特許ウォッチ

公開番号2025087314
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201883
出願日2023-11-29
発明の名称フリーザ
出願人株式会社前川製作所
代理人SSIP弁理士法人
主分類F25D 13/06 20060101AFI20250603BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】フリーザ内の冷気の流れの圧損を低減する。
【解決手段】本開示の少なくとも一実施形態に係るフリーザは、被冷却物を搬送するためのコンベアと、コンベアの上方に位置していて内部に被冷却物を冷却するための冷気を貯留可能な上チャンバと、上チャンバからの冷気を吹き付けるための冷気噴出部と、上チャンバの上方に位置し、被冷却物の冷却のために用いられた後にコンベアの幅方向の両側に流出した前記冷気を受け入れるための流路空間を有する冷却前冷気流入部と、冷却前冷気流入部の上方に位置し、冷気を冷却するための熱交換器と、冷気を循環させるためのファンと、を備える。冷却前冷気流入部は、幅方向の両側に設けられた冷気入口と、上部に設けられた冷気出口とを有する。熱交換器は、熱交換器で冷却する前の冷気が流入可能な入口部を有する。入口部は、冷気出口と連通している。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
被冷却物を搬送するためのコンベアと、
前記コンベアの上方に位置していて内部に前記被冷却物を冷却するための冷気を貯留可能な上チャンバと、
前記上チャンバからの前記冷気を吹き付けるための冷気噴出部と、
前記上チャンバの上方に位置し、前記被冷却物の冷却のために用いられた後に前記コンベアの幅方向の両側に流出した前記冷気を受け入れるための流路空間を有する冷却前冷気流入部と、
前記冷却前冷気流入部の上方に位置し、前記冷気を冷却するための熱交換器と、
前記冷気を循環させるためのファンと、
を備え、
前記冷却前冷気流入部は、前記幅方向の両側に設けられた冷気入口と、上部に設けられた冷気出口とを有し、
前記熱交換器は、前記熱交換器で冷却する前の前記冷気が流入可能な入口部を有し、
前記入口部は、前記冷気出口と連通している、
フリーザ。
続きを表示（約 830 文字）【請求項２】
前記入口部は、前記冷却前冷気流入部の天井部に設けられている、
請求項１に記載のフリーザ。
【請求項３】
前記熱交換器は、前記熱交換器で冷却した後の前記冷気が流出可能である、前記熱交換器の上部に設けられた出口部を有する、
請求項１又は２に記載のフリーザ。
【請求項４】
前記ファンのファンケーシングは、前記冷却前冷気流入部の前記流路空間内に配置されている、
請求項１又は２に記載のフリーザ。
【請求項５】
前記ファンは、前記ファンケーシングの内部で回転して前記冷気を送風するためのファンブレードを有し、
前記ファンケーシングは、前記ファンケーシングの内部と前記冷却前冷気流入部の前記流路空間とを隔てている、
請求項４に記載のフリーザ。
【請求項６】
前記コンベアの前記幅方向の両側に流出した前記冷気を前記熱交換器に導く庫内流路を内部に有するハウジングと、
前記ハウジングの側面の開口を塞ぐように設けられる扉と、
を備え、
前記扉は、前記扉の閉状態において、前記ハウジングの外表面と前記扉の内面とが当接するように、前記開口の外側に設けられ、
前記庫内流路の一部は、前記開口によって形成される、
請求項１又は２に記載のフリーザ。
【請求項７】
前記冷気噴出部は、前記上チャンバから前記冷気を噴出するための上側冷気噴出部を含む、
請求項１又は２に記載のフリーザ。
【請求項８】
前記上チャンバの下方に位置していて内部に前記冷気を貯留可能な下チャンバと、
前記下チャンバから前記冷気を噴出するための下側冷気噴出部と、
前記上チャンバと前記下チャンバとを連通させる連通ダクトと、
を備える、
請求項１又は２に記載のフリーザ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、被冷却物、特に食品を冷却又は冷凍可能なフリーザに関する。
続きを表示（約 2,400 文字）【背景技術】
【０００２】
