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公開番号2025079082
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191519
出願日2023-11-09
発明の名称熱処理システム
出願人日本碍子株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類F27D 3/12 20060101AFI20250514BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】匣鉢の搬送に要する時間を短くすることができる技術を開示する。
【解決手段】熱処理システムは、搬入口と搬出口を有しており、複数の匣鉢が前記搬入口から前記搬出口に向けて搬送される内部空間を有する熱処理炉と、前記熱処理炉の外部に配置されており、前記複数の匣鉢を前記搬出口から前記搬入口まで送るリターンラインと、を備えている。前記リターンラインは、第1区間に配置され、前記複数の匣鉢を搬送する第1搬送装置と、前記第1区間と異なる第2区間に配置され、前記複数の匣鉢をビームまたはバーにより搬送する第2搬送装置と、を備えている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
搬入口と搬出口を有しており、複数の匣鉢が前記搬入口から前記搬出口に向けて搬送される内部空間を有する熱処理炉と、
前記熱処理炉の外部に配置されており、前記複数の匣鉢を前記搬出口から前記搬入口まで送るリターンラインと、を備えており、
前記リターンラインは、
第1区間に配置され、前記複数の匣鉢を搬送する第1搬送装置と、
前記第1区間と異なる第2区間に配置され、前記複数の匣鉢をビームまたはバーにより搬送する第2搬送装置と、を備えている、熱処理システム。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記第2区間内に配置され、前記第2搬送装置で搬送される前記匣鉢を処理する処理装置をさらに備えており、
前記第2搬送装置は、搬送方向に並ぶ前記複数の匣鉢を載置可能であり、前記搬送方向と、前記搬送方向の反対の後退方向と、前記搬送方向に直交する上方向と、前記上方向と反対の下方向とに移動可能な移動装置と、を備えている、請求項1に記載の熱処理システム。
【請求項3】
前記処理装置により処理される前記匣鉢が載置される載置台をさらに備えており、
前記移動装置は、前記搬送方向と前記上方向と前記下方向に移動するときに、前記匣鉢を前記載置台上に移動させる、請求項2に記載の熱処理システム。
【請求項4】
前記第1搬送装置は、
前記第2搬送装置よりも前記リターンラインの上流に配置されている上流コンベアと、
前記第2搬送装置よりも前記リターンラインの下流に配置されている下流コンベアと、をさらに備えており、
前記移動装置は、前記搬送方向と前記上方向と前記下方向に移動するときに、前記上流コンベアにより搬送される前記匣鉢を前記載置台上に移動させ、前記載置台上の前記匣鉢を前記下流コンベア上に移動させる、請求項3に記載の熱処理システム。
【請求項5】
前記上流コンベア上の前記匣鉢の姿勢を調整する姿勢調整装置をさらに備えている、請求項4に記載の熱処理システム。
【請求項6】
前記処理装置は、前記匣鉢を清掃する清掃装置と、前記匣鉢内に被処理物を充填する充填装置と、前記匣鉢内の前記被処理物の表面を均す表面均し装置と、を含む群から選択される、請求項2から5のいずれか一項に記載の熱処理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示する技術は、熱処理システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、熱処理システムが開示されている。熱処理システムは、複数の匣鉢が搬入口から搬出口に向けて搬送される内部空間を有する熱処理炉と、熱処理炉の外部に配置されており、複数の匣鉢を搬出口から搬入口まで送るリターンラインと、を備えている。リターンラインは、ローラコンベアとチェーンコンベアを用いて複数の匣鉢を搬送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7041300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の熱処理システムでは、複数の匣鉢は、搬送方向に密着された状態でローラコンベア上やチェーンコンベア上に載置され、搬送方向に搬送される。この構成では、匣鉢の姿勢は、搬送時に変化することがある。また、リターンラインにおいては、空になった匣鉢に熱処理前の被処理物を供給する等の種々の作業を行う必要がある。このとき、複数の匣鉢を搬送方向に離すともに、匣鉢の姿勢を所定の方向に調整する必要がある。複数の匣鉢を搬送方向に離す作業と匣鉢の姿勢を調整する作業の少なくとも一方が、匣鉢に作業を行う位置や匣鉢に作業を行う直前に行われると、リターンラインにおいて、匣鉢の搬送に時間を要する。
【0005】
本明細書は、匣鉢の搬送に要する時間を短くすることができる技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示する技術の第1の態様では、熱処理システムは、搬入口と搬出口を有しており、複数の匣鉢が前記搬入口から前記搬出口に向けて搬送される内部空間を有する熱処理炉と、前記熱処理炉の外部に配置されており、前記複数の匣鉢を前記搬出口から前記搬入口まで送るリターンラインと、を備えている。前記リターンラインは、第1区間に配置され、前記複数の匣鉢を搬送する第1搬送装置と、前記第1区間と異なる第2区間に配置され、前記複数の匣鉢をビームまたはバーにより搬送する第2搬送装置と、を備えている。
【0007】
上記の構成によれば、第2搬送装置では複数の匣鉢がビームまたはバーにより搬送されるため、複数の匣鉢を搬送する間に、匣鉢の姿勢が変化することが抑制される。このため、リターンライン内の所定の位置(例えば第2区間)において、匣鉢の姿勢を調整する必要をなくすことができる。また、第2搬送装置では複数の匣鉢がビームまたはバーにより搬送されるため、匣鉢間の距離を維持することができる。これにより、匣鉢の搬送に要する時間を短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施例の熱処理システムの概略図である。
第1実施例の解砕装置の概略図である。
第1実施例の回収装置の概略図である。
第1実施例の清掃装置の概略図である。
第1実施例の充填装置の概略図である。
第1実施例の表面均し装置の概略図である。
第1実施例の熱処理システムにおいて、匣鉢が載置台上に配置されており、匣鉢が第2上流ローラコンベア上に配置されているときの上面図である。
第1実施例の熱処理システムにおいて、匣鉢が載置台上に配置されており、匣鉢が第1上流ローラコンベア上に配置されているときの側面図である。
第1実施例の熱処理システムにおいて、ストッパが第2位置に配置されているときの側面図である。
第1実施例の熱処理システムにおいて、匣鉢が載置台上に配置されており、匣鉢が第1上流ローラコンベア上に配置されているときの上面図である。
第1実施例の熱処理システムにおいて、移動装置が搬送方向に移動する前であって、匣鉢が移動装置に載置されているときの側面図である。
第1実施例の熱処理システムにおいて、移動装置が搬送方向に移動した後であって、匣鉢が移動装置に載置されているときの側面図である。
第1実施例の熱処理システムにおいて、匣鉢が第1下流ローラコンベア上に配置されており、匣鉢が載置台上に配置されているときの側面図である。
第2実施例の熱処理システムの概略図である。
【0009】
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
【0010】
本明細書に開示する技術の第2の態様では、上記の第1の態様において、熱処理システムは、前記第2区間内に配置され、前記第2搬送装置で搬送される前記匣鉢を処理する処理装置をさらに備えている。前記第2搬送装置は、搬送方向に並ぶ前記複数の匣鉢を載置可能であり、前記搬送方向と、前記搬送方向の反対の後退方向と、前記搬送方向に直交する上方向と、前記上方向と反対の下方向とに移動可能な移動装置と、を備えている。上記の構成によれば、処理装置により匣鉢を処理するときに、匣鉢の姿勢を調整する必要をなくすことができる。これにより、匣鉢の搬送に要する時間を短くすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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