TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025111011
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024005137
出願日
2024-01-17
発明の名称
ガスセンサ
出願人
日本碍子株式会社
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
G01N
27/416 20060101AFI20250723BHJP(測定;試験)
要約
【課題】リフレッシュ処理をより適切なタイミングで実行する。
【解決手段】ガスセンサ100は、エンジンの排気管130に取り付けられたガスセンサ本体100aと、制御装置95とを備える。ガスセンサ本体100aは、センサ素子101を有する。制御装置95は、ポンプ電流Ip2のオフセット値αが閾値αth1以上であるときや、リッチ累計時間Triが閾値Trith以上であるときに、測定電極44の触媒機能を回復させるリフレッシュ処理を実行する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
エンジンの排気管に取り付けられたセンサ素子と制御装置とを備え、前記排気管の被測定ガス中の特定ガスの濃度を検出するガスセンサであって、
前記センサ素子は、
酸素イオン伝導性の固体電解質層を有し、前記被測定ガスを導入して流通させる被測定ガス流通部が内部に設けられた素子本体と、
前記被測定ガス流通部のうち測定室に配設された内側測定電極、および、前記被測定ガスと接触するように前記素子本体の外面に配設された外側測定電極、を有する測定用ポンプセルと、
前記被測定ガス流通部のうち前記測定室の上流側に設けられた酸素濃度調整室に配設された内側調整電極、および、前記被測定ガスと接触するように前記素子本体の外面に配設された外側調整電極、を有する調整用ポンプセルと、
を備え、
前記制御装置は、
前記酸素濃度調整室の酸素濃度が調整されるように前記調整用ポンプセルを制御する第1調整用ポンプ制御処理と、
前記内側測定電極の周囲から前記外側測定電極の周囲に酸素を汲み出すように前記測定用ポンプセルを制御する第1測定用ポンプ制御処理と、
前記第1測定用ポンプ制御処理により前記測定用ポンプセルに流れる測定用ポンプ電流に基づいて前記被測定ガス中の前記特定ガスの濃度を検出する濃度検出処理と、
を実行し、
更に、前記制御装置は、前記測定用ポンプ電流のオフセット値が第1閾値以上である条件および/または前記センサ素子がリッチ雰囲気の前記被測定ガスに晒された累計時間が第1所定時間以上である条件が成立したときに、前記測定電極の触媒機能を回復させるリフレッシュ処理を実行する、
ガスセンサ。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
請求項1記載のガスセンサであって、
前記制御装置は、前記被測定ガス中の前記特定ガスの濃度がゼロであるとみなせる濃度ゼロ条件が成立しているときに、前記第1調整用ポンプ制御処理と、前記第1測定用ポンプ制御処理と、前記測定用ポンプ電流に基づいて前記オフセット値を検出するオフセット値検出処理とを実行する、
ガスセンサ。
【請求項3】
請求項2記載のガスセンサであって、
前記濃度ゼロ条件は、前記エンジンのフューエルカットの継続時間が第2所定時間以上である条件、前記エンジンの運転停止の継続時間が第3所定時間以上である条件、のオア条件である、
ガスセンサ。
【請求項4】
請求項2または3記載のガスセンサであって、
前記制御装置は、前記リフレッシュ処理の開始後に、前記オフセット値が前記第1閾値以下の第2閾値未満に至った条件、前記リフレッシュ処理の累計時間または継続時間が第4所定時間以上である条件、の何れかが成立したときに、前記リフレッシュ処理を終了する、
ガスセンサ。
【請求項5】
請求項4記載のガスセンサであって、
前記制御装置は、前記リフレッシュ処理の開始後に、前記濃度ゼロ条件が成立しているときに、前記リフレッシュ処理を中断して前記第1調整用ポンプ制御処理と前記第1測定用ポンプ制御処理と前記オフセット値検出処理とを実行し、前記オフセット値が前記第2閾値以下のときには前記リフレッシュ処理を終了し、前記オフセット値が前記第2閾値超過のときには前記リフレッシュ処理を再開する、
ガスセンサ。
【請求項6】
請求項2記載のガスセンサであって、
前記制御装置は、前記リフレッシュ処理の開始後に、前記オフセット値が前記第1閾値以下の第2閾値未満に至った条件が成立したときに、前記リフレッシュ処理を終了し、
