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公開番号2024132166
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023042849
出願日2023-03-17
発明の名称連続加熱炉
出願人ノリタケ株式会社
代理人個人,個人
主分類F27B 9/24 20060101AFI20240920BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】搬送物の誤検知を低減する。
【解決手段】連続加熱炉1は、予め定められた搬送方向に沿った空間10iを囲うトンネル状の炉体10と、トンネル状の炉体10をそれぞれ横断し、搬送方向に沿って並べられた複数の搬送ローラ20と、炉体10内において、複数の搬送ローラ20の上を搬送される搬送物が予め定められた位置を通ったことを検知する搬送物検知装置90とを備えている。予め定められた位置Bを含む予め定められた領域Cに配置された少なくとも一つの搬送ローラ20は、個別に位置調整可能に構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
予め定められた搬送方向に沿った空間を囲うトンネル状の炉体と、
前記トンネル状の炉体をそれぞれ横断し、前記搬送方向に沿って並べられた複数の搬送ローラと、
前記炉体内において、前記複数の搬送ローラの上を搬送される搬送物が予め定められた位置を通ったことを検知する搬送物検知装置と
を備え、
前記予め定められた位置を含む予め定められた領域に配置された少なくとも一つの搬送ローラは、個別に位置調整可能に構成されている、
連続加熱炉。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記予め定められた領域に配置された少なくとも一つの搬送ローラの端部は、位置調整可能に構成された複数のローラ支持体に支持されている、請求項1に記載された連続加熱炉。
【請求項3】
一対の支持台をさらに備え、
前記一対の支持台は、それぞれ前記搬送方向に沿って延びており、かつ、前記炉体の幅方向において前記炉体の外部に設けられており、
前記複数のローラ支持体は、前記一対の支持台のうちいずれか一方にそれぞれ取り付けられており、
前記ローラ支持体と前記支持台には、前記支持台に対して前記ローラ支持体を前記搬送方向に沿って位置調整可能な取付構造が設けられている、請求項2に記載された連続加熱炉。
【請求項4】
前記複数の搬送ローラは、それぞれ中空の軸部材であり、
前記複数のローラ支持体は、
筐体と
前記筐体に取り付けられた軸受と、
前記軸受に回転可能に支持され、かつ、少なくとも一端が前記筐体からはみ出たシャフトと
をそれぞれ備えており、
前記複数の搬送ローラのうち少なくとも一つの搬送ローラの両端は、前記ローラ支持体の前記シャフトの一端が挿入された状態でそれぞれ支持されている、請求項3に記載された連続加熱炉。
【請求項5】
前記支持台は、前記ローラ支持体が取り付けられる部位に凸部を有し、
前記ローラ支持体の前記筐体には、前記凸部が入る凹部が形成されている、請求項4に記載された連続加熱炉。
【請求項6】
前記凹部は、前記搬送方向に沿って延びた溝である、請求項5に記載された連続加熱炉。
【請求項7】
前記ローラ支持体は、前記支持台の上面に載せられた状態で前記支持台に取り付けられる、請求項3に記載された連続加熱炉。
【請求項8】
前記ローラ支持体は、高さ調節部材を介して前記支持台の前記上面に載せられた状態で前記支持台に取り付けられる、請求項7に記載された連続加熱炉。
【請求項9】
前記高さ調節部材は、板状である、請求項8に記載された連続加熱炉。
【請求項10】
前記支持台には、前記搬送方向に沿った孔が形成されており、
前記ローラ支持体の前記筐体には、取付穴が形成されており、
前記ローラ支持体は、前記孔に挿通された取付部材と、前記取付穴とによって前記支持台に取り付けられている、請求項4に記載された連続加熱炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、連続加熱炉に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特開2022-94174号公報には、被処理物を加熱する加熱室と、加熱室に配置され被処理物を支持し搬送するローラと、ローラを駆動させるローラ駆動手段と、被処理物もしくは被処理物を載置するトレーを検知する検知装置と、制御部とを備えたローラハース式熱処理炉が開示されている。制御部は、停止状態にあるローラを正転もしくは逆転方向に所定角度回転させるオシレーション動作と、検知装置からの信号に基づいてローラを回転させて被処理物の位置を補正する位置補正動作とを実行可能に構成されている。制御部は、オシレーション動作を繰り返し実行する際の間隔よりも長い間隔を開けて位置補正動作を実行する。かかるローラハース式熱処理炉では、高温下におけるローラの熱変形を抑制することができるとされている。また、かかるローラハース式熱処理炉では、検知装置への蒸発物の付着が低減され、被熱処理物を検知する機能の悪化を抑制することができるとされている。
