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公開番号2025017099
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023119989
出願日2023-07-24
発明の名称冷却庫
出願人フクシマガリレイ株式会社
代理人個人
主分類F25D 19/00 20060101AFI20250129BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】マイクロチャンネル熱交換器からなる凝縮器の通気方向上流側に塵埃捕集用のフィルターが装着されている冷却庫において、フィルターの支持構造の簡素化を図りながら、支持構造内に配されたフィルターの前後、上下、及び左右の六方向の移動を確実に規制できるようにする。
【解決手段】フィルター48の支持構造54は、ユニットベース17並びに凝縮器15の構成要素を利用して、凝縮器15よりも前方に位置して、フィルター48の下端を支持するユニットベース17の上面と、凝縮器15の上端前側に設けられて、フィルター48の上端縁を支持する上支持体55と、凝縮器15よりも前方に位置するユニットベース17に固定されて、フィルター48の下端前面を支持する下支持体56と、フィルター48の後面を支持する凝縮器15のチューブ群27と、フィルター48の左右縁を支持する凝縮器15の左右のヘッダ21・22の前端縁とで構成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
マイクロチャンネル熱交換器からなる凝縮器(15)と、
凝縮器(15)の下方に配されて、当該凝縮器(15)が固定されるユニットベース(17)と、
凝縮器(15)の後方に設けられ、凝縮器(15)を前後方向に通過する冷却用の空気流を生起する冷却ファン(16)と、
通気方向上流側である凝縮器(15)の前方に配され、冷却用空気に含まれる塵埃等を捕集する矩形状のフィルター(48)と、
凝縮器(15)の前方に形成されてフィルター(48)を収容支持する支持構造(54)と、
を備え、
凝縮器(15)は、上下方向に伸びる中空筒体で形成される左右一対のヘッダ(21・22)と、これらヘッダ(21・22)どうしを繋ぐ、上下方向に並設された多数本のチューブ(23)で構成されるチューブ群(27)とを備え、左右のヘッダ(21・22)の前端縁はチューブ群(27)よりも前方に突出されており、
支持構造(54)が、凝縮器(15)よりも前方に位置して、フィルター(48)の下端を支持するユニットベース(17)の上面と、凝縮器(15)の上端前側に設けられて、フィルター(48)の上端縁を支持する上支持体(55)と、凝縮器(15)よりも前方に位置するユニットベース(17)に固定されて、フィルター(48)の下端前面を支持する下支持体(56)と、フィルター(48)の後面を支持する凝縮器(15)のチューブ群(27)と、フィルター(48)の左右縁を支持する凝縮器(15)の左右のヘッダ(21・22)の前端縁とで構成されていることを特徴とする冷却庫。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
凝縮器(15)の後方には、前後方向に伸びるダクト(36)を形成する導風枠(37)が形成されており、
導風枠(37)は、ユニットベース(17)から上方に延設される左右一対の側壁(38・39)と、各側壁(38・39)の上端どうしを接続する天壁(40)と、一対の側壁(38・39)と天壁(40)とユニットベース(17)とで画成されるダクト(36)の後開口を塞ぐ後壁(41)とを備えており、
後壁(41)は前後に貫通する排気口(43)を備え、該排気口(43)に臨んで軸流ファンからなる冷却ファン(16)が設けられており、
左ヘッダ(21)と左側壁(38)との間、及び右ヘッダ(22)と右側壁(39)との間に、通気隙間(45)が形成されている請求項1に記載の冷却庫。
【請求項3】
平面視における凝縮器(15)と導風枠(37)とは、凝縮器(15)の左右方向の中心軸と導風枠(37)の左右方向の中心軸とが一致する状態で前後に配設されており、
左右のヘッダ(21・22)の心々寸法を(W1)と規定し、左右のヘッダ(21・22)の内法寸法を(W2)と規定し、左右の側壁(38・39)の対向寸法を(W3)と規定したとき、
対向寸法(W3)が内法寸法(W2)と同じ、或いはそれよりも大きく形成され、かつ対向寸法(W3)が心々寸法(W1)と同じ、或いは小さく形成されている請求項2に記載の冷却庫。
【請求項4】
上支持体(55)は、フィルター(48)の上方への移動を規制する水平な第1支持壁(57)と、第1支持壁(57)の前端から下向きに連設されて、フィルター(48)の前方への移動を規制する第2支持壁(58)とを備えており、
導風枠(37)の天壁(40)が凝縮器(15)の上方まで延設されて、天壁(40)の前端に第1支持壁(57)と第2支持壁(58)とが一体に形成されている請求項2に記載の冷却庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷蔵ショーケースや業務用冷蔵庫などの冷却庫に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
