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公開番号2025093425
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-24
出願番号2023209050
出願日2023-12-12
発明の名称アルミナ質焼結体およびアルミナ質焼結体の製造方法
出願人日本碍子株式会社
代理人弁理士法人松阪国際特許事務所,個人,個人,個人
主分類C04B 35/117 20060101AFI20250617BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】アルミナ質焼結体の低コスト化を実現しつつ曲げ強度の低下を抑制する。
【解決手段】アルミナ質焼結体は、Al2O3からなる主相と、Ca、Si、AlおよびOを含む異相と、を備える。当該アルミナ質焼結体におけるAl2O3換算でのAlの含有率は99.5質量%以上かつ99.9質量%以下である。したがって、当該アルミナ質焼結体は、不純物を比較的多く含む(すなわち、アルミナ純度が比較的低い)アルミナ材料を用いて製造することができる。このため、アルミナ質焼結体の低コスト化を実現することができる。また、アルミナ質焼結体では、上記異相の平均長径は30μm以下である。このように、アルミナ質焼結体における異相の粗大化を抑制することにより、不純物を比較的多く含む材料を用いた場合であっても、アルミナ質焼結体の曲げ強度の低下を抑制することができる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
アルミナ質焼結体であって、
Al



からなる主相と、
Ca、Si、AlおよびOを含む異相と、
を備え、
前記アルミナ質焼結体におけるAl



換算でのAlの含有率は99.5質量%以上かつ99.9質量%以下であり、
前記異相の平均長径は30μm以下であるアルミナ質焼結体。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
請求項1に記載のアルミナ質焼結体であって、
前記アルミナ質焼結体におけるCaO換算でのCaの含有率は200質量ppm以上であるアルミナ質焼結体。
【請求項3】
請求項2に記載のアルミナ質焼結体であって、
前記アルミナ質焼結体におけるCaO換算でのCaの含有率は350質量ppm以上であり、
前記アルミナ質焼結体におけるCaO換算でのCaの含有率をR

とし、前記アルミナ質焼結体におけるSiO

換算でのSiの含有率をR

として、R

は(R

+R

)の0.55倍よりも大きいアルミナ質焼結体。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1つに記載のアルミナ質焼結体であって、
前記アルミナ質焼結体におけるNa

O換算でのNaの含有率は100質量ppm以上かつ250質量ppm以下であり、
前記アルミナ質焼結体におけるSiO

換算でのSiの含有率は150質量ppm以上かつ500質量ppm以下であるアルミナ質焼結体。
【請求項5】
請求項1ないし3のいずれか1つに記載のアルミナ質焼結体であって、
Al



粒子の平均粒径は10μm以下であるアルミナ質焼結体。
【請求項6】
請求項1ないし3のいずれか1つに記載のアルミナ質焼結体であって、
相対密度は98%以上であるアルミナ質焼結体。
【請求項7】
請求項1ないし3のいずれか1つに記載のアルミナ質焼結体であって、
曲げ強度の3σ下限値は400MPa以上であるアルミナ質焼結体。
【請求項8】
アルミナ質焼結体の製造方法であって、
a)材料粉末を成形して成形体を形成する工程と、
b)前記成形体を焼成してアルミナ質焼結体を製造する工程と、
を備え、
前記材料粉末におけるAl



の含有率は99.5質量%以上かつ99.9質量%以下であり、
前記アルミナ質焼結体は、
Al



からなる主相と、
Ca、Si、AlおよびOを含む異相と、
を備え、
前記異相の平均長径は30μm以下であるアルミナ質焼結体の製造方法。
【請求項9】
請求項8に記載のアルミナ質焼結体の製造方法であって、
前記材料粉末におけるCaOの含有率は200質量ppm以上であるアルミナ質焼結体の製造方法。
【請求項10】
請求項9に記載のアルミナ質焼結体の製造方法であって、
前記材料粉末におけるCaOの含有率は300質量ppm以上であり、
前記材料粉末におけるCaOの含有率は、前記材料粉末におけるCaOとSiO

との合計含有率の0.57倍よりも大きいアルミナ質焼結体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アルミナ質焼結体およびアルミナ質焼結体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、アルミナ(Al



)を主相とするアルミナ質焼結体は、機械的強度、化学的安定性および電気絶縁性等が高いため、様々な用途に用いられている。また、近年、アルミナ質焼結体の低コスト化の要求が高まっている。
【0003】
アルミナ質焼結体の低コスト化を実現する方法として、例えば、ケイ素(Si)やカルシウム(Ca)等の不純物を比較的多く含む廉価なアルミナ材料を用いることが行われている。特許文献1では、さらに、アルミナ質焼結体において、焼結体を構成する結晶粒子の粒界に、Si、Ca、アルミニウム(Al)および酸素(O)を含む非晶質相を形成して結晶粒子の粒成長を促進し、アルミナ質焼結体の結晶粒径を大きくすることにより、アルミナ質焼結体の研削加工時における加工工数を低減する(すなわち、加工コストを低減する)ことも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-89358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述のような不純物を比較的多く含むアルミナ材料を用いてアルミナ質焼結体を製造すると、アルミナ質焼結体の曲げ強度が低下するおそれがある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、アルミナ質焼結体の低コスト化を実現しつつ曲げ強度の低下を抑制することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様1は、アルミナ質焼結体であって、Al



からなる主相と、Ca、Si、AlおよびOを含む異相と、を備える。前記アルミナ質焼結体におけるAl



換算でのAlの含有率は99.5質量%以上かつ99.9質量%以下である。前記異相の平均長径は30μm以下である。
【0008】
本発明の態様2は、態様1のアルミナ質焼結体であって、前記アルミナ質焼結体におけるCaO換算でのCaの含有率は200質量ppm以上である。
【0009】
本発明の態様3は、態様2のアルミナ質焼結体であって、前記アルミナ質焼結体におけるCaO換算でのCaの含有率は350質量ppm以上である。前記アルミナ質焼結体におけるCaO換算でのCaの含有率をR

とし、前記アルミナ質焼結体におけるSiO

換算でのSiの含有率をR

として、R

は(R

+R

)の0.55倍よりも大きい。
【0010】
本発明の態様4は、態様1ないし3のいずれか1つのアルミナ質焼結体であって、前記アルミナ質焼結体におけるNa

O換算でのNaの含有率は100質量ppm以上かつ250質量ppm以下である。前記アルミナ質焼結体におけるSiO

換算でのSiの含有率は150質量ppm以上かつ500質量ppm以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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