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公開番号2025025432
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023130178
出願日2023-08-09
発明の名称情報提示装置、情報提示方法及び情報提示用プログラム
出願人パイオニア株式会社
代理人弁理士法人インテクト国際特許事務所,個人
主分類G08G 1/005 20060101AFI20250214BHJP(信号)
要約【課題】カメラの高性能化を不要としつつ、視覚弱者が移動する際に確認すべき交通信号機に関する情報を音により提示することが可能な情報提示装置等を提供する。
【解決手段】カメラCにより撮影された画像を取得する画像情報取得部2と、上記画像を撮影した際のカメラCの撮影範囲を取得する撮影範囲情報取得部3と、交通信号機が記録された地図データMP及びルートデータに基づいて視覚弱者が移動する際に確認すべき交通信号機の位置を取得する地物位置情報取得部4と、上記撮影範囲、上記画像及び上記位置に基づいて、当該画像中に交通信号機が写っているかを判定する判定部5と、交通信号機が写っていると判定された場合にその表示内容を視覚弱者に対して放音させる放音制御部6と、を備える。このとき放音制御手段6は、交通信号機が写っていないと判定された場合に、カメラCの撮影範囲の変更操作に関する変更指示を放音させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ユーザの目的地への経路に関する経路情報を取得する経路情報取得手段と、
前記ユーザと共に移動し、且つ前記ユーザの周辺を撮影する撮影手段により撮影された画像を示す画像情報を取得する画像情報取得手段と、
前記画像を撮影した際の前記撮影手段の撮影範囲を示す撮影範囲情報を取得する撮影範囲情報取得手段と、
交通に関する情報を提示する地物である交通情報地物が記録された地図情報及び前記取得された経路情報に基づいて、前記ユーザが前記経路を移動する際に確認すべき前記交通情報地物である対象交通情報地物の位置を示す地物位置情報を取得する地物位置情報取得手段と、
前記取得された撮影範囲情報、前記取得された画像情報及び前記取得された地物位置情報に基づいて、前記画像中に前記対象交通情報地物が写っているかを判定する判定手段と、
前記対象交通情報地物が写っていると前記判定手段により判定された場合に、当該対象交通情報地物の内容を前記ユーザに対して放音手段を用いて放音させる放音制御手段と、
を備え、
前記放音制御手段は、前記画像中に前記対象交通情報地物が写っていないと前記判定手段により判定された場合に、前記撮影範囲の変更に関する変更指示を前記放音手段を用いて前記ユーザに対して放音させることを特徴とする情報提示装置。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報提示装置において、
前記判定手段は、前記撮影範囲情報、前記画像情報及び前記地物位置情報に基づいて、前記撮影手段により撮影された前記画像中において前記対象交通情報地物が写っている可能性のある候補領域を特定しつつ、当該候補領域中に前記対象交通情報地物が写っているかを判定し、
前記放音制御手段は、当該候補領域中に前記対象交通情報地物が写っている場合に、当該写っている旨を前記ユーザに対して放音手段を用いて放音させることを特徴とする情報提示装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の情報提示装置において、
前記対象交通情報地物が写っていると前記判定手段により判定された場合に、前記画像中の前記対象交通情報地物の画像を拡大して前記ユーザに提示する拡大提示手段を更に備えることを特徴とする情報提示装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報提示装置において、
前記変更指示が、前記撮影手段の撮影方向を正すための変更指示、当該撮影方向を水平方向に移動させるための変更指示又は当該撮影方向を鉛直方向に移動させるための変更指示のいずれかであり、
前記判定手段は、前記変更後の撮影方向に対応した前記画像情報に基づいて、前記画像中に前記対象交通情報地物が写っているかを判定することを特徴とする情報提示装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報提示装置において、
前記対象交通情報地物が、前記ユーザが前記経路を移動する際に確認すべき交通信号機であることを特徴とする情報提示装置。
【請求項6】
請求項5に記載の情報提示装置において、
前記判定手段は、前記撮影範囲情報及び前記画像情報並びに前記地物位置情報と、前記交通信号機の雛形に相当する雛形画像情報、前記画像中に写っている当該交通信号機の画像の大きさを示す大きさ情報又は当該交通信号機の画像の鮮明度を示す鮮明度情報の少なくともいずれか一つと、に基づいて、前記画像中に前記交通信号機が写っているかを判定することを特徴とする情報提示装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の情報提示装置において、
