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公開番号
2025029347
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-06
出願番号
2023133905
出願日
2023-08-21
発明の名称
屋内空気計測方法及びそのシステム
出願人
株式会社エーワン
代理人
個人
主分類
F24F
7/007 20060101AFI20250227BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約
【課題】 測定対象室の空気環境を遠隔から監視し、異常時にその旨を通知できる屋内空気計測方法を提供する。
【解決手段】 監視対象の屋内の空気中の浮遊粉塵、一酸化炭素、二酸化炭素、温度、湿度、気流の6つの検査対象項目の計測結果をネットワークを介して取得する第1の工程と、前記6つの検査対象項目の各々についての計測結果が、予め決められた異常基準条件を満たすか否かをそれぞれ判断する第2の工程と、前記第2の工程で異常基準条件を満す検査対象項目がある場合に、当該検査対象項目について予め関連付けられた異常通知メッセージを前記屋内の関係者に通知する第3の工程とをコンピュータが実行する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
監視対象の屋内の空気中の浮遊粉塵、一酸化炭素、二酸化炭素、温度、湿度及び気流の6つの検査対象項目の計測結果をネットワークを介して取得する第1の工程と、
前記6つの検査対象項目の各々についての計測結果が、予め決められた異常基準条件を満たすか否かをそれぞれ判断する第2の工程と、
前記第2の工程で異常基準条件を満す検査対象項目がある場合に、当該検査対象項目について予め関連付けられた異常通知メッセージを前記屋内の関係者に通知する第3の工程と
をコンピュータが実行する
屋内空気計測方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記屋内の空気換気機能情報を予め有し、
前記空気換気機能情報を基に、前記異常通知メッセージを生成する第4の工程
を前記コンピュータが実行し、
前記異常通知メッセージには、前記空気換気機能の設定内容が含まれる
請求項1に記載の屋内空気計測方法。
【請求項3】
前記異常基準条件を満たさない注意基準条件を規定し、
前記屋内の予定使用内容を基に、前記注意基準条件を満たす前に、前記空気換気機能の設定内容を含む予防メッセージを生成し、前記関係者に通知する
請求項2に記載の屋内空気計測方法。
【請求項4】
前記異常通知メッセージを通知した前後の前記6つの検査対象項目の各々の計測結果の変化を検出し、
当該変化を基に、前記空気換気機能の設定内容を更新した新たなメッセージを前記関係者に通知する
請求項3に記載の屋内空気計測方法。
【請求項5】
前記6つの検査対象項目のそれぞれについて、前記異常基準条件以外に、前記異常基準条件を満たさない注意基準条件を規定し、
前記6つの検査対象項目の全てが前記異常基準条件を満たさない場合でも、前記6つの検査対象項目のうち所定数の検査対象項目が前記注意基準条件を満たす場合に、事前注意メッセージを前記関係者に通知する
請求項4に記載の屋内空気計測方法。
【請求項6】
前記変化を基に、前記空気換気機能の性能を所定の基準と比較して判定し、性能が不十分な場合はその旨を示すメッセージを前記関係者に通知する
請求項5に記載の屋内空気計測方法。
【請求項7】
前記異常通知メッセージを通知した前後の前記6つの検査対象項目の各々の計測結果の変化を検出し、
当該変化を基に、前記空気換気機能の設定内容を更新した新たなメッセージを前記関係者に通知する
請求項2に記載の屋内空気計測方法。
【請求項8】
前記変化を基に、前記空気換気機能の性能を所定の基準を基に判定し、性能が不十分な場合はその旨を示すメッセージを前記関係者に通知する
請求項7に記載の屋内空気計測方法。
【請求項9】
前記屋内にいる人の人数、当該屋内のレイアウトの少なくとも一方の情報を基に、前記異常通知メッセージを生成する第4の工程
を前記コンピュータが実行する
請求項6に記載の屋内空気計測方法。
【請求項10】
監視対象の屋内の空気中の浮遊粉塵、一酸化炭素、二酸化炭素、温度、湿度、気流の6つの検査対象項目の計測結果をネットワークを介して取得する第1の手段と、
