装置との遅延差を補正する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基地局と、
前記基地局に第1の光ファイバケーブルを介して接続された複数の第1の中継装置と、
前記基地局に第2の光ファイバケーブルを介して接続された複数の第2の中継装置と、
を備え、
複数の前記第1の中継装置のそれぞれは、前記基地局から遠い方に隣接する前記第1の中継装置との信号遅延差を補正する光遅延補正部を備え、
複数の前記第2の中継装置のそれぞれは、前記基地局から遠い方に隣接する前記第2の中継装置との信号遅延差を補正する光遅延補正部を備え、
前記基地局は、
前記基地局から最も近い前記第1の中継装置との信号遅延差を補正する第1の光遅延補正部と、
前記基地局から最も近い前記第2の中継装置との信号遅延差を補正する第2の光遅延補正部と、
を備え、
前記基地局の前記第1の光遅延補正部および前記第2の光遅延補正部は、さらに、複数の前記第1の中継装置と複数の前記第2の中継装置との信号遅延差を補正する、
通信システム。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記基地局の前記第1または第2の光遅延補正部には、複数の前記第1または第2の中継装置が接続した前記第1または第2の光ファイバケーブルが複数本接続され、
前記第1または第2の光遅延補正部は、さらに、複数の前記第1または第2の光ファイバケーブル間の位相差を補正する、
請求項1に記載の通信システム。
【請求項3】
前記基地局とそれに接続した複数の前記第1の中継装置および複数の前記第2の中継装置とを複数組備え、
基準の基地局として予め定められた特定の基地局の前記第1の光遅延補正部および前記第2の光遅延補正部は、さらに、前記特定の前記基地局と他の基地局との信号遅延差を補正する、
請求項1または請求項2に記載の通信システム。
【請求項4】
請求項1に記載の通信システムにおける光遅延補正方法であって、
(a)複数の前記第1の中継装置の前記光遅延補正部が、前記基地局から遠いものから順に信号遅延差の補正を実施する工程と、
(b)前記工程(a)の後に、前記基地局の第1の光遅延補正部が、前記基地局から最も近い前記第1の中継装置との信号遅延差を補正する工程と、
(c)複数の前記第2の中継装置の前記光遅延補正部が、前記基地局から遠いものから順に信号遅延差の補正を実施する工程と、
(d)前記工程(c)の後に、前記基地局の第2の光遅延補正部が、前記基地局から最も近い前記第2の中継装置との信号遅延差を補正する工程と、
(e)前記工程(b)および前記工程(d)の両方が完了した後に、前記基地局の前記第1の光遅延補正部および前記第2の光遅延補正部が、複数の前記第1の中継装置と複数の前記第2の中継装置との信号遅延差を補正する工程と、
を備える光遅延補正方法。
【請求項5】
請求項2に記載の通信システムにおける光遅延補正方法であって、
(a)複数の前記第1の中継装置の前記光遅延補正部が、前記基地局から遠いものから順に信号遅延差の補正を実施する工程と、
(b)前記工程(a)の後に、前記基地局の第1の光遅延補正部が、前記基地局から最も近い前記第1の中継装置との信号遅延差を補正し、前記第1の光ファイバケーブルが複数本ある場合はさらに複数の前記第1の光ファイバケーブル間の位相差を補正する工程と、
(c)複数の前記第2の中継装置の前記光遅延補正部が、前記基地局から遠いものから順に信号遅延差の補正を実施する工程と、
(d)前記工程(c)の後に、前記基地局の第2の光遅延補正部が、前記基地局から最も近い前記第2の中継装置との信号遅延差を補正し、前記第2の光ファイバケーブルが複数本ある場合はさらに複数の前記第2の光ファイバケーブル間の位相差を補正する工程と、
(e)前記工程(b)および前記工程(d)の両方が完了した後に、前記基地局の前記第1の光遅延補正部および前記第2の光遅延補正部が、複数の前記第1の中継装置と複数の前記第2の中継装置との信号遅延差を補正する工程と、
を備える光遅延補正方法。
【請求項6】
請求項3に記載の通信システムにおける光遅延補正方法であって、
(a)複数の前記第1の中継装置の前記光遅延補正部が、前記基地局から遠いものから順に信号遅延差の補正を実施する工程と、
(b)前記工程(a)の後に、前記基地局の第1の光遅延補正部が、前記基地局から最も近い前記第1の中継装置との信号遅延差を補正する工程と、
(c)複数の前記第2の中継装置の前記光遅延補正部が、前記基地局から遠いものから順に信号遅延差の補正を実施する工程と、
(d)前記工程(c)の後に、前記基地局の第2の光遅延補正部が、前記基地局から最も近い前記第2の中継装置との信号遅延差を補正する工程と、
(e)前記工程(b)および前記工程(d)の両方が完了した後に、前記基地局の前記第1の光遅延補正部および前記第2の光遅延補正部が、複数の前記第1の中継装置と複数の前記第2の中継装置との信号遅延差を補正する工程と、
