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公開番号2025025789
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130914
出願日2023-08-10
発明の名称車両用駆動装置
出願人株式会社アイシン,本田技研工業株式会社,株式会社BluE Nexus
代理人弁理士法人R&C
主分類F16H 1/06 20060101AFI20250214BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】回転電機とオイルポンプとが同軸上に配置された構成において、軸方向における小型化を図り易い車両用駆動装置を提供する。
【解決手段】オイルポンプOP1は、ポンプロータ1と一体的に回転するように連結された連結軸3を備え、連結軸3は、第1係合部10を介してロータ軸RS1と係合され、ギヤ部材GMは、第2係合部20を介してロータ軸RS1と係合され、第1係合部10は、ロータ軸RS1の内周面と連結軸3の外周面とを係合し、ロータ軸RS1と連結軸3との軸方向Lの相対移動を許容しつつ周方向Cの相対回転を規制し、第2係合部20は、ロータ軸RS1の外周面とギヤ部材GMの内周面とを係合し、ロータ軸RS1とギヤ部材GMとの軸方向Lの相対移動を許容しつつ周方向Cの相対回転を規制し、第1係合部10とギヤ部材GMとが径方向視で互いに重複し、第2係合部20と連結軸3とが径方向視で互いに重複している。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
ロータを備えた回転電機と、
前記ロータと一体的に回転するように連結された筒状のロータ軸と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
第1ギヤを備えたギヤ部材と、
前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤを備え、前記第1ギヤと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、
ポンプロータを備えたオイルポンプと、を備え、
前記ロータと、前記ロータ軸と、前記ギヤ部材と、前記ポンプロータとが、同軸上に配置され、
前記ロータの回転軸心であるロータ軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸方向の一方側を軸方向第1側とし、前記軸方向の他方側を軸方向第2側とし、前記ロータ軸心に直交する方向を径方向とし、前記ロータ軸心を周回する方向を周方向として、
前記軸方向第1側から前記軸方向第2側へ向けて、前記ロータ、前記ギヤ部材、及び前記ポンプロータが、記載の順に前記軸方向に並ぶように配置され、
前記オイルポンプは、前記ポンプロータと一体的に回転するように連結された連結軸を備え、
前記連結軸は、前記ロータ軸と一体的に回転するように、第1係合部を介して前記ロータ軸と係合され、
前記ギヤ部材は、前記ロータ軸と一体的に回転するように、第2係合部を介して前記ロータ軸と係合され、
前記第1係合部は、前記ロータ軸の内周面と前記連結軸の外周面とを係合し、前記ロータ軸と前記連結軸との前記軸方向の相対移動を許容しつつ前記周方向の相対回転を規制するように構成され、
前記第2係合部は、前記ロータ軸の外周面と前記ギヤ部材の内周面とを係合し、前記ロータ軸と前記ギヤ部材との前記軸方向の相対移動を許容しつつ前記周方向の相対回転を規制するように構成され、
前記第1係合部と前記ギヤ部材とが、前記径方向に沿う径方向視で互いに重複するように配置され、
前記第2係合部と前記連結軸とが、前記径方向視で互いに重複するように配置されている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記第1ギヤは、前記第2係合部に対して前記軸方向第1側に配置される部分を備え、
前記第1係合部は、前記第2係合部に対して前記軸方向第1側に配置されている、請求項1に記載の車両用駆動装置。
【請求項3】
前記回転電機、前記ロータ軸、前記ギヤ部材、前記動力伝達機構、及び前記オイルポンプを収容するケースを更に備え、
前記ギヤ部材は、第1軸受と第2軸受とを介して前記ケースに対して回転自在に支持され、
前記第1軸受は、前記第1ギヤに対して前記径方向の内側であって前記第1ギヤと前記径方向視で重複する位置に配置され、
前記第2軸受は、前記第2係合部に対して前記径方向の外側であって前記第2係合部と前記径方向視で重複する位置に配置されている、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
【請求項4】
前記ケースは、前記ギヤ部材に対して前記軸方向第2側に配置された、前記ケースの壁部であるケース壁部を備え、
前記オイルポンプは、前記ケース壁部に対して前記軸方向第1側から接合されたカバー部材を更に備え、
前記ポンプロータは、前記ケース壁部と前記カバー部材との前記軸方向の間に形成されたポンプ室に収容され、
前記第2軸受は、前記ギヤ部材に対して前記軸方向第2側から当接すると共に、前記第1ギヤに対して前記軸方向第2側であって前記カバー部材に対して前記軸方向第1側に配置され、
前記カバー部材は、前記第2軸受を前記軸方向第2側から支持する軸受支持部を備え、
前記軸受支持部は、前記ポンプ室に対して前記径方向の外側に配置されている、請求項3に記載の車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータを備えた回転電機と、ロータと一体的に回転するように連結されたロータ軸と、オイルポンプと、を備えた車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
