TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025021800
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125766
出願日2023-08-01
発明の名称冷凍装置
出願人フクシマガリレイ株式会社
代理人個人
主分類F25B 1/00 20060101AFI20250206BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】二段圧縮冷凍サイクルで構成される冷凍装置において、圧縮後の冷媒を放熱させる放熱器の放熱量の総量を、要求される冷凍能力に適合する放熱量に容易に調整できる汎用性に優れた冷凍装置を提供する。
【解決手段】冷凍装置11は、前段圧縮機12、前段放熱器13、後段圧縮機14、及び後段放熱器15と、これら各機器12~15が接続される冷媒配管18とを備える。前段放熱器13は、冷媒配管18に対して並列に接続される、放熱量が同一の複数の単位前段放熱器13a・13aで構成され、後段放熱器15は、冷媒配管18に対して並列に接続される、放熱量が同一の複数の単位後段放熱器15a・15aで構成される。単位前段放熱器13aの構成数を変更することで、前段放熱器13の放熱量の総量を調整することができる。また、単位後段放熱器15aの構成数を変更することで、後段放熱器15の放熱量の総量を調整することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
蒸発器(17)で蒸発された低圧冷媒を圧縮して吐出する前段圧縮機(12)と、
前段圧縮機(12)から吐出された中間圧冷媒を放熱させる前段放熱器(13)と、
前段放熱器(13)で放熱された中間圧冷媒を圧縮して吐出する後段圧縮機(14)と、
後段圧縮機(14)から吐出された高圧冷媒を放熱させる後段放熱器(15)と、
これら前段圧縮機(12)、前段放熱器(13)、後段圧縮機(14)、及び後段放熱器(15)が接続される冷媒配管(18)と、
を備え、
前段放熱器(13)は、冷媒配管(18)に対して並列に接続される、放熱量が同一の複数の単位前段放熱器(13a・13a)で構成され、後段放熱器(15)は、冷媒配管(18)に対して並列に接続される、放熱量が同一の複数の単位後段放熱器(15a・15a)で構成されており、
単位前段放熱器(13a)の構成数を変更することで、前段放熱器(13)の放熱量の総量を調整することができるとともに、単位後段放熱器(15a)の構成数を変更することで、後段放熱器(15)の放熱量の総量を調整することができるように構成されていることを特徴とする冷凍装置。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
1つの単位前段放熱器(13a)と、1つの単位後段放熱器(15a)とを前後方向に隣接配置して形成された放熱器対(43)と、放熱器対(43)に冷却用の空気流を供給する冷却ファン(49)とで構成される放熱器ユニット(50)を複数個備え、
各放熱器対(43)において、単位前段放熱器(13a)が空気流の上流側に配され、単位後段放熱器(15a)が空気流の下流側に配されている請求項1に記載の冷凍装置。
【請求項3】
単位前段放熱器(13a)と単位後段放熱器(15a)は、左右方向に並列状に配される薄板からなるフィン(35)の一群と、蛇行状に繰り返し反転されてフィン(35)の一群を厚み方向に貫く放熱管(36)とを含む、フィンチューブ型の熱交換器(34)で構成されており、
放熱管(36)が、継ぎ目のない1本の管材で形成されている請求項2に記載の冷凍装置。
【請求項4】
単位前段放熱器(13a)の一群のフィン(35)と、単位後段放熱器(15a)の一群のフィン(35)は、それぞれ等ピッチ置きに配されており、
単位前段放熱器(13a)のフィン(35)の隣接ピッチ(P1)と、単位後段放熱器(15a)のフィン(35)の隣接ピッチ(P2)は同じピッチに設定されており、
放熱器対(43)を前方からみたとき、単位前段放熱器(13a)のフィン(35)と単位後段放熱器(15a)のフィン(35)とが重なるように、単位前段放熱器(13a)と単位後段放熱器(15a)とが前後方向に隣接配置されている請求項3に記載の冷凍装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二段圧縮冷凍サイクルで構成される冷凍装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
この種の冷凍装置は、例えば特許文献1に開示されており公知である。特許文献1(発明の名称:遷臨界冷凍サイクル装置の製造方法)に記載の冷凍装置は、冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサの低段側圧縮手段と、低段側圧縮手段から吐出された中間圧冷媒を放熱させるサブクーラと、サブクーラで放熱させた中間圧冷媒を圧縮して吐出するコンプレッサの高段側圧縮手段と、高段側圧縮手段から吐出された高圧冷媒を放熱させるガスクーラなどを含んで構成される。サブクーラとガスクーラとは一体化されて、1つのフィンチューブ型の熱交換器として構成されている。具体的には、熱交換器は、空気との熱交換を促す薄板からなるフィンの一群と、蛇行状に繰り返し反転されてフィン群を厚み方向へ貫く放熱管とを備えており、サブクーラとガスクーラの放熱管がそれぞれ別の管で構成されるとともに、フィンがサブクーラとガスクーラとで共用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-263431号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば食品等を冷却保存する冷却庫では、庫内容積が大小に異なる冷却庫が複数種用意されてシリーズ化されるが、庫内容積によって冷凍装置に要求される冷凍能力は異なる。しかし、特許文献1の冷凍装置のように、サブクーラとガスクーラとが1つのフィンチューブ型の熱交換器で構成されていると、要求される冷凍能力に適合する放熱量を有する熱交換器を複数種用意する必要があり汎用性に欠ける。
