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公開番号2025033382
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139073
出願日2023-08-29
発明の名称冷却貯蔵庫
出願人ホシザキ株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類F25D 29/00 20060101AFI20250306BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】庫内において漏れ出した可燃性冷媒によって可燃性雰囲気が形成される事態を回避する。
【解決手段】冷却器35から漏洩した可燃性冷媒の一部を冷却庫本体12の外部に排出させる可燃性冷媒排出機構を備え、少なくとも開閉扉14が開かれていない状況が継続している場合に、可燃性冷媒排出機構によって貯蔵室R1内における可燃性冷媒の濃度を漸減させる。可燃性冷媒排出機構は、例えば、除霜水排水管42の排水口42Aを、循環ファン44に対して冷却器35を挟んで反対側の対向する位置に配し、漏洩した可燃性冷媒の一部を、除霜水排水管42を介して冷却庫本体12の外部に排出させる構成とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
開口を有する断熱箱体と前記開口を開閉する開閉扉とを含んで構成され、内部に、被冷却物を貯蔵するための貯蔵室と、前記貯蔵室を冷却するための冷却器を収容する冷却器室と、を有する冷却庫本体と、
前記冷却器を含み、可燃性冷媒が循環する冷凍サイクル式の冷却装置と、
前記貯蔵室と前記冷却器室との間で空気を循環させる循環ファンと、
前記冷却器から漏洩した可燃性冷媒の一部を前記冷却庫本体の外部に排出させる可燃性冷媒排出機構と、
を備え、
少なくとも前記開閉扉が開かれていない状況が継続している場合に、前記可燃性冷媒排出機構によって前記貯蔵室内における可燃性冷媒の濃度を漸減させる冷却貯蔵庫。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記冷却器室に開口する排水口を有し、前記冷却器からの水滴を排出するための除霜水排水管を備え、
前記冷却器は、前記循環ファンの気流の下流側に配され、
前記排水口は、前記循環ファンに対して前記冷却器を挟んで反対側の対向する位置に配され、
前記可燃性冷媒排出機構は、漏洩した可燃性冷媒の一部を、前記除霜水排水管を介して前記冷却庫本体の外部に排出させるものである請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項3】
前記除霜水排水管は、前記冷却庫本体の外壁をなす外壁パネルの内面に沿って前記排水口側から下方に延びる状態で配され、
前記除霜水排水管は、排気孔が形成され、
前記外壁パネルには、前記除霜水排水管の前記排気孔に対向する位置に通気孔が形成されている請求項2に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項4】
前記冷却庫本体は、前記貯蔵室の底面から排水を行う底面側排水部を備え、
前記底面側排水部は、排水トラップを有し、
前記排水トラップの上側には、排気孔が形成されており、
前記可燃性冷媒排出機構は、漏洩した可燃性冷媒の一部を、前記排気孔を介して前記冷却庫本体の外部に排出させるものである請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項5】
前記底面側排水部の前記貯蔵室への開口を塞ぐキャップを備え、
前記キャップの天面は、前記貯蔵室の底面より高くされ、
前記キャップには、天面側から下方に貫通する通気孔が形成されている請求項4に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項6】
前記断熱箱体の前記開口は、前方に向かって開口するものとされ、
前記開閉扉は、内面側に前記断熱箱体の前記開口の縁部に当接するパッキンを有し、
前記冷却器室は、前記断熱箱体の天面部の下方側で、前記貯蔵室の上方に形成されており、
前記循環ファンは、前記冷却器室の冷気を前記貯蔵室の背面に沿って下方に放出するものとされ、
前記冷却庫本体は、前記冷却器室からの冷気が流れる向きを、前記貯蔵室の背面に沿う向きから底面に沿って前方に向かう向きに変更するとともに、その前方に向かう冷気が、前記パッキンのうち前記断熱箱体の底面部に接触する部分である底面部接触部に当たるように構成され、
前記可燃性冷媒排出機構は、漏洩した可燃性冷媒の一部を、少なくとも前記断熱箱体の前記底面部と前記パッキンの前記底面部接触部との間から前記冷却庫本体の外部に漏れさせるものである請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項7】
前記貯蔵室を冷却する冷却運転を実行する制御部を備え、
前記制御部は、前記冷却運転の実行中において前記開閉扉が開かれていない状況が継続した場合に、前記循環ファンの風量を、前記冷却運転において設定される風量より大きくする請求項6に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項8】
前記断熱箱体の前記底面部と前記パッキンの前記底面部接触部とのいずれか一方に、凹部あるいは凸部が形成されている請求項6または請求項7に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項9】
前記パッキンの前記底面部接触部には、前記貯蔵室と前記冷却庫本体の外部とを連通する通気孔が形成されている請求項6または請求項7に記載の冷却貯蔵庫。