このような車両用駆動装置の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
【0003】
特許文献1の車両用駆動装置(100)では、ロータギヤ(2A)がロータ軸(21A)と一体的に回転するように連結されている。そして、オイルポンプ(OP)のポンプロータと一体的に回転するように連結されたポンプ駆動ギヤ(OPa)が、ロータギヤ(2A)に噛み合っている。こうして、回転電機(1A)の駆動力によりオイルポンプ(OP)が駆動される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-185909号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の車両用駆動装置(100)では、オイルポンプ(OP)が回転電機(1A)とは別軸上に配置されており、車両用駆動装置(100)が径方向(R)に大型化し易いため、回転電機(1A)とオイルポンプ(OP)とを同軸上に配置することが望まれる。しかしながら、そのような構成では、車両用駆動装置(100)の軸方向(L)における大型化を招く点で不利である。
【0006】
そこで、回転電機とオイルポンプとが同軸上に配置された構成において、軸方向における小型化を図り易い車両用駆動装置の実現が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記に鑑みた、車両用駆動装置の特徴構成は、
ロータを備えた回転電機と、
前記ロータと一体的に回転するように連結された筒状のロータ軸と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
第1ギヤを備えたギヤ部材と、
前記第1ギヤに噛み合う第2ギヤを備え、前記第1ギヤと前記出力部材との間の動力伝達を行う動力伝達機構と、
ポンプロータを備えたオイルポンプと、を備え、
前記ロータと、前記ロータ軸と、前記ギヤ部材と、前記ポンプロータとが、同軸上に配置され、
前記ロータの回転軸心であるロータ軸心に沿う方向を軸方向とし、前記軸方向の一方側を軸方向第1側とし、前記軸方向の他方側を軸方向第2側とし、前記ロータ軸心に直交する方向を径方向とし、前記ロータ軸心を周回する方向を周方向として、
前記軸方向第1側から前記軸方向第2側へ向けて、前記ロータ、前記ギヤ部材、及び前記ポンプロータが、記載の順に前記軸方向に並ぶように配置され、
前記オイルポンプは、前記ポンプロータと一体的に回転するように連結された連結軸を備え、
前記連結軸は、前記ロータ軸と一体的に回転するように、第1係合部を介して前記ロータ軸と係合され、
前記ギヤ部材は、前記ロータ軸と一体的に回転するように、第2係合部を介して前記ロータ軸と係合され、
前記第1係合部は、前記ロータ軸の内周面と前記連結軸の外周面とを係合し、前記ロータ軸と前記連結軸との前記軸方向の相対移動を許容しつつ前記周方向の相対回転を規制するように構成され、
前記第2係合部は、前記ロータ軸の外周面と前記ギヤ部材の内周面とを係合し、前記ロータ軸と前記ギヤ部材との前記軸方向の相対移動を許容しつつ前記周方向の相対回転を規制するように構成され、
前記第1係合部と前記ギヤ部材とが、前記径方向に沿う径方向視で互いに重複するように配置され、
前記第2係合部と前記連結軸とが、前記径方向視で互いに重複するように配置されている点にある。
【0008】
この特徴構成によれば、ロータとロータ軸とギヤ部材とポンプロータとが同軸上に配置されていると共に、軸方向第1側から軸方向第2側へ向けて、ロータ、ギヤ部材、及びポンプロータが記載の順に軸方向に並ぶように配置されている。そして、第1係合部とギヤ部材とが径方向視で互いに重複するように配置されていると共に、第2係合部と連結軸とが径方向視で互いに重複するように配置されている。これにより、ロータとロータ軸とギヤ部材とポンプロータとを同軸上に配置しつつ、これらの軸方向における配置領域を小さく抑えることができる。したがって、回転電機とオイルポンプとが同軸上に配置された構成において、車両用駆動装置の軸方向における小型化を図り易い。
また、本構成によれば、ポンプロータと一体的に回転する連結軸とロータ軸とが、これらの軸方向の相対移動を許容する第1係合部を介して係合されていると共に、ギヤ部材とロータ軸とが、これらの軸方向の相対移動を許容する第2係合部を介して係合されている。これにより、第1ギヤと第2ギヤとの噛み合いにより第1ギヤに作用する軸方向の荷重を、ポンプロータに伝わり難くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施形態に係る車両用駆動装置の軸方向に沿う断面図
実施形態に係る車両用駆動装置のスケルトン図
実施形態に係る車両用駆動装置の軸方向に沿う断面図の一部拡大図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下では、実施形態に係る車両用駆動装置100について、図面を参照して説明する。図1及び図2に示すように、車両用駆動装置100は、第1回転電機MG1と、第1ロータ軸RS1と、出力部材Oと、ギヤ部材GMと、動力伝達機構TSと、第1オイルポンプOP1と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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