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公開番号2024154040
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-30
出願番号2023067633
出願日2023-04-18
発明の名称亜鉛回収装置
出願人中外炉工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F27D 17/00 20060101AFI20241023BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】ダストに含まれる亜鉛の回収効率を向上することが可能な亜鉛回収装置を提供する。
【解決手段】ロータリーキルン2における回転するキルン本体2aにて亜鉛を含む原料を加熱処理して生成される酸化亜鉛Daを吸引する吸引部3と、ロータリーキルンでの加熱処理により発生する残渣Dbが排出されるキルン本体の排出口2fを内包する空間を有し、排出口からキルン本体内に空気を供給する空気供給体4と、空気供給体の下に連続して設けられ、キルン本体から落下する残渣を、下方に設けられた残渣収容器6に案内するシュート5と、シュート内を上昇する空気を供給する上昇空気供給部7と、シュートにおける上昇空気供給部よりも上方に設けられ、吸引部と連通する連通部8とを備えた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ロータリーキルンにおける回転するキルン本体にて亜鉛を含む原料を加熱処理して生成される酸化亜鉛を吸引する吸引部と、
上記ロータリーキルンでの加熱処理により発生する残渣が排出される上記キルン本体の排出口を内包する空間を有し、該排出口から該キルン本体内に空気を供給する空気供給体と、
該空気供給体の下に連続して設けられ、上記キルン本体から落下する残渣を、下方に設けられた残渣収容器に案内するシュートと、
該シュート内を上昇する空気を供給する上昇空気供給部と、
上記シュートにおける上記上昇空気供給部よりも上方に設けられ、上記吸引部と連通する連通部とを備えたことを特徴とする亜鉛回収装置。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記連通部は、前記シュート内に突出する突出管部を有し、
該突出管部の先端は、下方に向かって開口面積が漸次広くなる広開口部を有していることを特徴とする請求項1に記載の亜鉛回収装置。
【請求項3】
前記シュートにおける前記連通部よりも上方の圧力に基づいて、前記上昇空気供給部から供給する空気の量を調整する空気量調整部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の亜鉛回収装置。
【請求項4】
前記シュートにおける前記連通部よりも上方の圧力に基づいて、前記上昇空気供給部から供給する空気の量をインバータ制御することを特徴とする請求項1または2に記載の亜鉛回収装置。
【請求項5】
ロータリーキルンにおける回転するキルン本体にて亜鉛を含む原料を加熱処理して生成される酸化亜鉛を吸引する吸引部と、
上記キルン本体から排出されて落下する残渣を、下方に設けられた残渣収容器に案内するシュートと、
該シュート内を上昇し上記キルン本体に空気を供給する上昇空気供給部とを備えたことを特徴とする亜鉛回収装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ダストに含まれる亜鉛を効率よく回収することが可能な亜鉛回収装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
ロータリーキルンを用いた熱処理設備として、特許文献1及び2が知られている。特許文献1の「廃石こうボードのリサイクル方法」は、廃石こうボードは投入コンベヤによって破砕・分離機に投入され、ここで粉砕され、粉砕物が紙分と石こう粉末に分離され、紙分は焼却処理され、石こう粉末はそのまま回収され、再利用される。破砕・分離機としては、ハンマーミル、レファイナー、ロールミルまたはこれらの2以上の組合わせが用いられる。紙分は、破砕・分離機からロータリーキルンのホッパーに投入され、ロータリーキルン内で回転されながら焼却される。焼却残は二次燃焼室へ送られ、送風機からの給気によって完全燃焼される。二次燃焼室の廃ガスは冷却塔、集塵機および吸引ブロワを経て系外へ排出される。二次燃焼室および集塵機で生じた石こう粉は、回収槽へ取り出されるようになっている。
【0003】
特許文献2の「亜鉛回収方法」は、間接加熱式のロータリーキルンにおける回転する円筒状のキルン基体内に、亜鉛と鉄とを含むダストを装入させてキルン基体内において加熱処理し、ダストに含まれる亜鉛を揮発させ、揮発された亜鉛をロータリーキルンの排出部に設けられた排気管を通して処理装置に導いて回収すると共に、キルン基体内において処理した後の残渣を、ロータリーキルンの排出部に設けられた残渣取出し口からバーナー装置に導き、バーナー装置により残渣を燃焼加熱するようにしている。
【0004】
特許文献1は、ロータリーキルンを用いて、原料を熱焼却処理して発生する石こう粉を回収する方法であり、特許文献2は、電気炉から排出される亜鉛と鉄とを含むダストを、ロータリーキルンを用いて加熱処理し、ダストに含まれる亜鉛を揮発させてロータリーキルンの排気管を通して処理装置に回収する亜鉛回収方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平11-253920号公報
特開2022-123246号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のような亜鉛回収方法では、ロータリーキルンの終端から排出され、加熱処理したダストの残渣の中に、揮発されない粉状の亜鉛(酸化亜鉛)が残存しており、ダスト内に含まれる亜鉛が十分に回収できておらず、亜鉛の回収効率が悪いという課題があった。
【0007】
本発明は上記従来の課題に鑑みて創案されたものであって、ダストに含まれる亜鉛を効率よく回収することが可能な亜鉛回収装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる亜鉛回収装置は、ロータリーキルンにおける回転するキルン本体にて亜鉛を含む原料を加熱処理して生成される酸化亜鉛を吸引する吸引部と、上記ロータリーキルンでの加熱処理により発生する残渣が排出される上記キルン本体の排出口を内包する空間を有し、該排出口から該キルン本体内に空気を供給する空気供給体と、該空気供給体の下に連続して設けられ、上記キルン本体から落下する残渣を、下方に設けられた残渣収容器に案内するシュートと、該シュート内を上昇する空気を供給する上昇空気供給部と、上記シュートにおける上記上昇空気供給部よりも上方に設けられ、上記吸引部と連通する連通部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
前記連通部は、前記シュート内に突出する突出管部を有し、該突出管部の先端は、下方に向かって開口面積が漸次広くなる広開口部を有していることを特徴とする。
【0010】
前記シュートにおける前記連通部よりも上方の圧力に基づいて、前記上昇空気供給部から供給する空気の量を調整する空気量調整部を有することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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