被冷却物、特に食品を冷却又は冷凍可能なフリーザとして、搬送用のコンベアベルトの往路部分に載置された被冷却物を冷気によって冷却又は冷凍可能なフリーザが知られている（例えば特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０１２／００１７９７号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
例えば特許文献１に記載のフリーザでは、被冷却物を冷却した後の冷気は、搬送用のコンベアベルトの幅方向の一方側に流れた後、該一方側のハウジングの側面に沿って上方に流れ、送風機に吸引されるようになっている。そのため、フリーザの設置スペースの省スペース化が求められる中、フリーザの小型化のために幅方向の寸法を小さくしようとすると、被冷却物を冷却した後の冷気が該一方側のハウジングの側面に沿って上方に流れる際の流路が狭くなってしまい、冷気の圧損が大きくなってしまう。
【０００５】
本開示の少なくとも一実施形態は、上述の事情に鑑みて、フリーザ内の冷気の流れの圧損を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の少なくとも一実施形態に係るフリーザは、
被冷却物を搬送するためのコンベアと、
前記コンベアの上方に位置していて内部に前記被冷却物を冷却するための冷気を貯留可能な上チャンバと、
前記上チャンバからの前記冷気を吹き付けるための冷気噴出部と、
前記上チャンバの上方に位置し、前記被冷却物の冷却のために用いられた後に前記コンベアの幅方向の両側に流出した前記冷気を受け入れるための流路空間を有する冷却前冷気流入部と、
前記冷却前冷気流入部の上方に位置し、前記冷気を冷却するための熱交換器と、
前記冷気を循環させるためのファンと、
を備え、
前記冷却前冷気流入部は、前記幅方向の両側に設けられた冷気入口と、上部に設けられた冷気出口とを有し、
前記熱交換器は、前記熱交換器で冷却する前の前記冷気が流入可能な入口部を有し、
前記入口部は、前記冷気出口と連通している。
【発明の効果】
【０００７】
本開示の少なくとも一実施形態によれば、フリーザ内の冷気の流れの圧損を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
一実施形態に係るフリーザを搬送方向の上流側から下流側に向かって見たときの内部構造を模式的に示す図である。
一実施形態に係るフリーザを搬送方向の上流側から下流側に向かって見たときの内部構造を模式的に示す図である。
一実施形態に係るフリーザを側方から見たときの内部構造を模式的に示す図である。
一実施形態に係るフリーザを側方から見たときの内部構造を模式的に示す図である。
図４におけるＩ－Ｉ矢視に相当する断面における冷気の流れを説明するための図である。
図４におけるＩ－Ｉ矢視に相当する断面における冷気の流れを説明するための図である。
図３におけるＩＩ－ＩＩ矢視に相当する断面における冷気の流れを説明するための図である。
図１におけるＩＩＩ－ＩＩＩ矢視に相当する断面における冷気の流れを説明するための図である。
開放位置にある扉、開閉機構、及び枠部材の斜視図である。
閉塞位置にある扉、開閉機構、及び枠部材の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、添付図面を参照して本開示の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本開示の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
【００１０】
図１は、一実施形態に係るフリーザを搬送方向の上流側から下流側に向かって見たときの内部構造を模式的に示す図であり、後述する図４におけるＩ－Ｉ矢視に相当する図である。
図２は、一実施形態に係るフリーザを搬送方向の上流側から下流側に向かって見たときの内部構造を模式的に示す図であり、図３におけるＩＩ－ＩＩ矢視に相当する図である。
図３は、一実施形態に係るフリーザを側方から見たときの内部構造を模式的に示す図であり、図１におけるＩＩＩ－ＩＩＩ矢視に相当する図である。
図４は、一実施形態に係るフリーザを側方から見たときの内部構造を模式的に示す図であり、図１におけるＩＶ－ＩＶ矢視に相当する図である。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許