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公開番号2025025322
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129989
出願日2023-08-09
発明の名称ユニットクーラおよびクーリングユニット
出願人日本キヤリア株式会社
代理人
主分類F25D 21/04 20060101AFI20250214BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】ユニットクーラから吹き出す冷気の方向を変更するとともに、除霜運転時に生じるドレン水が、ユニットクーラから貯蔵庫内に滴下することを抑制することができるユニットクーラおよびクーリングユニットを提供することである。
【解決手段】実施形態のユニットクーラ4は、蒸発器41と、蒸発器に送風するクーリングファン42と、クーリングファンの運転により空気を吸い込む吸込口40aと、クーリングファンの運転により空気を吹き出す吹出口40bと、を備える筐体40と、複数の通風孔100aを有するファンガード100bと風向を変更するルーバー101と除霜ヒータ47とを備え、吹出口の下流側に設けられた吹出部材100と、除霜ヒータの発熱によって吹出部材内に生じるドレン水を筐体に導く排水路と、を有する。ルーバーは、吹出部材内に設けられ、ファンガードとクーリングファンの間に位置している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
蒸発器とクーリングファンとを収納し、前記クーリングファンの運転により空気を吸い込む吸込口と、前記クーリングファンの運転により空気を吹き出す吹出口と、を備える筐体と、
前記筐体の前記吹出口の下流側に設けられ、複数の通風孔を有するファンガードを備えた吹出部材と、
前記吹出部材内で、前記ファンガードと前記クーリングファンの間に設けられ、風向を変更するルーバーと、
前記吹出部材を加熱する除霜ヒータと、
前記除霜ヒータの発熱によって前記吹出部材内に生じるドレン水を前記筐体に導く排水路と、を有することを特徴とするユニットクーラ。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ルーバーは、前記ファンガードの内側に固定して設けられ、前記ファンガードに固定される一端よりも固定されていない他端の方が下方に位置するように傾斜して設けられることを特徴とする請求項1に記載のユニットクーラ。
【請求項3】
前記筐体は、前記蒸発器と前記クーリングファンの下方に位置する底板を備え、
前記排水路は、前記吹出部材と前記吹出口との間、前記底板と前記吹出口との間に設けられることを特徴とする請求項1に記載のユニットクーラ。
【請求項4】
前記排水路は、前記底板の上方向に位置していることを特徴とする請求項3に記載のユニットクーラ。
【請求項5】
前記筐体は、前記蒸発器と前記クーリングファンの下方に位置し、前記除霜ヒータの発熱によって前記吹出部材内に生じる前記ドレン水を受ける底板を備え、
前記吹出部材は、その端部を前記吹出口の下流側に隙間を有して固定され、前記底板は、その端部を前記吹出口の下流側に隙間を有して固定され、
前記吹出部材の前記端部は、前記底板の前記端部よりも前記吹出口の上流側に位置していることを特徴とする請求項1に記載のユニットクーラ。
【請求項6】
前記ファンガードは、パンチングメタルであることを特徴とする請求項1に記載のユニットクーラ。
【請求項7】
貯蔵物が貯蔵される貯蔵庫内に設置されて、蒸発器とクーリングファンとを収納し、前記クーリングファンの運転により空気を吸い込む吸込口と、前記クーリングファンの運転により空気を吹き出す吹出口と、前記蒸発器と前記クーリングファンの下方に位置する底板と、を備える筐体と、
前記筐体の前記吹出口の下流側に設けられ、複数の通風孔を有するファンガードを備えた吹出部材と、
前記ファンガードの内側に固定され、前記ファンガードに固定される一端よりも固定されていない他端の方が下方に位置するように傾斜して設けられたルーバーと、
前記吹出部材を加熱する除霜ヒータと、
前記除霜ヒータの発熱によって前記吹出部材内に生じるドレン水を前記底板に導く排水路と、
前記底板に設けられ、前記底板に集められたドレン水を前記貯蔵庫外へ排水するドレン排水管を接続するためのドレン排水口と、を備えることを特徴とするユニットクーラ。
【請求項8】
前記底板は、前記ドレン水を前記貯蔵庫外へ排水するドレン排水管を接続するためのドレン排水口を備えることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれか一項に記載のユニットクーラ。
【請求項9】
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のユニットクーラと、冷媒を圧縮する圧縮機と外気と冷媒とを熱交換する凝縮器とを備えた冷凍機と、前記ユニットクーラと前記冷凍機とをつなぎ、冷媒を流通させる接続配管と、を備えるクーリングユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、ユニットクーラおよびクーリングユニットに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
