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公開番号2025024921
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129306
出願日2023-08-08
発明の名称バッテリ暖機システム
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人R&C
主分類B60K 11/04 20060101AFI20250214BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の後側に配置された後輪駆動装置で発生した熱の損失を低減することができ、電費等の向上を図ったバッテリ暖機システムを提供する。
【解決手段】駆動回転力を車両の走行系に伝えるモータと当該モータを収容するハウジングとを少なくとも含み、モータに電力を供給するバッテリ3よりも後側に配置された後輪駆動装置2と、少なくともモータの廃熱をバッテリ3に伝達する暖機機構と、を備え、暖機機構は、後輪駆動装置2及びバッテリ3に流通させる冷却流体を圧送するポンプ53と、後輪駆動装置2とバッテリ3とに冷却流体を循環させる第一状態を作り出すことが可能な弁55,56とを有しており、ポンプ53及び弁55,56は、バッテリ3と後輪駆動装置2との間に配置されているバッテリ暖機システム。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
駆動回転力を車両の走行系に伝えるモータと当該モータを収容するハウジングとを少なくとも含み、前記モータに電力を供給するバッテリよりも後側に配置された後輪駆動装置と、
少なくとも前記モータの廃熱を前記バッテリに伝達する暖機機構と、を備え、
前記暖機機構は、前記後輪駆動装置及び前記バッテリに流通させる冷却流体を圧送するポンプと、前記後輪駆動装置と前記バッテリとに前記冷却流体を循環させる第一状態を作り出すことが可能な弁とを有しており、
前記ポンプ及び前記弁は、前記バッテリと前記後輪駆動装置との間に配置されているバッテリ暖機システム。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記弁は、前記第一状態と前記後輪駆動装置とラジエータとに前記冷却流体を循環させる第二状態とに切換可能である切換弁である請求項1に記載のバッテリ暖機システム。
【請求項3】
前記ポンプ及び前記弁は、前記バッテリを収納するバッテリケースに一体化されている請求項1又は2に記載のバッテリ暖機システム。
【請求項4】
前記後輪駆動装置は、前記モータを駆動する電子回路を含む電力変換モジュールをさらに有しており、
前記ポンプ、前記弁及び前記は前記ハウジングに一体化されており、前記電力変換モジュールは前記ハウジングに収容されている請求項1又は2に記載のバッテリ暖機システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリ暖機システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、駆動回転力を車両の走行系に伝えるモータやモータに電力を供給するためのバッテリ等を冷却する冷却機構が知られている(例えば、特許文献1)。この冷却機構は、モータやバッテリ等の少なくとも一部を同一の収納器に収納し、当該収納器に設けられた共通の冷却機構によってモータやバッテリ等を冷却するものである。
【0003】
特許文献1に記載の冷却機構は、冷却流体の循環流路を切り換え可能な流路変更手段を備えており、モータやバッテリ等の温度に応じて冷却流体の循環流路を切り換える。バッテリの冷却時には、車両の前側に設けられた冷却機構により送り出された冷却流体はバッテリとモータをこの順に流通した後、バッテリをバイパスする流路を通り冷却機構へ返送される。バッテリの暖機時には、循環流路を切り換えることにより冷却流体の流通方向が逆となり、冷却機構により送り出された冷却流体はバッテリをバイパスする流路を通ってモータを冷却した後、バッテリを暖機して冷却機構へ返送される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2008-105645号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の冷却システムにおいては、冷却機構が車両の前側に備えられているため、車両の後側に配置されているモータで生じた熱をバッテリの暖機に利用するためには冷却流体を車両の後側から前側まで移動させた後にバッテリに流通させる必要があった。従って、モータからバッテリまでの配管流路が長く、これに伴って放熱ロスが生じていた。また、冷却流体を逆流させるために循環流路を切り換えることにより、ポンプにかかる負荷が高くなっていた。
【0006】
そこで、配管放熱による熱損失を低減することのできる冷却機構を有するバッテリ暖機システムが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係るバッテリ暖機システムの特徴構成は、駆動回転力を車両の走行系に伝えるモータと当該モータを収容するハウジングとを少なくとも含み、前記モータに電力を供給するバッテリよりも後側に配置された後輪駆動装置と、少なくとも前記モータの廃熱を前記バッテリに伝達する暖機機構と、を備え、前記暖機機構は、前記後輪駆動装置及び前記バッテリに流通させる冷却流体を圧送するポンプと、前記後輪駆動装置と前記バッテリとに前記冷却流体を循環させる第一状態を作り出すことが可能な弁とを有しており、前記ポンプ及び前記弁は、前記バッテリと前記後輪駆動装置との間に配置されている点にある。
【0008】
本構成においては、モータの廃熱をバッテリに伝達する暖機機構は、バッテリに冷却流体を圧送するポンプと、後輪駆動装置とバッテリとに冷却流体を循環させる第一状態を作り出すことが可能な弁とを有しており、第一状態においてバッテリを暖機する。ここで、後輪駆動装置はバッテリよりも後側に配置されており、ポンプ及び弁はバッテリと後輪駆動装置との間に配置されている。従って、車両の後側から前側へ冷却流体を流通させた後にバッテリを暖機する場合と比較すると、後輪駆動装置で発生した熱を短い流路でバッテリに伝えることができ、配管放熱による熱損失を低減することが可能となる。これにより、冬季の暖房使用による電費や燃費(以下、「電費等」と称する場合がある)を向上させることができる。
【0009】
このように、車両の後側に配置された後輪駆動装置で発生した熱の損失を低減することができ、電費等の向上を図ったバッテリ暖機システムとなっている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
バッテリ暖機システムを備えた電動車の概略図である。
バッテリ暖機システムの回路構成図である。
暖機機構の動作の第一態様を示す図である。
暖機機構の動作の第二態様を示す図である。
暖機機構の動作の第三態様を示す図である。
第二実施形態に係るバッテリケースの概略図である。
第三実施形態に係るハウジングの概略図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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