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公開番号2025029368
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-06
出願番号2023133953
出願日2023-08-21
発明の名称換気装置
出願人株式会社佐原
代理人弁理士法人湧泉特許事務所
主分類F24F 7/00 20210101AFI20250227BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】換気装置のフィルタを、フィルタカバーを用いずに保持することにより、換気効率を向上させる。
【解決手段】
装置本体1は、正面壁11において室内側換気口11aが形成された換気口形成領域11xの室内側に、フィルタ収容部18を有している。フィルタ収容部18にフィルタ40が着脱可能に収容されている。正面壁11には、換気口形成領域11xの上側領域に上カバー50が取り付けられ、下側領域に下カバー60(保持部材)が取り付けられている。下カバー60は着脱可能である。上カバー50の嵌合部52が、フィルタ収容部18の上側係合突条18xに嵌合し、下カバー60の嵌合部61が下側係合突条18yに嵌合している。上カバー50の嵌合部52はフィルタ40の上縁部を押圧する押圧部52aを有し、下カバー60の嵌合部61はフィルタ40の下縁部を押し込む押込部61aを有している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
室内側換気口を有する正面壁と、室外側換気口を有する背面壁と、前記室内側換気口と前記室外側換気口に連なる換気通路と、前記正面壁において前記室内側換気口が形成された換気口形成領域の室内側に配置されたフィルタ収容部と、を有する装置本体と、
前記フィルタ収容部に着脱可能に収容され、前記換気口形成領域を覆うフィルタと、
を備えた換気装置において、
前記フィルタ収容部は、上下方向に対向配置され前記フィルタの上下縁部をそれぞれ受け入れる上側受入溝と下側受入溝を有し、前記上側係合溝の室内側の端には下向きに突出する上側係合突条が形成され、前記下側係合溝の室内側の端には上向きに突出する下側係合突条が形成されており、
前記正面壁には前記換気口形成領域の下側に着脱可能に保持部材が装着され、前記保持部材の上部には、前記下側受入溝に入り込んで前記下側係合突条と係合するとともに、前記フィルタの下縁部を押し込む押込部が形成されていることを特徴とする換気装置。
続きを表示（約 810 文字）【請求項２】
前記保持部材は、前記押込部から室内側に突出する流通ガイド壁を有することを特徴とする請求項１に記載の換気装置。
【請求項３】
前記流通ガイド壁は、前記正面壁から離れるにしたがって上方に向かう傾斜部を有することを特徴とする請求項２に記載の換気装置。
【請求項４】
前記保持部材が、前記正面壁における前記換気口形成領域の下側の領域を覆う樹脂製の下カバーであり、前記下カバーの上部に前記下側係合突条に嵌合する上側嵌合部が形成され、前記上側嵌合部の前記下側受入溝側の部分が前記押込部として提供されることを特徴とする請求項１に記載の換気装置。
【請求項５】
さらに、前記下カバーと別体をなして前記正面壁における前記換気口形成領域の上側の領域を覆う樹脂製の上カバーを備え、前記上カバーの下端縁には、前記上側係合突条と嵌合する嵌合部が形成され、この嵌合部の前記上側受入溝側の部分が前記フィルタの上縁部を押圧する押圧部として提供されることを特徴とする請求項４に記載の換気装置。
【請求項６】
前記下カバーは、前記上側嵌合部より下方に配置された下側嵌合部を有し、前記下側嵌合部を前記正面壁の下端縁に嵌合させ、この下端縁を支点として前記下カバーを前記正面壁に近づけて前記上側嵌合部を前記下側係合突条に嵌合させることにより、前記正面壁に着脱可能に装着される請求項４に記載の換気装置。
【請求項７】
前記下カバーは、前記上側嵌合部より下方に配置され下向きに突出する嵌合突条を有し、前記正面壁における前記下側の領域には上向きの嵌合溝が形成され、
前記下カバーは、前記上側嵌合部を前記下側係合突条に上方から嵌合させ、前記嵌合突条を前記嵌合溝に上方から嵌合させることにより、前記正面壁に着脱可能に装着されることを特徴とする請求項４に記載の換気装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、窓障子等に組み込まれる換気装置に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
