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公開番号
2025068515
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-28
出願番号
2023178479
出願日
2023-10-16
発明の名称
除湿機用吸湿デバイス及び除湿機
出願人
日本碍子株式会社
代理人
アクシス国際弁理士法人
主分類
B01D
53/26 20060101AFI20250421BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】ヒータを用いなくても吸湿材含有層を効率的に再生でき、除湿機を構成する部品を削減して小型化することが可能な除湿機用吸湿デバイスを提供する。
【解決手段】外周壁10と、外周壁10の内側に配設され、第1端面11aから第2端面11bまで延びる流路となる複数のセル12を区画形成する隔壁13とを有するハニカム構造体と、隔壁13の表面に設けられた吸湿材含有層20とを備える除湿機用吸湿デバイス1である。ハニカム構造体は、隔壁13の厚さが0.089~0.140mm、セル密度が62.0~93.0セル/cm
2
である。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる流路となる複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造体と、
前記隔壁の表面に設けられた吸湿材含有層と
を備え、前記ハニカム構造体は、前記隔壁の厚さが0.089~0.140mm、セル密度が62.0~93.0セル/cm
2
である、除湿機用吸湿デバイス。
続きを表示(約 770 文字)
【請求項2】
少なくとも前記隔壁がPTC特性を有する材料で構成されている、請求項1に記載の除湿機用吸湿デバイス。
【請求項3】
前記隔壁の厚さが0.101~0.138mmである、請求項1又は2に記載の除湿機用吸湿デバイス。
【請求項4】
前記ハニカム構造体の前記第1端面及び前記第2端面、又は前記セルが延びる方向と平行な前記外周壁の対向する表面に設けられた一対の電極と、前記電極に接続された端子とを更に備える、請求項1又は2に記載の除湿機用吸湿デバイス。
【請求項5】
前記吸湿材含有層は水分及び臭い成分を吸着可能である、請求項1又は2に記載の除湿機用吸湿デバイス。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の除湿機用吸湿デバイスを備える除湿機。
【請求項7】
除湿流路及び再生流路を備えたケーシングと、
前記除湿流路及び前記再生流路に跨って回転可能に配置された、請求項1又は2に記載の除湿機用吸湿デバイスと、
前記除湿流路内に配置され、周囲空気を吸引して前記除湿機用吸湿デバイスで除湿された空気を周囲に排出する第1ファンと、
前記再生流路内に配置され、前記除湿機用吸湿デバイスで放湿された空気を循環させる第2ファンと、
前記再生流路内に配置され、前記除湿機用吸湿デバイスで放湿された空気を冷却して結露させる熱交換器と、
前記熱交換器により生成した結露水を貯留するタンクと
を備え、
前記除湿機用吸湿デバイスは、電圧の印加により、加熱されて放湿することが可能である除湿機。
【請求項8】
前記除湿機用吸湿デバイスに印加される電圧が12V以上200V未満である、請求項7に記載の除湿機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、除湿機用吸湿デバイス及び除湿機に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
梅雨時期や冬場は湿度が高くなるため、室外干しによって洗濯物を乾燥することが難しい。また、近年、生活スタイルの変化に伴い、時間を問わずに洗濯物を室内にて乾かしたいという要望も多くなっている。そのため、室内の居住又は非居住部分を洗濯物の乾燥場所として利用するために除湿機が普及している。また、除湿機は、室内環境を向上させるための空調としても利用されている。
【0003】
従来の除湿機として、回転可能に支持された除湿ローターと、除湿ローターを加熱するヒータと、ヒータにより加熱され且つ除湿ローターを通過した空気を冷却する冷却器と、ヒータに空気を送り込む送風器とを備える除湿機が知られている。このような構造を有する従来の除湿機は、ヒータで加熱した空気を除湿ローターに供給することにより、除湿ローターを再生(除湿ロータに吸着された水分を除去)することができる。ただし、ヒータは空気を均一に加熱し難いため、除湿ローターに供給される空気の温度が不均一になり、除湿ローターの再生が効率的に進行しないことがある。
【0004】
そこで、特許文献1には、送風機により送り込まれた空気を整流してヒータに供給する整流部材を設けることにより、除湿ローターに供給される空気の温度を均一化する技術が提案されている。
しかしながら、特許文献1の除湿機は、ヒータを用いて除湿ローターの再生を行うことを前提としているため、除湿機を構成するヒータ関連部品の数が多くなる上、除湿機の小型化の面でも不利である。また、この除湿機は、ヒータによって加熱された空気によって除湿ローターを間接的に加熱しており、除湿ローターを直接的に加熱しているわけではないため、除湿ローターの加熱ロスも多い。これらの理由から、ヒータを用いない除湿機の開発が望まれている。
【0005】
他方、ヒータの使用を不要とした空調デバイスとして、特許文献2には、ハニカム構造体と、ハニカム構造体を構成する隔壁の表面に設けられた機能材(例えば、吸着材)含有層とを備える機能材含有層付ヒーターエレメントが提案されている。この空調デバイスは、ハニカム構造体に電圧を印加することでハニカム構造体が発熱するため、ヒータを用いなくても機能材含有層の再生を行うことができる。
しかしながら、この空調デバイスは、空間が比較的狭い自動車などの車室内で用いられるものであるため、空間が広い住宅の室内で用いても所望の効果が得られない。例えば、機能材として吸湿材を用いた特許文献2の空調デバイスを住宅の室内で用いた場合、除湿量が不足してしまう。
【0006】
除湿量は、吸湿材(機能材)含有層中の吸湿材の量を多くすることで向上できると考えられるが、吸湿材含有層の厚みが大きくなるだけで吸湿材を有効に利用できないため、除湿量の向上効果も僅かである。また、ハニカム構造体のセル密度を高めることで吸湿材含有層の表面積を増やすことも考えられるが、圧力損失が増大してしまう。また、電圧印加時に電流が流れ易くなるため、住宅の室内で用いられる除湿機で使用し難くなる。逆にセル密度が低いと、電流が流れ難くなるため、ハニカム構造体を均一に加熱することができなくなる。そのため、車室に用いられる空調デバイスを除湿機に単純に適用できないという事情があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2021-151648号公報
国際公開第2022/264886号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ヒータを用いなくても吸湿材含有層を効率的に再生でき、除湿機を構成する部品を削減して小型化することが可能な除湿機用吸湿デバイス、及びこの除湿機用吸湿デバイスを用いた除湿機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、隔壁の厚さ及びセル密度を所定の範囲に制御したハニカム構造体の隔壁の表面に吸湿材含有層を設けることにより、除湿機に適した吸湿デバイスになることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のように例示される。
【0010】
[1] 外周壁と、前記外周壁の内側に配設され、第1端面から第2端面まで延びる流路となる複数のセルを区画形成する隔壁とを有するハニカム構造体と、
前記隔壁の表面に設けられた吸湿材含有層と
を備え、前記ハニカム構造体は、前記隔壁の厚さが0.089~0.140mm、セル密度が62.0~93.0セル/cm
2
である、除湿機用吸湿デバイス。
(【0011】以降は省略されています)
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