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公開番号2025026369
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2024125184
出願日2024-07-31
発明の名称樹脂組成物、成形品、フィルム、光学フィルムおよび保護フィルム
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 69/00 20060101AFI20250214BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】透明性、耐熱性、低吸湿性及び加工性に優れた樹脂組成物を提供する。
【解決手段】複素環式骨格及び/又は脂環式骨格を繰り返し単位として含む樹脂を2種以上含有する樹脂組成物であって、少なくとも1種がカーボネート結合を有する樹脂であり、さらに少なくとも1種がシクロオレフィン樹脂であり、樹脂成分の全質量に対する該シクロオレフィン樹脂の含有割合が86質量%未満である、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
複素環式骨格及び/又は脂環式骨格を繰り返し単位として含む樹脂を2種以上含有する樹脂組成物であって、
少なくとも1種がカーボネート結合を有する樹脂であり、
さらに少なくとも1種がシクロオレフィン樹脂であり、
樹脂成分の全質量に対する該シクロオレフィン樹脂の含有割合が86質量%未満である、樹脂組成物。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記カーボネート結合を有する樹脂が、下記式(1)で表される部位を有するジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(a)を含むポリカーボネート樹脂である、請求項1に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025026369000020.tif
21
60
【請求項3】
前記ポリカーボネート樹脂と前記シクロオレフィン樹脂との質量比が99:1~15:85である請求項2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記構造単位(a)が、下記式(2)及び/又は下記式(3)で表される構造単位である、請求項2に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025026369000021.tif
26
61
TIFF
2025026369000022.tif
37
83
【請求項5】
前記ポリカーボネート樹脂が、脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位(b)を含む、請求項2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記構造単位(b)が、下記式(4)で表される構造単位である、請求項5に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025026369000023.tif
29
86
【請求項7】
紫外線吸収剤を、樹脂組成物全体を基準として、0.01~3.0質量%含有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
ガラス転移温度を2つ以上有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
ガラス転移温度の少なくとも1つが130℃以上であり、飽和吸水率が1.6wt%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
前記ポリカーボネート樹脂と前記シクロオレフィン樹脂との589nmにおける屈折率差の絶対値が0.02以下である請求項2に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、成形品、フィルム、該フィルムを用いた光学フィルム及び保護フィルムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
一般的にポリカーボネート樹脂は石油資源からの原料を用いて製造されるが、石油資源の枯渇が懸念されており、植物などの生物起源物質からの原料を用いたポリカーボネートが求められている。従来、ポリカーボネート樹脂を得る方法としては、バイオマス資源から得られるジヒドロキシ化合物であるイソソルビド(以下、ISBと略記することがある)をモノマー成分とし、炭酸ジエステルとのエステル交換により、副生するモノヒドロキシ化合物を減圧下で留去しながら、ポリカーボネート樹脂を得る方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、ISBから得られるポリカーボネート樹脂は、耐熱性を活かした成形材料としての利用の他にも、優れた光学特性を活かし、ディスプレイ等に搭載する光学フィルムへの利用も検討される。(例えば、特許文献2~4参照)。
【0003】
また、シクロオレフィン樹脂は、光学特性に優れ、低吸湿性で高い耐熱性を有していることから光学フィルム、主に光学補償フィルムに用いられている。(例えば特許文献5~6参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-24919号公報
国際公開第2016/171194号
特開2009-215435号公報
国際公開第2020/196482号
特開2017-40727号公報
特開2008-274136号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1~3で開示されているようにISB含有ポリカーボネート樹脂は、酸素原子を多く含み、芳香族ビスフェノールからなるポリカーボネート樹脂といったエーテル部分を持たないジオールから得られるポリカーボネート樹脂に比べて極性が高い。そのため、ISB含有ポリカーボネート樹脂は芳香族ビスフェノールからなるポリカーボネート樹脂に比べて吸水性が高く、吸水による成形品やフィルムの寸法安定性の低下および湿熱時における耐熱性低下を引き起こし易いという欠点を有する。また、特許文献4ではISB含有ポリカーボネート樹脂を用いたフィルムが記載されているが、耐熱性には改善の余地がある。
【0006】
特許文献5にはシクロオレフィン樹脂とフルオレン骨格を有するポリマーとを含有する光学フィルムが記載されているが、添加剤との親和性に乏しい場合が多く、添加剤がブリードアウトする恐れがあることが判明した。さらには特許文献6の材料では、脆さに起因し異形加工性が悪く、その改質に対しては困難度が高い。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するものであり、これらの課題を解消した樹脂組成物を提供することにある。
【0008】
本発明者は、上記課題を解決するべく、鋭意検討を重ねた結果、特定の構造単位を含むカーボネート結合を有する樹脂と、シクロオレフィン樹脂とを特定の質量比で含有する樹脂組成物が、透明性、耐熱性、低吸湿性及び加工性に優れることを見出し、以下の本発明に達した。
【0009】
本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
【0010】
[1] 複素環式骨格及び/又は脂環式骨格を繰り返し単位として含む樹脂を2種以上含有する樹脂組成物であって、
少なくとも1種がカーボネート結合を有する樹脂であり、
さらに少なくとも1種がシクロオレフィン樹脂であり、
樹脂成分の全質量に対する該シクロオレフィン樹脂の含有割合が86質量%未満である、樹脂組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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