貯蔵庫外に設置される冷凍機と、この冷凍機と接続配管を介して接続されて冷凍サイクル回路を形成し、貯蔵庫内に設置されてその庫内を例えば-30℃~-5℃に冷却するユニットクーラが知られている。ユニットクーラは、冷凍サイクル回路を構成する蒸発器を備える。クーリングユニットが運転されると、貯蔵庫内の空気に含まれる水蒸気が、徐々に霜となって蒸発器に付着する。これにより、蒸発器の熱交換効率が低下し、貯蔵庫内を十分に冷却することができなくなるため、適宜、除霜ヒータの発熱により蒸発器に付着した霜を溶かして除去する除霜運転が行われる。
このようなユニットクーラは、細長い貯蔵庫の天井面に設置された場合、吹き出した空気をユニットクーラの設置側とは反対側まで送ることが難しい。また、ユニットクーラから吹き出された空気が、ショートサーキットすることもある。
【0003】
そこで、特許文献1では、貯蔵庫の天井面に設置されたユニットクーラの吹出口に、その下端部付近から前上がりに傾斜して前方に突出する空気案内板が設けられている。このようなユニットクーラでは、吹出口から空気が上方向に吹き出されるため、冷気を貯蔵庫全体に行き渡らせることができる。しかしながら、空気案内板がユニットクーラ本体から大きく貯蔵庫内に突出しているため、その外壁、すなわち貯蔵庫に面した空気案内板表面に結露した水が霜となって、さらに冷やされて氷結し、氷が大きく成長してしまうという問題がある。
また、特許文献2のように、内部に熱交換器およびファンを備えた空気調和機の室外機において、安全のために、使用者の指が回転物であるファンに触れないように、吹出口に格子状のファンガードを備え、さらにその前方となる下流側に風向を上向き、または下向きに変更する風向変更板、いわゆるルーバーを備えることが知られている。このような空気調和機の室外機は、屋外に設置されるため、一般的に吹出口付近が凍結することはなく、万が一、吹出口付近が凍結したとしても氷が溶けて生じるドレン水は屋外に落下するため、排水に関する問題は生じない。これに対して、貯蔵庫内の高い位置に据え付けられるユニットクーラでは、結露水による霜や氷が溶けて生じたドレン水の滴下が、貯蔵庫内に保管されている貯蔵品を棄損してしまう恐れがあり、その商品性において、これらの水の処理が重要な課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11―257826号公報
特開平9-329346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明が解決しようとする課題は、ユニットクーラから吹き出す冷気の方向を変更するとともに、除霜運転時に生じるドレン水が、ユニットクーラから貯蔵庫内に滴下することを抑制することができるユニットクーラおよびクーリングユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のユニットクーラは、蒸発器と、蒸発器に送風するクーリングファンと、クーリングファンの運転により空気を吸い込む吸込口と、クーリングファンの運転により空気を吹き出す吹出口と、を備える筐体と、複数の通風孔を有するファンガードと風向を変更するルーバーと除霜ヒータとを備え、吹出口の下流側に設けられた吹出部材と、除霜ヒータの発熱によって吹出部材内に生じるドレン水を筐体に導く排水路と、を有する。ルーバーは、吹出部材内に設けられ、ファンガードとクーリングファンの間に位置している。さらに、他の実施形態において、上述のユニットクーラを備えるクーリングユニットを開示する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態のユニットクーラを用いた貯蔵庫冷却システムの概略図。
本実施形態におけるユニットクーラの断面を示す斜視図。
本実施形態におけるユニットクーラの吹き出し部分を拡大した断面図。
本実施形態におけるファンガードの図2におけるF―F断面図。
本実施形態の貯蔵庫冷却システムの制御に関するブロック図。
本実施形態におけるユニットクーラの制御フローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本実施形態について、図1~図6を参照して説明する。
【0009】
(全体構成)
図1において、貯蔵庫冷却システム1は、食品等の貯蔵物A~貯蔵物Cが貯蔵される貯蔵庫2と、クーリングユニット10と、から構成される。
【0010】
貯蔵庫2は、冷凍/冷蔵室となる部屋であって、その壁面は、外郭2aと、断熱材2bと、内郭2cとから構成され、外郭2aおよび内郭2cは、例えばステンレス等の金属板によって形成される。貯蔵庫2は、発泡材等で形成された断熱材2bが、外郭2aと内郭2cによって挟み込まれたサンドイッチ構造となっている。
(【0011】以降は省略されています)

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