前記ユーザが健常者よりも視覚が弱い視覚弱者であることを特徴とする情報提示装置。
【請求項8】
経路情報取得手段と、画像情報取得手段と、撮影範囲情報取得手段と、地物位置情報取得手段と、判定手段と、放音制御手段と、を備える情報提示装置において実行される情報提示方法であって、
ユーザの目的地への経路に関する経路情報を前記経路情報取得手段により取得する経路情報取得工程と、
前記ユーザと共に移動し、且つ前記ユーザの周辺を撮影する撮影手段により撮影された画像を示す画像情報を前記画像情報取得手段により取得する画像情報取得工程と、
前記画像を撮影した際の前記撮影手段の撮影範囲を示す撮影範囲情報を前記撮影範囲情報取得手段により取得する撮影範囲情報取得工程と、
交通に関する情報を提示する地物である交通情報地物が記録された地図情報及び前記取得された経路情報に基づいて、前記ユーザが前記経路を移動する際に確認すべき前記交通情報地物である対象交通情報地物の位置を示す地物位置情報を前記地物位置情報取得手段により取得する地物位置情報取得工程と、
前記取得された撮影範囲情報、前記取得された画像情報及び前記取得された地物位置情報に基づいて、前記画像中に前記対象交通情報地物が写っているかを判定する判定手段と、
前記対象交通情報地物が写っていると前記判定手段により判定された場合に、当該対象交通情報地物の内容を前記ユーザに対して前記放音制御手段により放音手段を用いて放音させる放音制御工程と、
を含み、
前記放音制御工程においては、前記画像中に前記対象交通情報地物が写っていないと前記判定手段により判定された場合に、前記撮影範囲の変更に関する変更指示を前記放音手段を用いて前記ユーザに対して放音させることを特徴とする情報提示方法。
【請求項9】
情報提示装置に含まれるコンピュータを、
ユーザの目的地への経路に関する経路情報を取得する経路情報取得手段、
前記ユーザと共に移動し、且つ前記ユーザの周辺を撮影する撮影手段により撮影された画像を示す画像情報を取得する画像情報取得手段、
前記画像を撮影した際の前記撮影手段の撮影範囲を示す撮影範囲情報を取得する撮影範囲情報取得手段、
交通に関する情報を提示する地物である交通情報地物が記録された地図情報及び前記取得された経路情報に基づいて、前記ユーザが前記経路を移動する際に確認すべき前記交通情報地物である対象交通情報地物の位置を示す地物位置情報を取得する地物位置情報取得手段、
前記取得された撮影範囲情報、前記取得された画像情報及び前記取得された地物位置情報に基づいて、前記画像中に前記対象交通情報地物が写っているかを判定する判定手段、及び、
前記対象交通情報地物が写っていると前記判定手段により判定された場合に、当該対象交通情報地物の内容を前記ユーザに対して放音手段を用いて放音させる放音制御手段、
として機能させる情報提示用プログラムであって、
前記放音制御手段として機能させる前記コンピュータを、前記画像中に前記対象交通情報地物が写っていないと前記判定手段として機能させる前記コンピュータにより判定された場合に、前記撮影範囲の変更に関する変更指示を前記放音手段を用いて前記ユーザに対して放音させるように機能させることを特徴とする情報提示用プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願は、情報提示装置、情報提示方法及び情報提示用プログラムの技術分野に属する。より詳細には、健常者よりも視覚が弱い視覚弱者又は当該視覚弱者と同行する者に対する情報提示のための処理を行う情報提示装置及び情報提示方法並びに当該情報提示装置用のプログラムの技術分野に属する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年の、いわゆるスマートフォンに代表される携帯型の端末装置の急速な普及に伴い、当該端末装置を携帯して移動する利用者も急速に増加している。このような利用者の中には、視覚障がいにより障がい者手帳の発行を受けている者や、障がい者手帳の発行が必要な程度の視覚障がいはないが、例えば白内障や緑内障といった眼の疾病により視覚が健常者よりも弱くなっている者(当該視覚が弱くなっていることの自覚がない者を含む)が含まれている。ここで、上述したような、視覚障がいにより障がい者手帳の発行を受けている者や、視覚が健常者よりも弱くなっている者を、以下、纏めて「視覚弱者」と称する。
【0003】
このとき、上記視覚弱者が携帯する端末装置を使って当該視覚弱者の移動を案内することを考えると、言うまでもなく「視覚弱者が携帯している端末装置であること」を考慮した案内が必要となる。このような要請に対応した先行技術を示す文献としては、例えば下記特許文献1が挙げられる。
【0004】
