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公開番号2024180197
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-26
出願番号2023099697
出願日2023-06-16
発明の名称スラグ除滓装置
出願人株式会社プロテリアル
代理人
主分類F27D 25/00 20100101AFI20241219BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】掻き板および除滓口の破損を防ぐスラグ除滓装置を提供する。
【解決手段】ベース部材と、前記ベース部材に一端側が接続されたアームと、前記アームの他端側に取り付けられた掻き板と、を備えるスラグ除滓装置であって、前記掻き板の前記ベース部材側に、底部の前記ベース側の端部に前記ベース部材側に向かった傾斜部を有するガイド部材を備えるスラグ除滓装置。ガイド部材は、掻き板を溶融金属の湯面に浸漬させて引き戻した際に、掻き板よりも先に除滓口の傾斜部に当接する位置に配される。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
ベース部材と、
前記ベース部材に一端側が接続されたアームと、
前記アームの他端側に取り付けられた掻き板と、
を備えるスラグ除滓装置であって、
前記掻き板の前記ベース部材側に、
底部の前記ベース側の端部に前記ベース部材側に向かった傾斜部を有するガイド部材を備えるスラグ除滓装置。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
さらに、前記アームの一端側を支点とし他端側を上下に傾動させるアクチュエータを備えることを特徴とする請求項1に記載のスラグ除滓装置。
【請求項3】
前記アクチュエータおよび前記アームのうち一方に長孔を有し、
前記アクチュエータおよび前記アームのうち他方に係止ピンを有し、
前記長孔に前記係止ピンが遊挿されていることを特徴とする請求項2に記載のスラグ除滓装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載のスラグ除滓装置は、
さらに、前記アームの引き上げを補助するための弾性部材を備えることを特徴とするスラグ除滓装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、溶融金属の浴面に浮遊するスラグを除滓する装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
一般的に、鋼の製鋼は転炉や電気炉で行われる。代表的な電気炉であるアーク炉は、上から見ると円筒形をしており、黒鉛の電極と鉄スクラップの間で大電流のアーク放電を起こして熱を供給し、金属を溶融させる。
【0003】
アーク炉で製錬する時は、不純物の少ない鋼を製造するために、溶融した金属の表面に浮遊するスラグを除去する(この作業をスラグ除滓作業と呼ぶ)。スラグ除滓作業は、先端に掻き板を備えた掻き棒を排出口(以下、除滓口という。)から挿入し、掻き板を浴面に浸漬させて引き出すことで浴面に浮遊するスラグを掻き出す。
【0004】
特許文献1には、プレート状のスクレーパを備えた管を円筒形の溶解炉の開口から炉内へ差し込み、溶解物質上のスラグを掻き出す方法が開示されている。かかる発明によれば、管と連結されている2つの旋回アームの動作により、管が溶融物質の全表面を放射線状に覆うように移動でき、比較的狭幅の炉開口に干渉せずにスラグを掻き出すことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭52-12607号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
スラグ除滓作業は、溶湯の温度が下がらない内に速やかに終える必要がある。しかし、掻き出す際に、掻き板がアーク炉の除滓口に当たると、除滓口の底面に固着したスラグに引っかかったり、衝突の衝撃により掻き板または除滓口が破損する恐れがある。また、特許文献1に示すようなスクレーパ(掻き棒)を放射線状に移動させると、スクレーパ(掻き棒)が除滓口に斜めに当たるため、局所的に衝撃が加わり、さらに破損しやすくなる。
【0007】
本発明は、以上のような課題に鑑み、掻き板および除滓口の破損を防ぐスラグ除滓装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、ベース部材と、前記ベース部材に一端側が接続されたアームと、前記アームの他端側に取り付けられた掻き板とを備えるスラグ除滓装置であって、前記掻き板の前記ベース部材側に、底部の前記ベース側の端部に前記ベース部材側に向かった傾斜部を有するガイド部材を備えるスラグ除滓装置である。
【0009】
また、前記アームの一端側を支点とし他端側を上下に傾動させるアクチュエータを備えることが好ましい。
また、前記アクチュエータおよび前記アームのうち一方に長孔を有し、前記アクチュエータおよび前記アームのうち他方に係止ピンを有し、前記長孔に前記係止ピンが遊挿されていることが好ましい。
また、前記アームの引き上げを補助するための弾性部材を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、掻き板および除滓口の破損を防ぐことができる。これにより、掻き板や除滓口の寿命を延ばし、交換頻度を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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