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公開番号
2025025911
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023131149
出願日
2023-08-10
発明の名称
パレット方式機械式駐車装置
出願人
IHI運搬機械株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E04H
6/42 20060101AFI20250214BHJP(建築物)
要約
【課題】複数の選択肢の中から充電電圧を選択できる充電環境を各パレットに有するパレット方式機械式駐車装置を提供する。
【解決手段】電動モビリティ1を乗降室9でパレット3に載せて搬送し駐車室16の格納場所40に格納する。互いに異なる充電電圧の電力を提供する複数のコンセント5を併せもつ複数のパレット3と、駐車室の外に設置され外部電源ACから供給された電力を複数の充電電圧へ変換しパレット3へ送る電力の充電電圧をパレット毎に切り替え又はパレット毎に送電を開始もしくは停止する給電システム20と、給電システム20を制御する制御システム17と、各パレット3におけるコンセント5の状態をコンセント状態信号として出力する検知装置7と、を備える。制御システム17は、コンセント状態信号から特定した使用中コンセント50に基づいて、パレット毎に、送電する充電電圧の種類を導き出し、その充電電圧で各パレット3へ送電するように給電システム20を制御する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
電動モビリティを乗降室でパレットに載せて搬送し駐車室に複数ある格納場所に格納するパレット方式機械式駐車装置であって、
互いに異なる充電電圧の電力を提供する複数のコンセントを併せもつ複数の前記パレットと、
前記駐車室の外に設置され外部電源から供給される電力を複数の充電電圧へ変換し前記パレットへ送る電力の前記充電電圧をパレット毎に切り替え又は前記パレット毎に送電を開始もしくは停止する給電システムと、
前記コンセント毎に固定して定められた前記充電電圧の種類と前記コンセントの個体識別情報とを紐づけたコンセント情報を有し前記給電システムを制御する制御システムと、
各パレットにおける前記コンセントの状態を検知しコンセント状態信号として前記制御システムへ出力する検知装置と、を備え、
前記制御システムは、前記コンセント状態信号から使用中コンセントを特定し、該使用中コンセントと前記コンセント情報から送電する前記充電電圧の種類をパレット毎に導き出し、その種類の該充電電圧で各パレットへ送電するように前記給電システムを制御する、パレット方式機械式駐車装置。
続きを表示(約 1,600 文字)
【請求項2】
各パレットに搭載された複数の前記コンセントを並列に接続したコンセントユニットと、
前記給電システムから前記駐車室まで延び遠位端が各パレットの前記コンセントユニットに電気的に接続する複数の給電用ラインと、を備え、
前記給電システムは、外部電源から供給される電力をそれぞれ異なる前記充電電圧へ変換する複数の電圧変換器と、
前記給電用ラインの近位端に接続させる前記電圧変換器を切り替え又は該近位端への通電を開始もしくは停止するスイッチと、を有し、
前記制御システムは、パレット毎に前記スイッチの動作を制御する、請求項1に記載のパレット方式機械式駐車装置。
【請求項3】
前記制御システムは、各格納場所と、その格納場所への送電に係る各スイッチとが紐づいた送電先情報を有し、該送電先情報と、各パレットが現在格納されている前記格納場所を示すパレット位置情報と、特定した前記使用中コンセントと、から、接続すべき前記電圧変換器をスイッチ毎に導き出し、前記スイッチを開閉させる、請求項2に記載のパレット方式機械式駐車装置。
【請求項4】
前記給電システムは、前記乗降室又は機械室に設置される、請求項1に記載のパレット方式機械式駐車装置。
【請求項5】
前記電圧変換器のうちの少なくとも1つは、外部電源から供給される電力を100Vの前記充電電圧の交流電流へ変換し、
他の前記電圧変換器のうちの少なくとも1つは、外部電源から供給される電力を200Vの前記充電電圧の交流電流へ変換する、請求項2に記載のパレット方式機械式駐車装置。
【請求項6】
少なくとも1つの前記電圧変換器は、外部電源から供給される電力を急速充電用の直流の充電電圧へ変換する、請求項2に記載のパレット方式機械式駐車装置。
【請求項7】
前記検知装置は、前記乗降室内を三次元で測量した点群データを前記コンセント状態信号として出力する三次元レーザレーダであり、
前記コンセントの個体識別情報は、前記乗降室に設置されたときの前記パレットの各コンセントの三次元座標であり、
前記制御システムは、前記点群データから得た前記電動モビリティの充電プラグが挿入されている前記コンセントの三次元座標に前記個体識別情報が一致する前記コンセントを、前記使用中コンセントと特定する、請求項1に記載のパレット方式機械式駐車装置。
【請求項8】
前記検知装置は、前記乗降室内を撮影した画像データを前記コンセント状態信号として出力する画像処理装置であり、
前記コンセントの個体識別情報は、前記乗降室に設置されたときの前記パレットの各コンセントの前記画像データにおける座標であり、
前記制御システムは、前記コンセント状態信号から得た前記電動モビリティの充電プラグが挿入されている前記コンセントの座標と、前記個体識別情報と、が一致する前記コンセントを、前記使用中コンセントと特定する、請求項1に記載のパレット方式機械式駐車装置。
【請求項9】
前記コンセントの個体識別情報は、前記コンセント毎に割り当てられた番号、文字、又は記号であり、
前記検知装置は、前記コンセントの蓋の開閉を検知し、個体識別情報毎に該蓋の開閉状態を前記コンセント状態信号として出力するセンサであり、
