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公開番号2025110739
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004756
出願日2024-01-16
発明の名称樹脂フィルム処理装置および樹脂フィルムの熱処理方法
出願人ノリタケ株式会社
代理人個人,個人
主分類B29C 71/02 20060101AFI20250722BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】安定して樹脂フィルムを処理すること
【解決手段】
樹脂フィルム処理装置10は、無端ベルト11と、ベルト駆動機構12と、基材シート導入機13と、樹脂フィルム貼り付け機14と、処理領域15と、樹脂フィルム回収機16とを備えている。基材シート導入機13は、処理領域15の上流側において、無端ベルト11の上に、金属製の基材シート51を導入する装置である。樹脂フィルム貼り付け機14は、処理領域15の上流側において、無端ベルト11に重ねられた基材シート51に樹脂フィルム52を貼り付ける装置である。樹脂フィルム回収機16は、処理領域15の下流側において、基材シート51から樹脂フィルム52を剥がして回収する装置である。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
無端ベルトと、
前記無端ベルトを予め定められた走行経路に沿って走行させるベルト駆動機構と、
前記無端ベルトの走行経路の一部に設定された処理領域と、
前記処理領域の上流側において、前記無端ベルトの上に、金属製の基材シートを導入する基材シート導入機と、
前記処理領域の上流側において、前記無端ベルトに重ねられた前記基材シートの上に樹脂フィルムを貼り付ける樹脂フィルム貼り付け機と、
前記処理領域の下流側において、前記基材シートから樹脂フィルムを剥がして回収する、樹脂フィルム回収機と
を備えた、
樹脂フィルム処理装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記ベルト駆動機構は、前記走行経路に沿って配置され、前記無端ベルトが掛けられる複数のローラを備えており、
前記複数のローラには、
前記走行経路のうち前記処理領域の上流側に配置された上流側ローラと、
前記走行経路のうち前記処理領域の下流側に配置された下流側ローラと
が含まれ、
前記基材シート導入機は、
前記無端ベルトが上流側ローラに掛け廻された位置において、前記無端ベルトに重ねられるように基材シートを送り出すように構成されており、
前記樹脂フィルム貼り付け機は、
前記無端ベルトが上流側ローラに掛け廻された位置において、前記基材シートの上に重ねられるように樹脂フィルムを送り出すフィルム送り出し装置と、
前記無端ベルトが前記上流側ローラに掛け廻された位置において、前記上流側ローラに対向するように配置され、前記基材シートに前記樹脂フィルムを押しつける押えローラと
を備えている、
請求項1に記載された樹脂フィルム処理装置。
【請求項3】
前記上流側ローラは、ヒータを備えている、請求項2に記載された樹脂フィルム処理装置。
【請求項4】
前記上流側ローラは、電磁誘導によってローラ表面を発熱させるヒータを備えている、請求項2に記載された樹脂フィルム処理装置。
【請求項5】
前記押えローラは、少なくとも外周面がゴム製のローラである、請求項2に記載された樹脂フィルム処理装置。
【請求項6】
前記押えローラは、少なくとも外周面がゴム製のローラであり、かつ、冷却装置を備えた、請求項3に記載された樹脂フィルム処理装置。
【請求項7】
前記押えローラは、軸部に冷媒が通る配管を備え、
前記押えローラの冷却装置は、押えローラの軸部に冷媒を供給する装置でもよい、請求項6に記載された樹脂フィルム処理装置。
【請求項8】
前記下流側ローラには、前記下流側ローラを回転させる駆動装置が取り付けられている、請求項2に記載された樹脂フィルム処理装置。
【請求項9】
前記樹脂フィルム回収機は、前記下流側ローラの側周面に前記無端ベルトが掛け廻された領域のうち前記下流側ローラの下流側に配置されたガイドバーを備え、
前記ガイドバーを基点に、基材シートおよび樹脂フィルムを反転させる、請求項2に記載された樹脂フィルム処理装置。
【請求項10】
金属製の無端ベルトと、前記無端ベルトを予め定められた走行経路に沿って走行させるベルト駆動機構と、前記無端ベルトの走行経路の一部に設定された処理領域とを有するベルト炉が用いられ、
前記処理領域の上流側において、前記無端ベルトに重ねられるように金属製の基材シートを導入し、さらに、前記基材シートの上に樹脂フィルムを貼り付けること、および、
前記処理領域の下流側において、前記無端ベルトに沿って搬送される前記基材シートから樹脂フィルムを剥がして回収すること、
