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公開番号
2025025865
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023131064
出願日
2023-08-10
発明の名称
中空構造板及びその製造方法
出願人
宇部エクシモ株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B29C
48/14 20190101AFI20250214BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約
【課題】平滑性を有し、且つ、意匠性に富む中空構造板及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】本発明では、略平行に配置された一対の板状体と、前記一対の板状体の間の空間を仕切るリブと、を少なくとも備える、熱可塑性樹脂製の中空構造板において、前記一対の板状体及び前記リブには、梨地模様が形成され、前記一対の板状体の表面に、平滑部を有する、中空構造板を提供する。前記平滑部の表面粗さは、Ra0.5μm以下であってよい。また、本発明では、前記中空構造板の製造方法も提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
略平行に配置された一対の板状体と、
前記一対の板状体の間の空間を仕切るリブと、
を少なくとも備える、熱可塑性樹脂製の中空構造板において、
前記一対の板状体及び前記リブには、梨地模様が形成され、
前記一対の板状体の表面に、平滑部を有する、中空構造板。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
前記平滑部の表面粗さは、Ra0.5μm以下である、請求項1に記載の中空構造板。
【請求項3】
略平行に配置された一対の板状体と、前記一対の板状体の間の空間を仕切るリブと、を少なくとも備える、熱可塑性樹脂製の中空構造板において、前記一対の板状体及び前記リブには、梨地模様が形成され、前記一対の板状体の表面に、平滑部を有する、中空構造板の製造方法において、
JISK7210:2014(ISO1133:2011)に示されるメルトフローレート(MFR)が0.5g/10min以上2.0g/10min以下の熱可塑性樹脂を加熱混練し、メルトフラクチャー現象の発生の有無に基づき設定した加熱混錬温度及びダイス温度で押出しする押出工程と、
前記押出工程後、冷却サイジングフォーマーを用いて冷却する冷却工程と、
を少なくとも行い、
前記冷却工程において、前記冷却サイジングフォーマーを用い、
冷却前の中空構造板の接触面側にある細孔からの真空吸引により、冷却前の中空構造板を前記冷却プレートに加圧接触させながら冷却する、中空構造板の製造方法。
【請求項4】
前記真空吸引圧は、5kPa以上20kPa以下である、請求項3に記載の中空構造板の製造方法。
【請求項5】
前記冷却工程において、ダイスの芯金の中央から供給される内圧のエアー付与を更に行う、請求項3に記載の中空構造板の製造方法。
【請求項6】
前記押出工程において、下記(A)又は(B)の温度設定を行う、請求項3に記載の中空構造板の製造方法。
(A)ダイス温度と加熱混錬温度とを、溶融開始温度以上溶融開始温度+50℃以下の温度に設定する、
(B)ダイス温度を加熱混錬温度よりも低い温度に設定する。
【請求項7】
前記押出工程において、前記ダイス温度を加熱混錬での温度設定よりも5℃~45℃低い温度に設定する、請求項3に記載の中空構造板の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、中空構造板及びその製造方法に関する。より詳しくは、平滑性を有し、且つ、意匠性に富む中空構造板及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
樹脂を用いて成形されたプラスチック製のダンボールは、耐衝撃強度や耐圧縮強度に優れ、耐水性、光透過性、リサイクル性なども兼ね備えており、梱包用ケース、通い箱などの容器類、表面保護包装材、仕切り板、建築材料、装飾材料等の幅広い用途で利用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、「対向する2枚のライナー板と、前記2枚のライナー板を連結する多数のリブを有する熱可塑性樹脂製中空シートにおいて、前記ライナー板の表面に微細な凹凸を設けたことを特徴とする熱可塑性樹脂製シボ付き中空シート」が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平6-99516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、微細な凹凸を板状体表面に設けるためには、表面に微細な凹凸を形成した転写体を、軟化状態にある熱可塑性樹脂製シートの表面と密着させて該熱可塑性樹脂の表面へ前記転写体の微細な凹凸を転写し、前記熱可塑性樹脂を冷却固化する必要があった。そのため、転写体を準備・設置する作業が必須であり、その間、機台が停止され、再度立上作業を伴う等の作業も発生することから、製造効率が著しく低下するといった問題が生じていた。また、備品の点数も増えることから、作業が煩雑となっていた。
【0006】
また、微細な凹凸が転写された熱可塑性樹脂は、中空構造板の傷、折れ等が目立ちにくくなるなどの有用性があるものの、例えば、中空構造板の表面に印刷を施したい場合などには、印刷性の悪化が懸念される。したがって、微細な凹凸模様等を有する中空構造板の技術分野は、未だ発展の途にあり、新たな技術が望まれているという実情があった。
【0007】
そこで、本発明では、平滑性を有し、且つ、意匠性に富む中空構造板及びその製造方法することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者らが鋭意実験検討を行った結果、平滑性を有し、且つ、意匠性に富む中空構造板及びその製造方法を見出し、本発明を完成させるに至った。
【0009】
すなわち、本発明では、略平行に配置された一対の板状体と、前記一対の板状体の間の空間を仕切るリブと、を少なくとも備える、熱可塑性樹脂製の中空構造板において、前記一対の板状体及び前記リブには、梨地模様が形成され、前記一対の板状体の表面に、平滑部を有する、中空構造板を提供する。
前記平滑部の表面粗さは、Ra0.5μm以下であってもよい。
【0010】
また、本発明では、略平行に配置された一対の板状体と、前記一対の板状体の間の空間を仕切るリブと、を少なくとも備える、熱可塑性樹脂製の中空構造板において、前記一対の板状体及び前記リブには、梨地模様が形成され、前記一対の板状体の表面に、平滑部を有する、中空構造板の製造方法において、JISK7210:2014(ISO1133:2011)に示されるメルトフローレート(MFR)が0.5g/10min以上2.0g/10min以下の熱可塑性樹脂を加熱混練し、メルトフラクチャー現象の発生の有無に基づき設定した加熱混錬温度及びダイス温度で押出しする押出工程と、前記押出工程後、冷却サイジングフォーマーを用いて冷却する冷却工程と、を少なくとも行い、前記冷却工程において、前記冷却サイジングフォーマーを用い、冷却前の中空構造板の接触面側にある細孔からの真空吸引により、冷却前の中空構造板を前記冷却プレートに加圧接触させながら冷却する、中空構造板の製造方法も提供する。
前記真空吸引圧は、5kPa以上20kPa以下であってよい。
前記冷却工程において、ダイスの芯金の中央から供給される内圧のエアー付与を更に行ってよい。
前記押出工程において、下記(A)又は(B)の温度設定を行ってよい。
(A)ダイス温度と加熱混錬温度とを、溶融開始温度以上溶融開始温度+50℃以下の温度に設定する、
(B)ダイス温度を加熱混錬温度よりも低い温度に設定する。
前記押出工程において、前記ダイス温度を加熱混錬での温度設定よりも5℃~45℃低い温度に設定されてよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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