前記制御システムは、開状態を示す前記個体識別情報が割り当てられた前記コンセントを、前記使用中コンセントと特定する、請求項1に記載のパレット方式機械式駐車装置。
【請求項10】
前記制御システムは、1つの前記パレットに前記使用中コンセントが複数あることを前記コンセント状態信号から特定した場合には、そのパレットが搭載する前記コンセントの全てへの通電を止めるように前記給電システムを制御する、請求項1に記載のパレット方式機械式駐車装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の選択肢の中から充電電圧を選択できる充電環境を各パレットに有するパレット方式機械式駐車装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
機械式駐車装置は、地上に建設した建屋内部や、地下に形成した空間に機械装置を配設し、多数の車両を立体的に格納する設備である。またパレット方式機械式駐車装置は、車両をパレットに載せて搬送するパレット方式の機械式駐車装置であり、例えばエレベータ方式、垂直循環方式、多層循環方式、水平循環方式、平面往復方式等が用いられている。
【0003】
近年、一般エンジン式車両に代えて、電動機を動力源としたEV車両(電気自動車)が普及している。EV車両は排気ガス量を減らせるため環境保全上優れているが、ガソリンの給油の代わりに、バッテリーに電力を充電する必要がある。そのため、機械式駐車装置に格納している時間を利用してEV車両を充電する、充電機能付きの機械式駐車装置が開発されている。このような充電機能付きの機械式駐車装置では、例えば、EV車両を搭載するパレットに給電用の充電スタンドが備え付けられており、入庫時に充電ケーブルで充電スタンドとEV車両を連結することで、EV車両を充電できるようになっている。パレットは、EV車両を充電スタンドに連結したまま、機械式駐車装置の格納スペースに出庫まで格納される。
【0004】
また近年、電動バイク、電動スクーター、電動アシスト自転車の他、電動キックボード、ハンドル型電動車椅子、グリーンスローモビリティ、超小型モビリティ等といった様々な新しい移動手段(モビリティ)が提供されている。EV車両、電動バイク、及び電動アシスト自転車といった複数種類のモビリティを駐車できる機械式駐車装置は、例えば特許文献1に開示されている。特許文献1においてEV車両の充電電圧と電動バイク及び電動アシスト自転車の充電電圧は異なる。この機械式駐車装置は、電動バイクと電動アシスト自転車を載せる単相交流100V対応の充電用パレットと、EV車両を載せる単相交流200V対応の充電用パレットとを別々に備えることによって、複数種類のモビリティの充電に対応している。
【0005】
また車両を駐車させる各車室に、100V用コンセントと200V用コンセントの両方を備える車両用充電システムは、例えば特許文献2に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第5328834号公報
特開2012-186926号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に開示された機械式駐車装置は、パレットとそれに対応する充電電圧が1対1のため、例えば単相交流100V対応の充電用パレットに載せたEV車両に、単相交流200Vの充電電圧で充電することはできない。この機械式駐車装置では、呼びパレットとそのパレットの充電電圧とを予め情報として紐づけることで、各パレットに100Vと200Vのどちらの単相交流を供給するかを決定している。
したがって仮に特許文献1に開示された機械式駐車装置で1つのパレットに複数のコンセントを設置したとすると、利用者がどのコンセントを選択するのかが不確定となり、パレットに対して充電電圧を一義的に決定できなくなってしまう。そのため、特許文献1に開示された機械式駐車装置では、1つのパレットに複数の電圧に対応するコンセントを搭載させることができなかった。
【0008】
また、特許文献1に開示された機械式駐車装置は、1つのパレットに対して1つの電圧に対応したコンセントしか設置できないため、利用者が使いたい電圧のコンセントを搭載したパレットが空いていない場合は、コンセントを利用できない可能性があった。それにより、例えばパレットと利用者が紐づいておらず入庫時にパレットが確定するフリーロケーション方式の機械式駐車装置や、時間貸しの機械式駐車装置などでは、充電電圧の利用が偏った場合に、パレットの空きがあるのに充電はできない利用者が出る可能性があった。つまり例えば200Vで充電したい利用者がいても、100V充電用のパレットしか空いていないために、駐車はできるのに充電できないという状況が起こる可能性があった。
【0009】
また特許文献2に開示された車両用充電システムは、各車室に直接車両を駐車させる駐車場であり、パレットに車両を載せて各車室へ搬送する方式(以下、パレット方式)の機械式駐車装置ではない。パレット方式の機械式駐車装置では、特許文献2の駐車場とは異なり、パレットが移動している間、パレットの充電ユニットと機械式駐車装置との電気的接続が切れるため、電圧開閉器を含む充電ユニットをパレットに設けることは困難である。
【0010】
つまり電圧開閉器は電気により作動するため,パレットの移動中は電圧開閉器を作動させることができない。例えば異常時に電圧開閉器が200V側になったまま電気的な接続を絶たれ、その後、100V給電を行なおうとした場合、瞬間的に200Vが印可されてしまう可能性がある。このような機器故障のリスクがあるため、パレットには電圧開閉器を設けることは難しい。
(【0011】以降は省略されています)
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