を含む、樹脂フィルム処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂フィルム処理装置および樹脂フィルムの熱処理方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特開2005-103989号公報には、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの製造方法が開示されている。同公報に開示された熱可塑性液晶ポリマーフィルムの製造方法では、光学的異方性の溶融相を形成し得る熱可塑性ポリマーからなるフィルム(以下、これを熱可塑性液晶ポリマーフィルムと称する)が、シート状の支持体に接合させた状態で連続的に熱処理され、次いで熱可塑性液晶ポリマーフィルムが支持体から分離される。ここで、支持体と接合した状態の熱可塑性液晶ポリマーフィルムの熱処理を、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの融点(Tm)-15℃以上融点(Tm)未満の温度で5~60秒間実施し、熱可塑性液晶ポリマーフィルムの熱膨張係数を熱処理前の熱膨張係数より高めることが開示されている。同公報では、巻き出しロールから巻き出される長尺な熱可塑性液晶ポリマーフィルムが、巻き出しロールから巻き出される金属箔からなるシート状の支持体に重ね合わされた状態で、加熱ロールに送り込まれ、熱圧着により接合されて積層体が作製されている。そして、この積層体が加熱処理装置に送り込まれて熱処理され、その後、積層体が熱可塑性液晶ポリマーフィルムと支持体に分離されていることによって、熱膨張係数が高められた熱可塑性液晶ポリマーフィルムが得られている。同公報では、また、シート状の支持体の厚さは、7~200μmの範囲が好ましく、7~75μmの範囲内がより好ましい、とされている。
【0003】
特許第7121212号公報には、樹脂フィルム熱処理装置に関する発明が開示されている。ここで開示される樹脂フィルム熱処理装置は、無端ベルトと、ベルト駆動機構と、加熱炉と、樹脂フィルム貼り付け機と、樹脂フィルム回収機とを備えている。無端ベルトは、金属シートからなるベルトである。ベルト駆動機構は、無端ベルトを予め定められた走行経路に沿って走行させる機構である。加熱炉は、無端ベルトの走行経路の一部を覆うように配置されている。樹脂フィルム貼り付け機は、加熱炉の上流側において、無端ベルトに樹脂フィルムを供給し、無端ベルトに樹脂フィルムを貼り付ける装置である。樹脂フィルム回収機は、加熱炉の下流側において、無端ベルトから樹脂フィルムを剥がして回収する装置である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-103989号公報
特許第7121212号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、本発明者は、上記のような樹脂フィルム処理装置に関し、安定して樹脂フィルムを処理する装置について新規な構造を提供したいと考えている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここで開示される樹脂フィルム処理装置は、
無端ベルトと、
無端ベルトを予め定められた走行経路に沿って走行させるベルト駆動機構と、
無端ベルトの走行経路の一部に設定された処理領域と、
処理領域の上流側において、無端ベルトの上に、金属製の基材シートを導入する基材シート導入機と、
処理領域の上流側において、無端ベルトに重ねられた基材シートの上に樹脂フィルムを貼り付ける樹脂フィルム貼り付け機と、
処理領域の下流側において、基材シートから樹脂フィルムを剥がして回収する、樹脂フィルム回収機と
を備えている。
【0007】
樹脂フィルム処理方法は、
金属製の無端ベルトと、無端ベルトを予め定められた走行経路に沿って走行させるベルト駆動機構と、無端ベルトの走行経路の一部に設定された処理領域とを有するベルト炉が用いられ、
処理領域の上流側において、無端ベルトに重ねられるように金属製の基材シートを導入し、さらに、基材シートの上に樹脂フィルムを貼り付けること、および、
処理領域の下流側において、無端ベルトに沿って搬送される基材シートから樹脂フィルムを剥がして回収すること、
を含む。
【0008】
樹脂フィルム処理装置および樹脂フィルム処理方法によれば、樹脂フィルムが安定して処理領域を搬送され、適切に処理される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、樹脂フィルム処理装置10を模式的に示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示における典型的な実施形態の1つについて、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の図面においては、同じ作用を奏する部材・部位には同じ符号を付して説明している。また、各図における寸法関係(長さ、幅、厚みなど)は実際の寸法関係を反映するものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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