【0003】
特開平10-220966号公報には、互いに平行に配置されてそれぞれ軸心回りに回転駆動される複数本のローラを有するトンネル状の焼成装置が開示されている。焼成装置では、複数本のローラによって複数の基板が一方向に順次搬送される過程で、複数の基板に熱処理が施される。焼成装置は、基板の搬送方向の一部において基板の位置を検出する基板位置検出装置を含んでいる。基板検出装置は、ローラの間の位置に設定された所定の基板検出点を、基板の上面に対して所定角度傾斜する方向から非接触で検出するように位置している。かかる焼成装置では、基板位置の検出漏れが抑制されるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-94174号公報
特開平10-220966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明者は、搬送物を検知する搬送物検知装置を備える連続加熱炉において、搬送物の誤検知を低減したいと考えている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここで開示される連続加熱炉は、予め定められた搬送方向に沿った空間を囲うトンネル状の炉体と、トンネル状の炉体をそれぞれ横断し、搬送方向に沿って並べられた複数の搬送ローラと、炉体内において、複数の搬送ローラの上を搬送される搬送物が予め定められた位置を通ったことを検知する搬送物検知装置とを備えている。予め定められた位置を含む予め定められた領域に配置された少なくとも一つの搬送ローラは、個別に位置調整可能に構成されている。かかる連続加熱炉によると、搬送物の誤検知が低減される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、連続加熱炉1の断面図である。
図2は、連続加熱炉1の断面図である。
図3は、複数の搬送ローラ20の支持構造を示す模式図である。
図4は、ローラ支持体30の模式図である。
図5は、ローラ支持体40の模式図である。
図6は、ローラ支持体30の模式図である。
図7は、高さ調節部材37を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示における実施形態の1つについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚み等)は実際の寸法関係を反映するものではない。上、下、左、右、前、後の向きは、図中、U、D、L、R、F、Rrの矢印でそれぞれ表されている。ここで、上、下、左、右、前、後の向きは、説明の便宜上、定められているに過ぎず、特に言及されない限りにおいて本願発明を限定しない。
【0009】
図1および図2は、連続加熱炉1の断面図である。図1では、搬送方向に沿った、連続加熱炉1の縦断面が模式的に示されている。図2は、図1のII-II断面図である。図2では、搬送方向を横切る、連続加熱炉1の横断面が模式的に示されている。
【0010】
〈連続加熱炉1〉
連続加熱炉1は、図1および図2に示されているように、炉体10と、複数の搬送ローラ20と、複数のローラ支持体30,40と、搬送物検知装置90とを備えている。連続加熱炉1は、一対の支持台35,45を備えている。連続加熱炉1では、複数の搬送ローラ20の上を搬送物が搬送される。この実施形態では、搬送物は、加熱容器に載せられた被処理物(以下、被処理物Aとも称する)である。連続加熱炉1は、被処理物Aを搬送方向に沿って搬送しつつ、連続的に加熱処理する加熱炉である。この実施形態では、連続加熱炉1は、搬送ローラの回転によって被処理物を搬送方向(後方Rrから前方F)に搬送しつつ加熱する、いわゆるローラハースキルンである。図中の矢印は、被処理物Aが搬送される搬送方向を示している。
(【0011】以降は省略されています)

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