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公開番号2025052843
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-07
出願番号2023161792
出願日2023-09-26
発明の名称タワー型非鉄金属溶解炉
出願人三建産業株式会社
代理人個人,個人
主分類F27B 3/20 20060101AFI20250331BHJP(炉,キルン,窯;レトルト)
要約【課題】二酸化炭素を発生させず、エネルギー効率に優れ、設備費の廉価なタワー型非鉄金属溶解炉を提供する。
【解決手段】タワー形状の予熱室10に上方開口部10cから投入される非鉄金属材料Mを、予熱室10の外部に設けられた加熱装置11によって空気を加熱することを利用して溶解する非鉄金属溶解炉1であり、加熱装置11を電熱式加熱器で構成する。この溶解炉1は、予熱室10の上部10aと下部10bとを連通するように予熱室10の外部に設けられ、空気が循環する循環通路12と、循環通路12に設けられ、空気を、予熱室10の内部においては予熱室10の下部10bから上部10aに達する順路で、予熱室10の外部においては予熱室10の上部10aから下部10bに達する順路で、循環通路12を循環させるとともに外気を取り込む循環ファン13を備える。また、加熱装置11を、循環通路12に設けた。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
タワー形状の予熱室に上方開口部から投入される非鉄金属材料を、前記予熱室の外部に設けられた加熱装置によって空気を加熱することを利用して溶解するタワー型の非鉄金属溶解炉であって、
前記加熱装置を電熱式加熱器で構成したことを特徴とするタワー型非鉄金属溶解炉。
続きを表示(約 310 文字)【請求項2】
前記予熱室の上部と下部とを連通するように前記予熱室の外部に設けられ、前記空気が循環する循環通路と、
前記循環通路に設けられ、前記空気を、前記予熱室の内部において前記予熱室の下部から上部に達する順路で、かつ、前記予熱室の外部において前記予熱室の上部から下部に達する順路で、前記循環通路を循環させるとともに、外気を取り込む循環ファンを備え、前記加熱装置を、前記循環通路に設けたことを特徴とする請求項1に記載のタワー型非鉄金属溶解炉。
【請求項3】
前記予熱室の上部と前記循環通路との間にダストを集塵する集塵部を設けたことを特徴とする請求項2に記載のタワー型非鉄金属溶解炉。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タワー形状の予熱室を持つタワー型非鉄金属溶解炉に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、アルミニウムなどの非鉄金属材料を溶解する設備として、図4に示すようなタワー型の非鉄金属溶解炉が使用されている(例えば、特許文献1参照)。このタワー型非鉄金属溶解炉は、石油などの化石燃料や天然ガスをバーナBで燃焼させて、その熱で非鉄金属材料Mを溶解する。
【0003】
こうした非鉄金属溶解炉のうち、天然ガス(都市ガス)を燃焼させるものには、図5に示すものがある。この非鉄金属溶解炉30は、タワー形状の予熱室31にその上方にある投入開口部31aから非鉄金属材料Mを投入し、ガス源に通じる長いガスライン32を通して連続的に供給される天然ガスを、燃焼ブロア35から供給する空気と混合し、パイロットバーナ34を付設した燃焼バーナ33によって燃焼させ、その火炎や高温の燃焼ガスによって非鉄金属材料Mを加熱して溶解する。
天然ガスを燃焼させる非鉄金属溶解炉30は、二酸化炭素の発生量が石油などの化石燃料を燃焼させるもの(図4に示すもの)と比べて少ないものの、燃料を燃焼させるという機構上、依然として二酸化炭素を発生させてしまうといった問題が残る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-272171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
今日では、脱二酸化炭素の観点から、タワー型非鉄金属溶解炉の分野においても、化石燃料や天然ガスを使用しない技術への転換を図る研究開発が積極的に行われており、従って、化石燃料や天然ガスの使用を回避したタワー型非鉄金属溶解炉の出現が望まれる。
【0006】
また、従来のタワー型非鉄金属溶解炉は、連続的に供給される天然ガスを燃焼させて得た熱のみで材料を溶解するので、エネルギー効率の点において改善の余地がある。
【0007】
さらに、ガス源に通じる長いガスラインや、燃焼バーナに付設するパイロットバーナを設ける必要があるなど、その構造が大掛かりで複雑であるのでメンテナンスを含めた設備費が嵩む。
【0008】
そこで、本発明の目的とするところは、二酸化炭素を発生させず、エネルギー効率に優れ、かつ、設備費の廉価なタワー型非鉄金属溶解炉を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、本発明のタワー型非鉄金属溶解炉(1)は、タワー形状の予熱室(10)に上方開口部(10c)から投入される非鉄金属材料(M)を、前記予熱室(10)の外部に設けられた加熱装置(11)によって空気(G)を加熱することを利用して溶解する溶解炉であって、前記加熱装置(11)を電熱式加熱器で構成したことを特徴とする。
【0010】
また本発明のタワー型非鉄金属溶解炉(1)は、前記予熱室(10)の上部(10a)と下部(10b)とを連通するように前記予熱室(10)の外部に設けられ、前記空気(G)が循環する循環通路(12)と、
前記循環通路(12)に設けられ、前記空気(G)を、前記予熱室(10)の内部において前記予熱室(10)の下部(10b)から上部(10a)に達する順路で、かつ、前記予熱室(10)の外部において前記予熱室(10)の上部(10a)から下部(10b)に達する順路で、前記循環通路(12)を循環させるとともに、外気を取り込む循環ファン(13)を備え、
前記加熱装置(11)を、前記循環通路(12)に設けたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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