更に、前記制御装置は、前記リフレッシュ処理の開始後に前記濃度ゼロ条件が成立していないことにより前記オフセット値を検出できないときには、前記リフレッシュ処理を中断し、その後に前記濃度ゼロ条件が成立したときに前記リフレッシュ処理を再開する、
ガスセンサ。
【請求項7】
請求項1記載のガスセンサであって、
前記センサ素子は、前記素子本体を加熱するヒータを更に備え、
前記制御装置は、前記被測定ガスがリーン雰囲気であるときに、前記リフレッシュ処理として、前記ヒータを発熱させると共に前記第1調整用ポンプ制御処理および前記第1測定用ポンプ制御処理を停止する、
ガスセンサ。
【請求項8】
請求項1記載のガスセンサであって、
前記制御装置は、前記リフレッシュ処理として、前記外側測定電極と前記内側測定電極とに交番電圧を印加することにより、前記外側測定電極の周囲から前記内側測定電極の周囲への酸素の汲み入れと前記内側測定電極の周囲から前記外側測定電極の周囲への酸素への汲み出しとを交互に行なうように、前記測定用ポンプセルを制御する第2測定用ポンプ制御処理、および、前記外側調整電極と前記内側調整電極とに交番電圧を印加することにより、前記外側調整電極の周囲から前記内側調整電極の周囲への酸素の汲み入れと前記内側調整電極の周囲から前記外側調整電極の周囲への酸素への汲み出しとを交互に行なうように、前記調整用ポンプセルを制御する第2調整用ポンプ制御処理、の少なくとも何れかを実行する、
ガスセンサ。
【請求項9】
請求項8記載のガスセンサであって、
前記制御装置は、前記被測定ガスがリーン雰囲気であるときに、前記リフレッシュ処理を実行する、
ガスセンサ。
【請求項10】
請求項8または9記載のガスセンサであって、
前記交番電圧は、矩形波、正弦波、鋸波、三角波、のうちの何れかである、
ガスセンサ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガスセンサに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、被測定ガス中の被測定ガス成分の濃度を検出するガスセンサが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1のガスセンサは、主ポンプ手段と測定用ポンプ手段とを備える。主ポンプ手段は、外部空間に接する固体電解質にて区画形成された処理空間にガス導入口を通じて導入された外部空間からの被測定ガスに含まれる酸素をポンピング処理して、処理空間における酸素分圧を所定ガス成分が分解され得ない所定値に制御する。測定用ポンプ手段は、主ポンプ手段によりポンピング処理された後の被測定ガス中に含まれる被測定ガス成分を触媒作用および/または電気分解により分解させ、分解によって発生した酸素をポンピング処理する。ガスセンサは、測定用ポンプ手段のポンピング処理によって測定用ポンプ手段に流れるポンプ電流に基づいて被測定ガス中の被測定ガス成分を検出する。このガスセンサは、主ポンプ手段および測定用ポンプ手段のうち何れか1つの手段に選択的に交番電流を流すことによって、測定用ポンプ手段の検出電極を活性化して触媒機能を回復する電極活性化手段を更に備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許3866881号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
こうしたガスセンサでは、検出電極の触媒機能を回復させるリフレッシュ処理をどのようなタイミングで行うかが課題とされている。
【0005】
本発明のガスセンサは、リフレッシュ処理をより適切なタイミングで実行することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のガスセンサは、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
[1]本発明のガスセンサは、
エンジンの排気管に取り付けられたセンサ素子と制御装置とを備え、前記排気管の被測定ガス中の特定ガスの濃度を検出するガスセンサであって、
前記センサ素子は、
酸素イオン伝導性の固体電解質層を有し、前記被測定ガスを導入して流通させる被測定ガス流通部が内部に設けられた素子本体と、
前記被測定ガス流通部のうち測定室に配設された内側測定電極、および、前記被測定ガスと接触するように前記素子本体の外面に配設された外側測定電極、を有する測定用ポンプセルと、
