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公開番号
2025029929
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2023134825
出願日
2023-08-22
発明の名称
ポリエステル樹脂組成物、接着剤、および積層体
出願人
ユニチカ株式会社
代理人
主分類
C08L
67/02 20060101AFI20250228BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】ポリエステルフィルムや金属に対する接着性に優れ、また耐冷熱性及び耐湿熱性に優れたポリエステル樹脂組成物を提供する。
【解決手段】ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとを含有する樹脂組成物であって、ポリエステル樹脂は、酸成分100モル%中、芳香族カルボン酸を80モル%以上の割合で含む多価カルボン酸成分と、グリコール成分100モル%中、ポリアルキレングリコールを1モル%以上の割合で含むグリコール成分とからなり、ポリイソシアネートがペンタメチレンジイソシアネート誘導体であるポリエステル樹脂組成物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとを含有する樹脂組成物であって、ポリエステル樹脂は、酸成分100モル%中、芳香族カルボン酸を80モル%以上の割合で含む多価カルボン酸成分と、グリコール成分100モル%中、ポリアルキレングリコールを1モル%以上の割合で含むグリコール成分とからなり、ポリイソシアネートがペンタメチレンジイソシアネート誘導体である、ポリエステル樹脂組成物。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
ポリエステル樹脂の水酸基に対する、イソシアネート基の当量比(NCO/OH)が0.5~5.0である、請求項1記載のポリエステル樹脂組成物。
【請求項3】
ポリエステル樹脂の数平均分子量が10,000~35,000以下である、請求項1または2記載のポリエステル樹脂組成物。
【請求項4】
ポリアルキレングリコールがポリテトラメチレンエーテルグリコールである、請求項1または2記載のポリエステル樹脂組成物。
【請求項5】
請求項1または2記載のポリエステル樹脂組成物を含む、接着剤。
【請求項6】
請求項5記載の接着剤からなる接着層を含む、積層体。
【請求項7】
請求項6記載の積層体を有する、フレキシブルフラットケーブル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリエステル樹脂組成物、接着剤、および積層体に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
これまで、電子機器の内部配線等に、断面矩形の導電体を一定間隔に並べ、上下を絶縁性フィルムで挟み込んだフレキシブルフラットケーブル(以降、FFCと称する場合がある)が広く用いられており、電化製品などの薄膜・軽量化が進められている。
【0003】
このようなFFCを構成する絶縁性フィルムとして、従来から機械的特性、電気的特性、価格等のバランスからポリエステルフィルムが使用されており、また、この絶縁性フィルムと、金属等の導電体とを接着するための接着剤としては、電気的特性や接着性に優れる、ポリエステル樹脂が用いられている。
【0004】
また薄い・軽い・誤配線しにくいなどの特徴を有するFFCは、自動車分野においても、部品のモジュール化や車内空間の拡大を図れることから、種々の配線や部品などに用いられることが増えている。これに伴い、厳しい車載環境でも適用できる高性能で信頼性の高いFFCが求められており、接着剤においても、低温と高温との環境変化に耐えうる耐冷熱性や、耐湿熱性が必要とされている。このような課題に対し、例えば特許文献1では、結晶性ポリエステル樹脂及び非晶性ポリウレタン樹脂を用いることで、接着性や耐熱性を向上させている。
【0005】
しかしながら、特許文献1の接着層は、耐冷熱性に対しては全く考慮されておらず、また耐湿熱性に対して、不十分なものであった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-150443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記のような問題点を解決し、ポリエステルフィルムや金属に対する接着性に優れ、電子機器の内部配線等に用いられるFFC用の接着剤として好適に使用することができ、また耐冷熱性及び耐湿熱性に優れたポリエステル樹脂組成物を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意研究を重ねた結果、特定構造を有するポリエステル樹脂およびポリイソシアネートが前記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明の要旨は、下記の通りである。
(1)ポリエステル樹脂とポリイソシアネートとを含有する樹脂組成物であって、ポリエステル樹脂は、酸成分100モル%中、芳香族カルボン酸を80モル%以上の割合で含む多価カルボン酸成分と、グリコール成分100モル%中、ポリアルキレングリコールを1モル%以上の割合で含むグリコール成分とからなり、ポリイソシアネートがペンタメチレンジイソシアネート誘導体である、ポリエステル樹脂組成物。
(2)ポリエステル樹脂の水酸基に対する、イソシアネート基の当量比(NCO/OH)が0.5~5.0である、(1)記載のポリエステル樹脂組成物。
(3)ポリエステル樹脂の数平均分子量が10,000~35,000以下である、(1)または(2)記載のポリエステル樹脂組成物。
(4)ポリアルキレングリコールがポリテトラメチレンエーテルグリコールである、(1)または(2)記載のポリエステル樹脂組成物。
(5)(1)または(2)記載のポリエステル樹脂組成物を含む、接着剤。
(6)(5)記載の接着剤からなる接着層を含む、積層体。
(7)(6)記載の積層体を有する、フレキシブルフラットケーブル。
【発明の効果】
【0009】
本発明のポリエステル樹脂組成物によれば、ポリエステルフィルムや金属に対する接着性に優れており、また接着後は、冷熱衝撃試験、湿熱試験を施しても接着力の低下が小さく、耐久性に優れる接着層を形成しうる、接着剤を提供することができる。本発明のポリエステル樹脂組成物を含む接着剤は、耐冷熱性、耐湿熱性の高さから、フレキシブルフラットケーブルに好適に用いられる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明のポリエステル樹脂組成物(以下、単に「樹脂組成物」と称する場合がある)は、特定構造を有するポリエステル樹脂と、ポリイソシアネートとを含むものである。
(【0011】以降は省略されています)
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