【請求項10】
前記可燃性冷媒排出機構は、作動源として前記冷却庫本体内に空気を取り込む吸気装置を有し、冷却庫本体内の圧力を外部の圧力より高くして、前記断熱箱体と前記開閉扉との間から前記貯蔵室内の空気を漏れさせることによって、前記貯蔵室内における可燃性冷媒の濃度を漸減させるものである請求項1に記載の冷却貯蔵庫。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却貯蔵庫に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、冷媒を循環させる冷凍サイクル式の冷却貯蔵庫においては、地球環境に配慮する取り組みとして、冷媒に自然冷媒を使用することが行われている。自然冷媒は、可燃性を有する可燃性冷媒であり、その可燃性冷媒が漏洩してしまった場合に対処することが必要とされている。下記特許文献1に開示の冷却貯蔵庫は、冷凍室1と、熱交換器2と、送風装置3と、引き出し扉4を備え、引き出し扉4に容器5bを有し、容器5bの底6bに穴7を設けた構成とされている。それにより、下記特許文献1に開示の冷却貯蔵庫は、万一、熱交換器3より冷媒漏洩が起きた場合、空気より重たい可燃性冷媒が容器5bに滞留しても、容器5bの底6bの穴7から下へ抜け出て容器5bの下側8で滞留し、ユーザーが引き出し扉4を開けたとき庫外に容易に排出することができるものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-221143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に開示の冷却貯蔵庫において、扉が長時間開かれなかった場合には、庫内の冷媒濃度は上昇し、可燃性雰囲気が形成されてしまう虞がある。そして、可燃性雰囲気が形成された後に、扉が開かれると、その可燃性雰囲気が一気に庫外に放出されてしまうという問題がある。
【0005】
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、庫内において漏れ出した可燃性冷媒によって可燃性雰囲気が形成される事態を回避することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本願に開示の冷却貯蔵庫は、以下の構成とされている。
(1)開口を有する断熱箱体と前記開口を開閉する開閉扉とを含んで構成され、内部に、被冷却物を貯蔵するための貯蔵室と、前記貯蔵室を冷却するための冷却器を収容する冷却器室と、を有する冷却庫本体と、
前記冷却器を含み、可燃性冷媒が循環する冷凍サイクル式の冷却装置と、
前記貯蔵室と前記冷却器室との間で空気を循環させる循環ファンと、
前記冷却器から漏洩した可燃性冷媒の一部を前記冷却庫本体の外部に排出させる可燃性冷媒排出機構と、
を備え、
少なくとも前記開閉扉が開かれていない状況が継続している場合に、前記可燃性冷媒排出機構によって前記貯蔵室内における可燃性冷媒の濃度を漸減させる冷却貯蔵庫。
【0007】
本願に開示の冷却貯蔵庫は、冷凍サイクル式の冷却装置の冷媒に可燃性の冷媒を用いたものを前提としている。断熱箱体内は、密閉空間であるため冷却器から可燃性冷媒が漏れ出した場合、その可燃性冷媒を含んだ冷気が、循環ファンによって貯蔵室に送られ、冷却庫本体内(庫内)において、可燃性冷媒の濃度が上昇する。特に、ユーザーによって開閉扉が長時間開かれない場合、可燃性冷媒の濃度が上昇し続け、貯蔵室内に可燃性雰囲気が形成される虞がある。本願に開示の冷却貯蔵庫によれば、可燃性冷媒排出機構により可燃性冷媒の一部を庫外に排出することで、貯蔵室内に外気を取り込んでしまう場合もあるが、貯蔵室内における可燃性冷媒の濃度を漸減させることができるため、貯蔵室内に可燃性雰囲気が形成される事態を回避することができる。換言すれば、本願に開示の冷却貯蔵庫は、可燃性冷媒が漏洩した場合であっても、冷却運転は継続しつつ可燃性冷媒の濃度を漸減させることができるため、被冷却物の品質を低下させない、あるいは、品質低下を抑えることができる。なお、本願に開示の冷却貯蔵庫において、可燃性冷媒排出機構としては、後述する種々の構成のものを採用可能であるが、冷却機能への影響が大きくならないよう、可燃性冷媒を含む庫内の空気を微量ずつ徐々に庫外に排出する構成のものが望ましい。
【0008】
また、本願に開示の冷却貯蔵庫は、冷媒排出機構が常時作動している構成のものであってもよく、作動源を有して開閉扉が開かれていない状況が継続している場合にのみ作動する構成のものであってもよい。つまり、本願に開示の冷却貯蔵庫は、可燃性冷媒の漏洩を検知するセンサを新たに追加することなく、可燃性冷媒による可燃性雰囲気の形成を回避することができる。
【0009】
また、上記構成の冷却貯蔵庫において、以下に示す種々の態様とすることが可能である。なお、本発明は以下の態様に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した種々の態様や、複数の態様を組み合わせた態様で実施することができる。
【0010】
(2)前記冷却器室に開口する排水口を有し、前記冷却器からの水滴を排出するための除霜水排水管を備え、
前記冷却器は、前記循環ファンの気流の下流側に配され、
前記排水口は、前記循環ファンに対して前記冷却器を挟んで反対側の対向する位置に配され、
前記可燃性冷媒排出機構は、漏洩した可燃性冷媒の一部を、前記除霜水排水管を介して前記冷却庫本体の外部に排出させるものである(1)項に記載の冷却貯蔵庫。
(【0011】以降は省略されています)

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