前記被測定ガス流通部のうち前記測定室の上流側に設けられた酸素濃度調整室に配設された内側調整電極、および、前記被測定ガスと接触するように前記素子本体の外面に配設された外側調整電極、を有する調整用ポンプセルと、
を備え、
前記制御装置は、
前記酸素濃度調整室の酸素濃度が調整されるように前記調整用ポンプセルを制御する第1調整用ポンプ制御処理と、
前記内側測定電極の周囲から前記外側測定電極の周囲に酸素を汲み出すように前記測定用ポンプセルを制御する第1測定用ポンプ制御処理と、
前記第1測定用ポンプ制御処理により前記測定用ポンプセルに流れる測定用ポンプ電流に基づいて前記被測定ガス中の前記特定ガスの濃度を検出する濃度検出処理と、
を実行し、
更に、前記制御装置は、前記測定用ポンプ電流のオフセット値が第1閾値以上である条件および/または前記センサ素子がリッチ雰囲気の前記被測定ガスに晒された累計時間が第1所定時間以上である条件が成立したときに、前記測定電極の触媒機能を回復させるリフレッシュ処理を実行する、
ことを要旨とする。
【0008】
本発明のガスセンサでは、測定用ポンプ電流のオフセット値が第1閾値以上である条件および/またはセンサ素子がリッチ雰囲気の被測定ガスに晒された累計時間が所定時間以上である条件が成立したときに、測定電極の触媒機能を回復させるリフレッシュ処理を実行する。これにより、リフレッシュ処理をより適切なタイミングで実行することができる。
【0009】
[2]上述したガスセンサ([1]に記載のガスセンサ)において、前記制御装置は、前記被測定ガス中の前記特定ガスの濃度がゼロであるとみなせる濃度ゼロ条件が成立しているときに、前記第1調整用ポンプ制御処理と、前記第1測定用ポンプ制御処理と、前記測定用ポンプ電流に基づいて前記オフセット値を検出するオフセット値検出処理とを実行してもよい。こうすれば、測定用ポンプ電流のオフセット値をより適切に検出することができる。
【0010】
[3]上述したガスセンサ([2]に記載のガスセンサ)において、前記濃度ゼロ条件は、前記エンジンのフューエルカットの継続時間が第2所定時間以上である条件、前記エンジンの運転停止の継続時間が第3所定時間以上である条件、のオア条件であってもよい。こうすれば、濃度ゼロ条件としてより適切な条件を用いることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本碍子株式会社
ガスセンサ
23日前
日本碍子株式会社
空調システム
8日前
日本碍子株式会社
ハニカム構造体
25日前
日本碍子株式会社
金属溶湯濾過部材
17日前
日本碍子株式会社
半導体製造装置用部材
17日前
日本碍子株式会社
センサ素子およびガスセンサ
4日前
日本碍子株式会社
流体処理装置用筒状部材の製造方法
10日前
日本碍子株式会社
車両用空調システム及びその制御方法
8日前
日本碍子株式会社
微細構造材料の設計支援方法および設計支援装置
今日
日本碍子株式会社
微細構造材料のモデル生成方法およびモデル生成装置
今日
日本碍子株式会社
センサ素子
15日前
日本碍子株式会社
ウエハ載置台
28日前
日本碍子株式会社
接合体および弾性波素子
1か月前
日本碍子株式会社
ヒーターエレメント及び車室浄化システム
21日前
ユニパルス株式会社
力変換器
14日前
三菱電機株式会社
計測器
8日前
株式会社辰巳菱機
システム
2日前
IPU株式会社
距離検出装置
14日前
株式会社FRPカジ
FRP装置
4日前
日本精工株式会社
分注装置
今日
学校法人立命館
液面レベルセンサ
1日前
富士レビオ株式会社
嵌合システム
7日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
4日前
本多電子株式会社
超音波ソナー装置
9日前
三菱マテリアル株式会社
温度センサ
今日
富士電機株式会社
半導体パッケージ
10日前
戸田建設株式会社
測量機
今日
東ソー株式会社
クロマトグラムの形状判定方法
10日前
三和テッキ株式会社
架線の高さ、偏位測定装置
2日前
トヨタ自動車株式会社
データの補正方法
9日前
愛知時計電機株式会社
超音波流量計
14日前
大豊建設株式会社
直線精度測定装置
4日前
大豊建設株式会社
鉛直精度測定装置
4日前
アクト電子株式会社
レーザドップラ速度計
4日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
今日
株式会社エイアンドティー
電解質分析装置
今日
続きを見る
他の特許を見る