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公開番号2025043335
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-28
出願番号2024159859
出願日2024-09-17
発明の名称冷蔵貯蔵設備
出願人橋本生花株式会社
代理人弁理士法人西浦特許事務所
主分類F25D 21/06 20060101AFI20250321BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】1台の冷却空気生成器を用いて、霜取り運転中における収納空間内の温度上昇を可能な限り抑制することができる冷蔵貯蔵設備を提供する。
【解決手段】制御部6は、霜取り運転の運転時間及び運転時間間隔を、霜取り運転中に冷却空気生成器3から冷却空気通路7に流入する加熱空気が、複数の貫通孔8A及び8Bを通して収納空間S内に流入しても収納空間内の温度を所定温度以上に上昇させないように定めている。その結果、1台の冷却空気生成器を用いる場合でも、霜取り運転中に収納空間S内の温度が許容できないほどに大きく上昇することを阻止できる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
天板、底板、及び前記天板と前記底板との間に位置する4つの側壁を有する貯蔵庫と、
前記貯蔵庫の内部に供給する冷却空気を生成する冷却運転と、前記冷却運転を停止した状態で前記冷却空気が通過することにより霜が生成される部分を加熱して前記霜を除去する霜取り運転を行う冷却空気生成器と、
前記天板との間に間隔を開けて配置されて、前記冷却空気を含んだ冷却空気を案内する冷却空気通路を形成する仕切り板と、
前記冷却空気通路内に前記冷却空気を流す送風設備と、
前記冷却空気生成器と前記送風設備を制御する制御部を備え、
前記貯蔵庫内の前記冷却空気通路の一端には前記冷却空気生成器が配置されており、
前記制御部は前記冷却運転時にだけ前記送風設備を稼働させ、
前記仕切り板には、前記冷却空気を前記仕切り板と前記底板との間に形成された収納空間に流入させる複数の貫通孔が形成されており、
前記制御部における前記霜取り運転の運転時間及び運転時間間隔は、前記霜取り運転中に前記冷却空気生成器から前記冷却空気通路に流入する加熱空気が前記複数の貫通孔を通して前記収納空間に流入したときに前記収納空間内の温度を前記収納空間内に収納する被貯蔵物に許容される温度変化量以上上昇させないように定められている冷蔵貯蔵設備。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
天板、底板、及び前記天板と前記底板との間に位置する4つの側壁を有する貯蔵庫と、
前記貯蔵庫の内部に供給する冷却空気を生成する冷却運転と、前記冷却運転を停止した状態で前記冷却空気が通過することにより霜が生成される部分を加熱して前記霜を除去する霜取り運転を行う冷却空気生成器と、
前記天板との間に間隔を開けて配置されて、前記冷却空気を含んだ冷却空気を案内する冷却空気通路を形成する仕切り板と、
前記冷却空気通路内に前記冷却空気を流す送風設備と、
前記冷却空気生成器と前記送風設備を制御する制御部を備え、
前記貯蔵庫内の前記冷却空気通路の一端には前記冷却空気生成器が配置されており、
前記制御部は前記冷却運転時にだけ前記送風設備を稼働させ、
前記仕切り板には、前記冷却空気を前記仕切り板と前記底板との間に形成された収納空間に流入させる複数の貫通孔が形成されており、
前記冷却空気通路の容積並びに前記制御部における前記霜取り運転の運転時間及び運転時間間隔は、前記霜取り運転中に前記冷却空気生成器から前記冷却空気通路に流入する加熱空気が前記複数の貫通孔を通して前記収納空間に流入したときに前記収納空間内の温度を前記収納空間内に収納する被貯蔵物に許容される温度変化量以上上昇させないように定められている冷蔵貯蔵設備。
【請求項3】
前記冷却空気通路の容積を変更するために、前記仕切り板は上下方向に位置調整可能に支持されている請求項2に記載の冷蔵貯蔵設備。
【請求項4】
前記被貯蔵物が生花である場合の前記温度変化量が2度である請求項1または2に記載の冷蔵貯蔵設備。
【請求項5】
前記収納空間内の温度が1度以下のときの前記霜取り運転の運転時間は15分以下であり且つ前記運転時間間隔は4時間以内である請求項4に記載の冷蔵貯蔵設備。
【請求項6】
前記貯蔵庫の内部に供給する蒸気を発生する加湿器を更に備え、
前記制御部は、前記霜取り運転中は、前記加湿器から前記蒸気を発生しないように前記加湿器を制御する機能を有している請求項1または2に記載の冷蔵貯蔵設備。
【請求項7】
前記4つの側壁のうち少なくとも対向する一対の前記側壁の内壁部は、前記冷却空気通路からの前記蒸気を含んだ前記冷却空気を前記収納空間内に導入するように構成されている請求項6に記載の冷蔵貯蔵設備。
【請求項8】
前記内壁部には、上下方向に延びる複数の凸条部と複数の凹条部が前記上下方向と直交する幅方向に交互に形成されており、
前記冷却空気通路から前記複数の凹条部内に前記蒸気を含んだ冷却空気が流入するように、前記冷却空気通路と前記複数の凹条部がそれぞれ連通している請求項1または2に記載の冷蔵貯蔵設備。
【請求項9】
前記内壁部には、上下方向に延びる複数の凸条部と複数の凹条部が前記上下方向と直交する幅方向に交互に形成されており、