【0005】
本発明は、二段圧縮冷凍サイクルで構成される冷凍装置において、圧縮後の冷媒を放熱させる放熱器の放熱量の総量を、要求される冷凍能力に適合する放熱量に容易に調整することができる、汎用性に優れた冷凍装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の冷凍装置11は、蒸発器17で蒸発された低圧冷媒を圧縮して吐出する前段圧縮機12と、前段圧縮機12から吐出された中間圧冷媒を放熱させる前段放熱器13と、前段放熱器13で放熱された中間圧冷媒を圧縮して吐出する後段圧縮機14と、後段圧縮機14から吐出された高圧冷媒を放熱させる後段放熱器15と、これら前段圧縮機12、前段放熱器13、後段圧縮機14、及び後段放熱器15が接続される冷媒配管18と、を備える。前段放熱器13は、冷媒配管18に対して並列に接続される、放熱量が同一の複数の単位前段放熱器13a・13aで構成され、後段放熱器15は、冷媒配管18に対して並列に接続される、放熱量が同一の複数の単位後段放熱器15a・15aで構成されている。そして、単位前段放熱器13aの構成数を変更することで、前段放熱器13の放熱量の総量を調整することができるとともに、単位後段放熱器15aの構成数を変更することで、後段放熱器15の放熱量の総量を調整することができるように構成されていることを特徴とする。
【0007】
1つの単位前段放熱器13aと、1つの単位後段放熱器15aとを前後方向に隣接配置して形成された放熱器対43と、放熱器対43に冷却用の空気流を供給する冷却ファン49とで構成される放熱器ユニット50を複数個備える。各放熱器対43において、単位前段放熱器13aが空気流の上流側に配され、単位後段放熱器15aが空気流の下流側に配されている。
【0008】
単位前段放熱器13aと単位後段放熱器15aは、左右方向に並列状に配される薄板からなるフィン35の一群と、蛇行状に繰り返し反転されてフィン35の一群を厚み方向に貫く放熱管36とを含む、フィンチューブ型の熱交換器34で構成されている。放熱管36は、継ぎ目のない1本の管材で形成されている。
【0009】
単位前段放熱器13aの一群のフィン35と、単位後段放熱器15aの一群のフィン35は、それぞれ等ピッチ置きに配されており、単位前段放熱器13aのフィン35の隣接ピッチP1と、単位後段放熱器15aのフィン35の隣接ピッチP2は同じピッチに設定されている。放熱器対43を前方からみたとき、単位前段放熱器13aのフィン35と単位後段放熱器15aのフィン35とが重なるように、単位前段放熱器13aと単位後段放熱器15aとが前後方向に隣接配置されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の冷凍装置11のように、冷媒配管18に対して並列に接続される、放熱量が同一の複数の単位前段放熱器13a・13aで前段放熱器13を構成していると、各単位前段放熱器13aを通過したのち合流する中間圧冷媒の温度を略一致させることができるので、温度が異なる中間圧冷媒が合流する際に生じる冷媒流の乱れを防いで、冷媒をスムーズに循環させることができる。同様に、冷媒配管18に対して並列に接続される、放熱量が同一の複数の単位後段放熱器15a・15aで後段放熱器15を構成していると、各単位後段放熱器15aを通過したのち合流する高圧冷媒の温度を略一致させることができるので、温度が異なる高圧冷媒が合流する際に生じる冷媒流の乱れを防いで、冷媒をスムーズに循環させることができる。以上より、本発明の冷凍装置11によれば、前段放熱器13と後段放熱器15のそれぞれを複数個の単位放熱器13a・15aで構成したにも拘わらず、冷媒の循環に弊害が生じることを防ぐことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

個人
自然冷媒冷凍空調装置
1か月前
株式会社ナガオカ
冷却装置
1か月前
株式会社ラスコ
温度制御方法
12日前
ホシザキ株式会社
液体凍結装置
1か月前
富士電機株式会社
冷凍サイクル
1か月前
シャープ株式会社
冷蔵庫
13日前
Areti株式会社
飲料貯蔵装置
1か月前
フクシマガリレイ株式会社
冷却庫
14日前
富士電機株式会社
冷却装置
1か月前
富士電機株式会社
冷却装置
1か月前
富士電機株式会社
保冷装置
2か月前
富士電機株式会社
冷却装置
13日前
株式会社伊勢藤
冷蔵庫ストッカー
2か月前
フクシマガリレイ株式会社
冷凍装置
5日前
フクシマガリレイ株式会社
冷却貯蔵庫
2か月前
シャープ株式会社
冷蔵庫
13日前
株式会社タツフト
冷蔵庫用の敷きマット
13日前
オリオン機械株式会社
圧縮空気除湿装置
14日前
トヨタ自動車株式会社
冷却システム
2か月前
アクア株式会社
冷蔵庫
13日前
株式会社アイシン
吸収式ヒートポンプ装置
1か月前
富士電機株式会社
除霜運転の制御システム
2か月前
アクア株式会社
冷蔵庫
1か月前
ホシザキ株式会社
液体凍結装置
1か月前
株式会社アイシン
マニホールド
6日前
ホシザキ株式会社
液体凍結装置
1か月前
ホシザキ株式会社
液体凍結装置
1か月前
ホシザキ株式会社
液体凍結装置
1か月前
住友重機械工業株式会社
極低温冷凍機
1か月前
株式会社アイシン
マニホールド
12日前
エスペック株式会社
冷凍装置及び環境試験装置
2か月前
株式会社豊田自動織機
冷凍サイクル装置
2か月前
株式会社豊田自動織機
冷凍サイクル装置
2か月前
株式会社アイシン
熱交換システム
13日前
三菱電機株式会社
冷蔵庫
1か月前
タキゲン製造株式会社
非常脱出用庫内押し棒装置
1か月前
続きを見る