(f)前記工程(e)の後に、前記特定の基地局の前記第1の光遅延補正部および前記第2の光遅延補正部が、前記特定の前記基地局と他の基地局との信号遅延差を補正する工程と、
を備える光遅延補正方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、通信システムの信号遅延を光ケーブル長による光遅延補正によって補正する技術に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
通信システムの信号遅延を光ケーブル長による光遅延補正によって補正する光遅延補正装置が知られている。例えば、特許文献1には、基地局に設置した光遅延補正装置と中継装置とが光ファイバ伝送路を介して1対1で接続され、光遅延補正装置が上り方向通信および下り方向通信の伝送遅延を補正する無線中継システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-236165号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
中継装置が光遅延補正装置を経由した光信号を電気信号である高周波信号に変換して増幅して上り方向および下り方向に伝送する従来の通信システムは、基地局側の光遅延補正装置と中継装置側の光遅延補正部とを組み合わせて遅延調整を行っている。この場合、1つの基地局が担うエリアの上り方向および下り方向のいずれか一方の最遠端の中継装置から順に遅延調整を行わなければならない。また、複数の基地局を含む通信システムにおいては、それぞれの基地局が担うエリア間での遅延調整も必要であり、通信システムの端の基地局が担うエリアから順に遅延調整を行わなければならない。
【0005】
本開示は以上のような課題を解決するためになされたものであり、1つの基地局が担うエリア内の複数箇所で同時に光遅延補正を行うことを可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る通信システムは、基地局と、前記基地局に第1の光ファイバケーブルを介して接続された複数の第1の中継装置と、前記基地局に第2の光ファイバケーブルを介して接続された複数の第2の中継装置と、を備え、複数の前記第1の中継装置のそれぞれは、前記基地局から遠い方に隣接する前記第1の中継装置との信号遅延差を補正する光遅延補正部を備え、複数の前記第2の中継装置のそれぞれは、前記基地局から遠い方に隣接する前記第2の中継装置との信号遅延差を補正する光遅延補正部を備え、前記基地局は、前記基地局から最も近い前記第1の中継装置との信号遅延差を補正する第1の光遅延補正部と、前記基地局から最も近い前記第2の中継装置との信号遅延差を補正する第2の光遅延補正部と、を備え、前記基地局の前記第1の光遅延補正部および前記第2の光遅延補正部は、さらに、複数の前記第1の中継装置と複数の前記第2の中継装置との信号遅延差を補正する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、1つの基地局が担うエリア内の複数箇所で同時に光遅延補正を行うことを可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態1に係る通信システムの構成を示す図である。
実施の形態1に係る基地局の構成を示す図である。
実施の形態1に係る中継装置の構成を示す図である。
実施の形態1に係る光遅延補正のフローチャートである。
実施の形態2に係る通信システムの構成を示す図である。
実施の形態2に係る光遅延補正のフローチャートである。
実施の形態2に係る光遅延補正のフローチャートである。
実施の形態2に係る光遅延補正のフローチャートである。
実施の形態3に係る通信システムの構成を示す図である。
実施の形態3に係る光遅延補正のフローチャートである。
実施の形態3に係る光遅延補正のフローチャートである。
実施の形態3に係る光遅延補正のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施の形態1>
図1は、実施の形態1に係る通信システムの構成を示す図である。図1のように、実施の形態1に係る通信システムは、基地局1と、移動局(不図示)と基地局1との間の通信を中継する複数の中継装置2と、基地局1と複数の中継装置2との間に接続される光ファイバケーブル5と、光ファイバケーブル5を通して基地局1と複数の中継装置2との間で送受信される信号を中継装置2ごとに分割するカプラ3と、高周波(RF)信号を送受信するための同軸ケーブル4とを備えている。ここでは、同軸ケーブル4として、漏洩同軸(LCX)ケーブルが用いられている。
【0010】
図1には、基地局1として基地局Aが示されており、基地局Aが担うエリアを「ゾーンA」と定義する。ゾーンAはWエリアとEエリアとの2つに分割され、ゾーンAのWエリアを「ゾーンAW」、ゾーンAのEエリアを「ゾーンAE」と定義する。
(【0011】以降は省略されています)

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