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公開番号2025035834
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023143132
出願日2023-09-04
発明の名称冷蔵庫
出願人日本碍子株式会社
代理人アクシス国際弁理士法人
主分類F25D 21/04 20060101AFI20250307BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】冷却器への着霜を抑制し、除霜運転の実施を不要又は低減することが可能な冷蔵庫を提供する。
【解決手段】貯蔵室と、貯蔵室から流入する空気を冷却する冷却器41が設置された冷却器室40と、冷却器41で冷却された冷気を貯蔵室に送風する冷気循環用ファン43とを備える冷蔵庫10である。貯蔵室及び冷却器室40の少なくとも一つに除湿デバイス50が設置されている。除湿デバイス50は、外周壁52、及び外周壁52の内側に配設され、第1端面53aから第2端面53bまで延びる流路となる複数のセル54を区画形成する隔壁55を有し、少なくとも隔壁55がPTC特性を有する材料で構成されたハニカム構造体51と、隔壁55の表面上に形成された、水蒸気を吸着可能な吸着材を含有する除湿層56とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
貯蔵室と、前記貯蔵室から流入する空気を冷却する冷却器が設置された冷却器室と、前記冷却器で冷却された冷気を前記貯蔵室に送風する冷気循環用ファンとを備え、
前記貯蔵室及び前記冷却器室の少なくとも一つに除湿デバイスが設置されており、
前記除湿デバイスは、外周壁、及び前記外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる流路となる複数のセルを区画形成する隔壁を有し、少なくとも前記隔壁がPTC特性を有する材料で構成されたハニカム構造体と、前記隔壁の表面上に形成された、水蒸気を吸着可能な吸着材を含有する除湿層とを含む、冷蔵庫。
続きを表示(約 820 文字)【請求項2】
前記貯蔵室は冷蔵室及び冷凍室を少なくとも含み、前記除湿デバイスが設置される前記貯蔵室が前記冷凍室である、請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
前記除湿デバイスは、前記貯蔵室及び前記冷却器室の少なくとも一つに隣接し且つ内部開閉扉によって仕切られた除湿室に設置されている、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
前記除湿室は、前記貯蔵室の側面及び前記冷却器室の背面の少なくとも一つに配置されている、請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
前記除湿室は、空気の流れが前記冷却器よりも上流側の前記冷却器室の背面に配置されている、請求項4に記載の冷蔵庫。
【請求項6】
前記除湿室は、外気が流通可能な2つの開口部を有し、各開口部に外部開閉扉が配置されている、請求項3に記載の冷蔵庫。
【請求項7】
前記冷蔵庫は、前記除湿デバイス、前記内部開閉扉及び前記外部開閉扉を制御する制御部を更に備え、
前記制御部は、前記内部開閉扉を開き且つ前記外部開閉扉を閉じて前記除湿デバイスによる除湿を行うとともに、前記内部開閉扉を閉じ且つ前記外部開閉扉を開き、前記除湿デバイスに電圧を印加して加熱することで前記除湿デバイスの再生を行うように制御される、請求項6に記載の冷蔵庫。
【請求項8】
前記除湿室に外気循環用ファンが配置されており、前記制御部は前記除湿デバイスの再生時に前記外気循環用ファンを駆動するように構成されている、請求項7に記載の冷蔵庫。
【請求項9】
前記吸着材は、前記水蒸気に加えて臭い成分も吸着可能である、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。
【請求項10】
前記吸着材は、大気圧下における湿り空気線図の絶対湿度が4g/kg(DA)以下で吸湿可能である、請求項1又は2に記載の冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵庫に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
冷蔵庫内に流入した空気中の水分や食品から蒸発した水分は、冷却器で凝縮された後、霜になって成長していく。冷却器で成長した霜は、冷却性能を低下させるため、ヒータなどの加熱手段によって冷却器に付着した霜を溶解除去する除霜運転が定期的に行われている。
【0003】
しかしながら、除霜運転は、冷蔵庫の消費電力を増加させる要因となるため、除霜運転を効率的に実施する方法が提案されている。例えば、特許文献1には、冷蔵温度帯の貯蔵室に冷気を供給する冷気供給手段と、前記冷蔵温度帯の貯蔵室を冷却する冷却器と、該冷却器、圧縮機、放熱器、絞りを冷媒配管で接続して構成される冷凍サイクルと、前記冷却器の冷媒配管の一部に設けた温度検知手段と、前記冷却器を加熱する加熱手段と、を含む冷蔵庫において、前記圧縮機停止後、前記冷気供給手段によって所定時間冷気を循環させた後、前記温度検知手段によって検知した温度を基に、前記加熱手段を制御することを特徴とする冷蔵庫が提案されている。この冷蔵庫は、除霜運転を実施する前に着霜量を予測することができるため、除霜運転のヒータ加熱に消費される電力量を少なくすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015-7510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の冷蔵庫は、除霜運転の頻度を減らすことによって消費電力量を少なくすることが可能であるものの、冷却器への着霜を抑制できるわけではない。また、除霜運転は、加熱手段(ヒータ)の加熱によって冷蔵庫内の温度を変化させ、冷蔵庫内に収容された食品を劣化させる恐れもあるため、できる限り少なくすることが望まれている。
【0006】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、冷却器への着霜を抑制し、除霜運転の実施を不要又は低減することが可能な冷蔵庫を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、貯蔵室と、貯蔵室から流入する空気を冷却する冷却器が設置された冷却器室と、冷却器で冷却された冷気を貯蔵室に送風する冷気循環用ファンとを備える冷蔵庫について鋭意研究を行った結果、所定の構造を有する除湿デバイスを所定の位置に設置することにより、上記の課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のように例示される。
【0008】
[1] 貯蔵室と、前記貯蔵室から流入する空気を冷却する冷却器が設置された冷却器室と、前記冷却器で冷却された冷気を前記貯蔵室に送風する冷気循環用ファンとを備え、
前記貯蔵室及び前記冷却器室の少なくとも一つに除湿デバイスが設置されており、
前記除湿デバイスは、外周壁、及び前記外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる流路となる複数のセルを区画形成する隔壁を有し、少なくとも前記隔壁がPTC特性を有する材料で構成されたハニカム構造体と、前記隔壁の表面上に形成された、水蒸気を吸着可能な吸着材を含有する除湿層とを含む、冷蔵庫。
【0009】
[2] 前記貯蔵室は冷蔵室及び冷凍室を少なくとも含み、前記除湿デバイスが設置される前記貯蔵室が前記冷凍室である、[1]に記載の冷蔵庫。
【0010】
[3] 前記除湿デバイスは、前記貯蔵室及び前記冷却器室の少なくとも一つに隣接し且つ内部開閉扉によって仕切られた除湿室に設置されている、[1]又は[2]に記載の冷蔵庫。
(【0011】以降は省略されています)

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