冷凍サイクルを構成する凝縮器の通気方向の上流側に、熱交換部への塵埃等の膠着を防ぐためのフィルターを設けることは、冷却庫の分野における周知の技術である。一般的にこの種のフィルターは、前後、上下、及び左右の六方向が位置保持された状態で凝縮器に隣接して固定される。例えば特許文献1には、フィルターの前後縁と上下縁とを、凝縮器の前面上下に設けられるフィルター支持片とフィルター係止具とで保持し、フィルターの左右縁を左右一対のガード板で保持する構成が開示されている。特許文献1の凝縮器は、薄板からなるフィンの一群と、繰り返し反転屈曲されてフィン群を厚み方向へ貫く冷媒管と、この冷媒管を支持する左右一対の側板とで構成されるフィンチューブ式熱交換器で構成される。フィルターの左右縁を保持するガード板は、凝縮器を構成する側板に一体に設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-25866号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者等は、冷却庫の小型化を図るため、フィンチューブ式熱交換器よりもコンパクトなサイズでありながら同等の熱交換効率が得られるマイクロチャンネル熱交換器を凝縮器として採用することを考えた。しかし、このようなマイクロチャンネル熱交換器は、左右一対のヘッダと、これらヘッダどうしを繋ぐ多数本のチューブなどで構成されるため、フィルターの左右縁を保持するためのガード板を設置するための側板を具備しない。このため、特許文献1に記載されたフィルターの支持構造を、マイクロチャンネル熱交換器に適用することは不可能である。この問題を解決するため、例えば側板に代わるようなガード板を設置するための専用部材を別途設けた場合には、凝縮器まわりの支持構造が煩雑化することが避けられない。専用部材を設けた分だけ冷却庫の製造コストがアップする不利もある。一方、左右に位置する規制部材を廃した場合には、フィルターの左右方向の移動が可能となり、支持構造内でフィルターが不用意に移動するおそれ、或いは支持構造からフィルターが外れるおそれがあり、支持構造の信頼性が低下することが避けられない。
【0005】
本発明の目的は、マイクロチャンネル熱交換器を凝縮器とし、当該凝縮器の通気方向上流側に塵埃捕集用のフィルターが装着されている冷却庫において、フィルターの支持構造の簡素化を図りながら、支持構造内に配されたフィルターの前後、上下、及び左右の六方向の移動を確実に規制できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の冷却庫は、マイクロチャンネル熱交換器からなる凝縮器15と、凝縮器15の下方に配されて、当該凝縮器15が固定されるユニットベース17と、凝縮器15の後方に設けられ、凝縮器15を前後方向に通過する冷却用の空気流を生起する冷却ファン16と、通気方向上流側である凝縮器15の前方に配され、冷却用空気に含まれる塵埃等を捕集する矩形状のフィルター48と、凝縮器15の前方に形成されてフィルター48を収容支持する支持構造54とを備える。凝縮器15は、上下方向に伸びる中空筒体で形成される左右一対のヘッダ21・22と、これらヘッダ21・22どうしを繋ぐ、上下方向に並設された多数本のチューブ23で構成されるチューブ群27とを備え、左右のヘッダ21・22の前端縁はチューブ群27よりも前方に突出されている。そして、支持構造54が、凝縮器15よりも前方に位置して、フィルター48の下端を支持するユニットベース17の上面と、凝縮器15の上端前側に設けられて、フィルター48の上端縁を支持する上支持体55と、凝縮器15よりも前方に位置するユニットベース17に固定されて、フィルター48の下端前面を支持する下支持体56と、フィルター48の後面を支持する凝縮器15のチューブ群27と、フィルター48の左右縁を支持する凝縮器15の左右のヘッダ21・22の前端縁とで構成されていることを特徴とする。
【0007】
凝縮器15の後方には、前後方向に伸びるダクト36を形成する導風枠37が形成されている。導風枠37は、ユニットベース17から上方に延設される左右一対の側壁38・39と、各側壁38・39の上端どうしを接続する天壁40と、一対の側壁38・39と天壁40とユニットベース17とで画成されるダクト36の後開口を塞ぐ後壁41とを備えている。後壁41は前後に貫通する排気口43を備え、該排気口43に臨んで軸流ファンからなる冷却ファン16が設けられている。左ヘッダ21と左側壁38との間、及び右ヘッダ22と右側壁39との間に、通気隙間45が形成されている。
【0008】
平面視における凝縮器15と導風枠37とは、凝縮器15の左右方向の中心軸と導風枠37の左右方向の中心軸とが一致する状態で前後に配設されている。左右のヘッダ21・22の心々寸法をW1と規定し、左右のヘッダ21・22の内法寸法をW2と規定し、左右の側壁38・39の対向寸法をW3と規定したとき、対向寸法W3は内法寸法W2と同じ、或いはそれよりも大きく形成され、かつ対向寸法W3は心々寸法W1と同じ、或いは小さく形成されていることが好ましい。
【0009】
上支持体55は、フィルター48の上方への移動を規制する水平な第1支持壁57と、第1支持壁57の前端から下向きに連設されて、フィルター48の前方への移動を規制する第2支持壁58とを備えている。導風枠37の天壁40が凝縮器15の上方まで延設されて、天壁40の前端に第1支持壁57と第2支持壁58とが一体に形成されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明においては、凝縮器15よりも前方に位置して、フィルター48の下端を支持するユニットベース17の上面と、凝縮器15の上端前側に設けられて、フィルター48の上端縁を支持する上支持体55と、凝縮器15よりも前方に位置するユニットベース17に固定されて、フィルター48の下端前面を支持する下支持体56と、フィルター48の後面を支持する凝縮器15のチューブ群27と、フィルター48の左右縁を支持する凝縮器15の左右のヘッダ21・22の前端縁とで、フィルター48を収容支持する支持構造54を構成した。これによれば、ユニットベース17、並びに凝縮器15の構成要素であるチューブ群27及び左右のヘッダ21・22などで支持構造54を構成したので、フィルター48を支持するための専用の部材を廃して支持構造54の簡素化を図ることができる。冷却庫のコスト削減にも貢献できる。なお、チューブ群27を構成するチューブ23、或いは左右のヘッダ21・22は、その内部に加圧された冷媒の流路が形成されているため、支持構造54の要素となり得るだけの十分な曲げや歪に対する耐性を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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