窓障子等に組み込まれる換気装置は、１つ又は複数の型材からなる装置本体を備えている。装置本体は室内側の正面壁と室外側の背面壁を有するとともに、内部に換気通路を有している。換気通路は正面壁に形成された換気口を介して室内に連なり、背面壁に形成された換気口を介して室外に連なっている。
【０００３】
特許文献１に開示されているように、装置本体は、正面壁における換気口形成領域の室内側にフィルタ収容部を有し、このフィルタ収容部に塵埃等を捕捉するためのフィルタが着脱可能に収容されている。
詳述すると、フィルタ収容部は上下方向に対向する受入溝を有している。上側受入溝の室内側の端には下向きに突出する係合突条が形成され、下側受入溝の室内側の端には上向きに突出する係合突条が形成されている。フィルタを保持するフィルタカバーの上下縁部を上下の受入溝に差し込むことにより、フィルタが装置本体に着脱可能に装着されるようになっている。フィルタカバーの上下縁部が係合突条に係合されるため、フィルタは安定して保持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２０ー８２０６号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
上記フィルタカバーは、多数の通気口を有しており、フィルタを覆った状態で空気の流通を許容しているため、空気の流通抵抗が大きい。そのため、換気効率のさらなる向上を目指す試みがなされている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、室内側換気口を有する正面壁と、室外側換気口を有する背面壁と、前記室内側換気口と前記室外側換気口に連なる換気通路と、前記正面壁において前記室内側換気口が形成された換気口形成領域の室内側に配置されたフィルタ収容部と、を有する装置本体と、前記フィルタ収容部に着脱可能に収容され、前記換気口形成領域を覆うフィルタと、を備えた換気装置において、
前記フィルタ収容部は、上下方向に対向配置され前記フィルタの上下縁部をそれぞれ受け入れる上側受入溝と下側受入溝を有し、前記上側係合溝の室内側の端には下向きに突出する上側係合突条が形成され、前記下側係合溝の室内側の端には上向きに突出する下側係合突条が形成されており、前記正面壁には前記換気口形成領域の下側に着脱可能に保持部材が装着され、前記保持部材の上部には、前記下側受入溝に入り込んで前記下側係合突条と係合するとともに、前記フィルタの下縁部を押し込む押込部が形成されていることを特徴とする。
【０００７】
上述の構成によれば、フィルタカバーを用いずにフィルタを安定して保持できるので、フィルタの大部分が覆われず、空気の流通抵抗を減じることができ、換気効率を向上させることができる。
【０００８】
好ましくは、前記保持部材は、前記押込部から室内側に突出する流通ガイド壁を有している。この構成によれば、流通ガイド壁は空気の流通を案内するとともに、フィルタの少なくとも一部を居住者から隠すことにより、外観を向上させることができる。
より好ましくは、前記流通ガイド壁は、前記正面壁から離れるにしたがって上方に向かう傾斜部を有する。この構成によれば、より確実にフィルタを居住者から隠すことができる。
【０００９】
好ましくは、前記保持部材が、前記正面壁における前記換気口形成領域の下側の領域を覆う樹脂製の下カバーであり、前記下カバーの上部に前記下側係合突条に嵌合する上側嵌合部が形成され、前記上側嵌合部の前記下側受入溝側の部分が前記押込部として提供される。
この構成によれば、樹脂製の下カバーにより結露を防止できる。また、下カバーを正面壁に着脱可能に装着する構造として、フィルタ収容部の下側係合突条を利用することができる。
【００１０】
好ましくは、さらに、前記下カバーと別体をなして前記正面壁における前記換気口形成領域の上側の領域を覆う樹脂製の上カバーを備え、前記上カバーの下端縁には、前記上側係合突条と嵌合する嵌合部が形成され、この嵌合部の前記上側受入溝側の部分が前記フィルタの上縁部を押圧する押圧部として提供される。
この構成によれば、上下の樹脂カバーにより結露を確実に防止できる。上カバーを正面壁に装着する構造として、フィルタ収容部の上側係合突条を利用することができる。さらに、上カバーの押圧部でフィルタの上縁部を押圧するので、フィルタの保持をより一層安定させることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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