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公開番号2025077184
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-19
出願番号2023189190
出願日2023-11-06
発明の名称膨張弁
出願人株式会社不二工機
代理人弁理士法人第一国際特許事務所
主分類F25B 41/335 20210101AFI20250512BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】組み立て作業時のコイルばねからの弁体サポートの脱落を防止しつつ、軽量化できる膨張弁を提供する。
【解決手段】膨張弁は、弁室と弁座を備えた弁本体と、前記弁座に接離可能な弁体と、前記弁体を前記弁座に向かって付勢する付勢装置と、前記付勢装置による付勢力に抗して、前記弁体を前記弁座から離間する方向に押圧する作動棒と、を有し、前記付勢装置は、前記付勢力を発生するコイルばねと、前記弁体を支持する弁体サポートと、前記コイルばねと前記弁体サポートの間に配置された防振ばねと、を有し、前記防振ばねは、前記弁体サポートに向かって隆起する隆起部を有し、前記弁体サポートの前記防振ばねに対向する面に形成された凹部に、前記隆起部が係合することにより、前記弁体サポートと前記防振ばねとの前記弁体サポートの軸線に直交する方向の相対変位が制限される。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
弁室と弁座を備えた弁本体と、
前記弁座に接離可能な弁体と、
前記弁体を前記弁座に向かって付勢する付勢装置と、
前記付勢装置による付勢力に抗して、前記弁体を前記弁座から離間する方向に押圧する作動棒と、を有し、
前記付勢装置は、前記付勢力を発生するコイルばねと、前記弁体を支持する弁体サポートと、前記コイルばねと前記弁体サポートの間に配置された防振ばねと、を有し、
前記防振ばねは、前記弁体サポートに向かって隆起する隆起部を有し、
前記弁体サポートの前記防振ばねに対向する面に形成された凹部に、前記隆起部が係合することにより、前記弁体サポートと前記防振ばねとの前記弁体サポートの軸線に直交する方向の相対変位が制限される、
ことを特徴とする膨張弁。
続きを表示(約 650 文字)【請求項2】
前記隆起部の内側に、空間が形成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
【請求項3】
前記防振ばねは、中央基部と、前記中央基部から延在する複数の脚部とを有し、
前記脚部は、前記弁室の内壁に当接する、
ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
【請求項4】
前記凹部と前記隆起部との間において、軸線直交方向に沿って隙間が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
【請求項5】
前記凹部は円筒状の内周面を有し、前記隆起部は円筒状の外周面を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
【請求項6】
前記凹部は円錐状の内側面を有し、前記隆起部は円錐状の外側面を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
【請求項7】
前記凹部は、前記弁体サポートの中心を取り巻くように形成された円周溝であり、前記隆起部は、円周凸形状を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
【請求項8】
前記凹部は略半球状の内側面を有し、前記隆起部は略半球状の外側面を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の膨張弁。
【請求項9】
前記防振ばねは、金属板材を折り曲げて形成されており、前記防振ばねの中央に開口が形成されている、
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか一項に記載の膨張弁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、膨張弁に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば自動車に搭載される空調装置に用いる冷凍サイクルにおいては、冷媒の通過量を温度に応じて調整する感温式の温度膨張弁が使用されている。このような温度膨張弁において、封入した作動ガスの圧力で作動棒を介して弁体を駆動するパワーエレメントが採用されている。
【0003】
特許文献1に示す膨張弁において、弁体を支持する支持部材(弁体サポート)の円筒状の部位が、コイルばねの内側に配置しており、これによりコイルばねの軸線に対して支持部材が傾動することを抑制される。
上述のように、コイルばねに対する支持部材の傾動が抑制されることで、膨張弁の組み立て時、すなわち、コイルばね、支持部材、及び弁体の一体物を弁室に配置する作業時に、コイルばねから支持部材及び弁体が脱落することが防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6697975号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、弁体は耐摩耗性等を考慮して、樹脂に比べ比重の大きい金属素材から形成されることが多い。また、本体部の円筒状の部位は、支持部材の傾動抑制を図るために軸線方向に長い形状を有するので、支持部材の質量は大きくなる。コイルばねの弾性変形に応じて変位する弁体及び支持部材の質量が大きいと、慣性質量の増大によって振動エネルギーが増大し、弁体の振動が収束しにくくなる。また固有振動数の低下などによって共振しやすくなるなど、振動に対して不利な構成となるおそれがある。
【0006】
そこで本発明は、組み立て作業時のコイルばねからの弁体サポートの脱落を防止しつつ、軽量化できる膨張弁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明による膨張弁は、
弁室と弁座を備えた弁本体と、
前記弁座に接離可能な弁体と、
前記弁体を前記弁座に向かって付勢する付勢装置と、
前記付勢装置による付勢力に抗して、前記弁体を前記弁座から離間する方向に押圧する作動棒と、を有し、
前記付勢装置は、前記付勢力を発生するコイルばねと、前記弁体を支持する弁体サポートと、前記コイルばねと前記弁体サポートの間に配置された防振ばねと、を有し、
前記防振ばねは、前記弁体サポートに向かって隆起する隆起部を有し、
前記弁体サポートの前記防振ばねに対向する面に形成された凹部に、前記隆起部が係合することにより、前記弁体サポートと前記防振ばねとの前記弁体サポートの軸線に直交する方向の相対変位が制限される、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、組み立て作業時のコイルばねからの弁体サポートの脱落を防止しつつ、軽量化できる膨張弁を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、第1の実施形態における膨張弁を、冷媒循環システムに適用した例を模式的に示す概略断面図である。
図2は、弁体と、弁体サポートと、防振ばねと、コイルばねと、ばね受け部材を弁本体から分解した状態で示す斜視図である。
図3は、弁体及び第1の実施形態の弁体サポートを下方から見た斜視図である。
図4は、第1の実施形態の防振ばねを上方から見た斜視図である。
図5は、第1の実施形態の膨張弁の弁体サポート付近を拡大して示す図である。
図6は、弁体及び第2の実施形態にかかる弁体サポートを下方から見た斜視図である。
図7は、第2の実施形態にかかる防振ばねを上方から見た斜視図である。
図8は、第2の実施形態にかかる弁体サポート付近を拡大して示す図である。
図9は、弁体及び第3の実施形態にかかる弁体サポートを下方から見た斜視図である。
図10は、第3の実施形態にかかる防振ばねを上方から見た斜視図である。
図11は、第3の実施形態にかかる弁体サポート付近を拡大して示す図である。
図12は、弁体及び第4の実施形態にかかる弁体サポートを下方から見た斜視図である。
図13は、第4の実施形態にかかる防振ばねを上方から見た斜視図である。
図14は、第4の実施形態にかかる弁体サポート付近を拡大して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明にかかる実施形態について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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