前記第1の手段が取得した前記6つの検査対象項目の各々についての計測結果が、予め決められた異常基準条件を満たすか否かをそれぞれ判断する第2の手段と、
前記第2の手段の判断で異常基準条件を満す検査対象項目がある場合に、当該検査対象項目について予め関連付けられた異常通知メッセージを前記屋内の関係者に通知する第3の手段と
を有する屋内空気計測システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、屋内の空気環境を計測する屋内空気計測方法及びそのシステムに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
屋内内の空気の環境は、その屋内にいる人の体調や作業効率に大きな影響を与える。
そのため、屋内の環境の指標となる「浮遊粉塵」「一酸化炭素」「二酸化炭素」「温度」「湿度」「気流」等の項目を定期的に計測することが義務付けられている。
【0003】
気密性の高い建築物では、
(1) 空気環境について、十分な換気が行われなければ、粉 じんや ホルムアルデヒド等による汚染、一酸化炭素や二酸化炭素による健康への悪影響が生じたり、空気感染やエアロゾル感染を起こす感染症の感染拡大を招くおそれがある。
(2) 適正な温度、湿度が確保されなければ、ビルの利用者に過度のストレスがかかり健康への悪影響が懸念される。
(3) 冷却塔、加湿器、空気調和設備等の維持管理が適切に行われなければ、レジオネラ属菌をはじめとする病原性微生物が増殖し、健康被害が発生する。
【0004】
このような健康被害が発生しないよう、建築物衛生法において、室内環境や空気調和設備等の衛生面の維持管理のため、定期計測、定期検査等により室内環境や汚染状況を確認し、その結果に基づき清掃等の措置を講じなければならないこととしている。
そのため、定期的に検査員が検知物に出向きセンサの測定結果を書き留めている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような方法では、環境の変化を検知するまでに時間がかかるため、調査対象の内容によっては、非定常作業の把握や突発的な環境情報の把握が困難な場合がある。また、環境の変化を検知するには、当該環境に関する専門的な知識に加えて長年の経験に基づく熟練したスキルを必要とする場合もあり、個人のスキルに依存せずに環境の変化を精度よく検知して遠隔地から環境情報の変化を把握できる技術が求められていた。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、測定対象室の空気環境を遠隔から監視し、異常時にその旨を通知できる屋内空気計測方法及びそのシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、監視対象の屋内の空気中の浮遊粉塵、一酸化炭素、二酸化炭素、温度、湿度、気流の6つの検査対象項目の計測結果をネットワークを介して取得する第1の工程と、前記6つの検査対象項目の各々についての計測結果が、予め決められた異常基準条件を満たすか否かをそれぞれ判断する第2の工程と、前記第2の工程で異常基準条件を満す検査対象項目がある場合に、当該検査対象項目について予め関連付けられた異常通知メッセージを前記屋内の関係者に通知する第3の工程とをコンピュータが実行する、屋内空気計測方法である。
【0008】
好適には、前記屋内の空気換気機能情報を予め有し、前記空気換気機能情報を基に、前記異常通知メッセージを生成する第4の工程を前記コンピュータが実行し、前記異常通知メッセージには、前記空気換気機能の設定内容が含まれる。
【0009】
好適には、前記異常基準条件を満たさない注意基準条件を規定し、前記屋内の予定使用内容を基に、前記注意基準条件を満たす前に、前記空気換気機能の設定内容を含む予防メッセージを生成し、前記関係者に通知する。
【0010】
好適には、前記異常通知メッセージを通知した前後の前記6つの検査対象項目の各々の計測結果の変化を検出し、当該変化を基に、前記空気換気機能の設定内容を更新した新たなメッセージを前記関係者に通知する。
(【0011】以降は省略されています)
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