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公開番号2025030187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023135252
出願日2023-08-23
発明の名称小児身体体験セット
出願人株式会社京都科学
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類G09B 9/00 20060101AFI20250228BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】成人が小児の身体を疑似体験するための小児身体体験セットを提供する。
【解決手段】小児身体体験セットは、前記小児の頭部を前記成人の頭部で再現する頭部再現部材と、前記小児の手首の可動域を前記成人の手首で再現する手首再現部材と、前記小児の指の長さを前記成人の手で再現する指再現部材と、前記小児の歩幅を前記成人の両脚で再現する歩幅再現部材と、前記小児の足裏を前記成人の足裏で再現する足裏再現部材とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
成人が小児の身体を疑似体験するための小児身体体験セットであって、
前記小児の頭部を前記成人の頭部で再現する頭部再現部材と、
前記小児の手首の可動域を前記成人の手首で再現する手首再現部材と、
前記小児の指の長さを前記成人の手で再現する指再現部材と、
前記小児の歩幅を前記成人の両脚で再現する歩幅再現部材と、
前記小児の足裏を前記成人の足裏で再現する足裏再現部材とを備える小児身体体験セット。
続きを表示（約 680 文字）【請求項２】
前記頭部再現部材は、前記成人の頭部よりも大きい球状をなすとともに、前記成人の頭部を覆うことにより前記成人の頭部に装着されるものであり、
前記成人の頭部に装着された状態で、前記成人の聴覚を制限する聴覚制限部と、
前記成人の頭部に装着された状態で、前記成人の視界を制限する視界制限部と
を備える、請求項１に記載の小児身体体験セット。
【請求項３】
前記手首再現部材は、前記成人の手首周りに巻き付けられて前記成人の手首に装着される帯状をなすものであり、
前記手首再現部材が前記成人の手首に装着された状態で、前記成人の手首の動きを制限する可動制限部を備える、請求項１に記載の小児身体体験セット。
【請求項４】
前記指再現部材は、前記成人の各指が通される筒状をなす複数の筒状部を備え、
複数の前記筒状部は互いに連結されている、請求項１に記載の小児身体体験セット。
【請求項５】
前記歩幅再現部材は、
前記成人の両脚に装着される一対の両脚装着部と、
前記一対の両脚装着部が前記成人の両脚に装着された状態で前記一対の両脚装着部を連結することによって、前記成人の歩幅を制限する歩幅制限部とを備える、請求項１に記載の小児身体体験セット。
【請求項６】
前記足裏再現部材は、前記成人の足に装着される履物であり、
前記履物の底部は、前記成人の足裏が前後左右に所定以上傾くように構成された弾性部材を有する、請求項１に記載の小児身体体験セット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、小児の身体的特徴を体験するための小児身体体験セットに関するものである。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
成人が小児とより良い関わり、看護、ケアまたは保育をするためには、小児の身体を理解することが重要であるとされている。従来、成人は、小児の身体を観察することによって、小児の身体を理解している。
【０００３】
この場合、例えば特許文献１に示すように、小児の身体の模型を通じて、成人が小児の身体を学習することが挙げられる。又は、小児看護学で小児を理解するための授業で小児の映像を取り入れることも挙げられる。さらには、保育所実習や幼稚園実習で成人が小児と触れ合うことも挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００４－１０２３０４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
ところで、成人の身体と小児の身体との間には大きな乖離がある。しかしながら、上記のように成人が小児の身体を観察するのみでは、成人はその乖離を理解することができない。
【０００６】
そこで、本願発明者らが鋭意検討を重ねた結果、成人が小児の身体を疑似体験することによって、成人は、小児の身体との乖離を十分に理解することができることを見出した。
【０００７】
本発明は上述した知見を経て初めてなされたものであり、成人が小児の身体を疑似体験するための小児身体体験セットを提供することを主たる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
すなわち、本発明の小児身体体験セットは、成人が小児の身体を疑似体験するための小児身体体験セットであって、前記小児の頭部を前記成人の頭部で再現する頭部再現部材と、前記小児の手首の可動域を前記成人の手首で再現する手首再現部材と、前記小児の指の長さを前記成人の手で再現する指再現部材と、前記小児の歩幅を前記成人の両脚で再現する歩幅再現部材と、前記小児の足裏を前記成人の足裏で再現する足裏再現部材とを備えることを特徴とする。
【０００９】
このようなものであれば、小児の頭部、小児の手首、小児の指の長さ、小児の歩幅及び小児の足裏が成人の身体で再現されるので、成人は、小児の身体を疑似体験することができる。その結果、成人は、小児の身体との乖離を自身の身体で理解することができる。
特に本発明によれば、成人は、頭部から足裏までの小児の身体全体を一度に疑似体験することができるので、身体全体における成人と小児との乖離を理解することができる。このため、成人は、成人と小児との身体の乖離に注意しながら、小児の看護、ケア、又は、保育をすることができる。
【００１０】
小児の頭部と成人の頭部とを比較すると、特に小児の頭身、聴力及び視界は、成人の頭身、聴力及び視界と大きく異なる。具体的には、小児の頭身は、成人の頭身よりも小さいので、小児は姿勢を保持することが難しい。また、小児の聴力は、成人の聴力よりも発達しきっていないので、小児は成人よりも周囲の音を聞き取りにくい。さらに、小児の視界は、成人の視界よりも狭い。
（【００１１】以降は省略されています）

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