前記複数の凸条部は、前記上下方向に延びる空洞と該空洞と前記収納空間とを連通する複数の貫通孔を備えている請求項1または2に記載の冷蔵貯蔵設備。
【請求項10】
前記4つの側壁のうち少なくとも1つの前記側壁には開閉扉が設けられており、
前記仕切り板には、前記開閉扉によって塞がれる開口部に沿ってエアーカーテンを形成するように前記冷却空気を噴き出す噴出口が形成されている請求項1または2に記載の冷蔵貯蔵設備。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却空気を貯蔵庫の内部に供給する冷蔵貯蔵設備に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1の発明では、貯蔵庫としてのコンテナの天板の下に設けた仕切り板に複数の貫通孔を形成し、天板と仕切り板との間に形成した通路内に冷却空気を流し、仕切り板に形成した複数の貫通孔から冷却空気を庫内に供給している。また実開平6-28580号公報(特許文献2)に示された発明では、貯蔵庫内の上部と底部とから冷却空気を貯蔵庫内に供給している。
【0003】
特許文献1及び2には記載されていないが、冷却空気を生成する冷却空気生成器は、貯蔵庫の内部に供給する冷却空気を生成する冷却運転と、冷却運転を停止した状態で冷却空気が通過することにより霜が生成される部分を加熱して霜を除去する霜取り運転を行う機能を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第2620559号公報
実開平6-28580号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
霜取り運転中に冷却空気生成器から冷却空気通路に流入する加熱空気が、収納空間に流入すると、仕切り板と貯蔵庫の底板との間に形成された収納空間の温度が比較的短い時間で上昇し、収納物に影響を与えるおそれがある。このような問題を解消するために、実際には、少なくとも2台の冷却空気生成器を用意して、一方の冷却空気生成器が霜取り運転を行っているときには、他方の冷却空気生成器で冷却運転を行って、収納空間の温度の上昇を抑制している。
【0006】
本発明の目的は、1台の冷却空気生成器を用いて、霜取り運転中における収納空間内の温度上昇を可能な限り抑制することができる冷蔵貯蔵設備を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、汎用機器を用いて安価に製造できる恒温恒湿の冷蔵貯蔵設備を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の冷蔵貯蔵設備は、天板、底板、及び天板と底板との間に位置する4つの側壁を有する貯蔵庫と、貯蔵庫の内部に供給する冷却空気を生成する冷却運転と、冷却運転を停止した状態で冷却空気が通過することにより霜が生成される部分を加熱して霜を除去する霜取り運転を行う冷却空気生成器と、天板との間に間隔を開けて配置されて、冷却空気を案内する冷却空気通路を形成する仕切り板と、冷却空気通路内に冷却空気を流す送風設備と、制御部とを有する。制御部は、冷却空気生成器と、送風設備を制御する。仕切り板には、冷却空気を仕切り板と底板との間に形成された収納空間に流入させる複数の貫通孔が形成されている。本発明では、貯蔵庫内の冷却空気通路の一端に冷却空気生成器が配置されている。また制御部は冷却運転時にだけ送風設備を稼働させる。なお送風設備を特別に設けずに、冷却空気生成器に内蔵されている送風機を送風設備として兼用してもよいのは勿論である。
【0009】
本発明の一態様においては、制御部における霜取り運転の運転時間及び運転時間間隔は、霜取り運転中に冷却空気生成器から冷却空気通路に流入する加熱空気が複数の貫通孔を通して収納空間に流入したときに収納空間内の温度を収納空間内に収納する被貯蔵物に許容される温度変化量以上上昇させないように定められている。
【0010】
このような構成を採用すると、霜取り運転中に発生した加熱された空気は、冷却空気通路中の上方領域から溜まり始め、徐々に仕切り板側へと増大する。理想的には加熱された空気が冷却空気通路を満たす前に、霜取り運転を停止して冷却運転を再開すれば、霜取り運転中に加熱された空気が仕切り板に形成した複数の貫通孔から収納空間に流入することを阻止できる。しかしながらこのようにすると霜取り運転の時間を十分に長くすることができない場合がある。収納空間内の温度の上昇は、加熱空気の一部が貫通孔から収納空間に流入することにより生じるが、貯蔵する被貯蔵物に許容される温度変化量以上に収納空間内の温度を上昇させなければ実際上の問題はない。そこで霜取りの時間を必要十分に長くするために、本発明では、霜取り運転の運転時間及び運転時間間隔を、霜取り運転中に冷却空気生成器から冷却空気通路に流入する加熱空気が複数の貫通孔を通して収納空間に流入したときに収納空間内の温度を収納空間内に収納する被貯蔵物に許容される温度変化量以上上昇させないように定めた。このようにすれば、霜取り運転中に収納空間内の温度が許容できないほどに大きく上昇することを阻止して、必要な霜取り運転時間を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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