この特許文献1に開示されている先行技術では、歩行者の移動を支援する歩行支援システムにおいて、例えば当該歩行者の首からぶら下げられている広角カメラで撮影した画像に写っている横断歩道の白線の位置に基づいて歩行者用の交通信号機の位置を特定し、当該交通信号機が識別できない場合に、その認識精度が高まるように、カメラの解像度又は撮影画角或いは広角度などを変化させる構成とされている。
【0005】
ここで、上記特許文献1に開示された先行技術において、上記交通信号機の位置としては「設置の高さを2.5m以上とすること」が法定されているのみであり、必ずしも横断歩道の正面に上記交通信号機が存在するとは限らない。よってこの場合は、カメラによる広角化が重要となってくる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2022-107967号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、首からぶら下げることが可能な小型のカメラにおいて、上記交通信号機を画像認識することが可能な解像度を維持しつつ、広画角の画像を撮影できるか否かは、そのカメラの性能(スペック)に依存することになる。よって、上記特許文献1に開示されている先行技術は、結局のところ高性能のカメラを備え且つ携帯可能な端末にしか適用できないという問題点があった。
【0008】
そこで本願は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、カメラの高性能化を不要としつつ、視覚弱者等の歩行者が移動する際に確認すべき信号機等に関する情報を音により歩行者に提示することが可能な情報提示装置及び情報提示方法並びに当該情報提示装置用のプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ユーザの目的地への経路に関する経路情報を取得する経路情報取得手段と、前記ユーザと共に移動し、且つ前記ユーザの周辺を撮影する撮影手段により撮影された画像を示す画像情報を取得する画像情報取得手段と、前記画像を撮影した際の前記撮影手段の撮影範囲を示す撮影範囲情報を取得する撮影範囲情報取得手段と、交通に関する情報を提示する地物である交通情報地物が記録された地図情報及び前記取得された経路情報に基づいて、前記ユーザが前記経路を移動する際に確認すべき前記交通情報地物である対象交通情報地物の位置を示す地物位置情報を取得する地物位置情報取得手段と、前記取得された撮影範囲情報、前記取得された画像情報及び前記取得された地物位置情報に基づいて、前記画像中に前記対象交通情報地物が写っているかを判定する判定手段と、前記対象交通情報地物が写っていると前記判定手段により判定された場合に、当該対象交通情報地物の内容を前記ユーザに対して放音手段を用いて放音させる放音制御手段と、を備え、前記放音制御手段は、前記画像中に前記対象交通情報地物が写っていないと前記判定手段により判定された場合に、前記撮影範囲の変更に関する変更指示を前記放音手段を用いて前記ユーザに対して放音させるように構成される。
【0010】
上記の課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、経路情報取得手段と、画像情報取得手段と、撮影範囲情報取得手段と、地物位置情報取得手段と、判定手段と、放音制御手段と、を備える情報提示装置において実行される情報提示方法であって、ユーザの目的地への経路に関する経路情報を前記経路情報取得手段により取得する経路情報取得工程と、前記ユーザと共に移動し、且つ前記ユーザの周辺を撮影する撮影手段により撮影された画像を示す画像情報を前記画像情報取得手段により取得する画像情報取得工程と、前記画像を撮影した際の前記撮影手段の撮影範囲を示す撮影範囲情報を前記撮影範囲情報取得手段により取得する撮影範囲情報取得工程と、交通に関する情報を提示する地物である交通情報地物が記録された地図情報及び前記取得された経路情報に基づいて、前記ユーザが前記経路を移動する際に確認すべき前記交通情報地物である対象交通情報地物の位置を示す地物位置情報を前記地物位置情報取得手段により取得する地物位置情報取得工程と、前記取得された撮影範囲情報、前記取得された画像情報及び前記取得された地物位置情報に基づいて、前記画像中に前記対象交通情報地物が写っているかを判定する判定手段と、前記対象交通情報地物が写っていると前記判定手段により判定された場合に、当該対象交通情報地物の内容を前記ユーザに対して前記放音制御手段により放音手段を用いて放音させる放音制御工程と、を含み、前記放音制御工程においては、前記画像中に前記対象交通情報地物が写っていないと前記判定手段により判定された場合に、前記撮影範囲の変更に関する変更指示を前記放音手段を用いて前記ユーザに対して放音させるように構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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