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公開番号
2025024976
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023129390
出願日
2023-08-08
発明の名称
高圧ガス貯留装置及び高圧ガスの貯留方法
出願人
株式会社FTS
,
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人グランダム特許事務所
主分類
F17C
13/12 20060101AFI20250214BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】タンク内の気化ガスの大気中への放出を抑制しつつ、タンクの破損を抑制できる。
【解決手段】高圧ガス貯留装置10は、気化ガスを含む高圧ガスを貯留するタンク20と、タンク20の外面との間に保留空間Sを空けるように配置され、タンク20を包囲する外殻体30と、保留空間Sからタンク20内への気化ガスの流入を許容する開弁状態と、保留空間Sからタンク20内への気化ガスの流入を遮断する閉弁状態と、で切り替わる開閉弁40と、を備えている。開閉弁40は、保留空間Sの内圧がタンク20の内圧よりも大きくなる場合に、閉弁状態から前記開弁状態に切り替わる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
気化ガスを含む高圧ガスを貯留するタンクと、
前記タンクの外面との間に保留空間を空けるように配置され、前記タンクを包囲する外殻体と、
前記保留空間から前記タンク内への前記気化ガスの流入を許容する開弁状態と、前記保留空間から前記タンク内への前記気化ガスの流入を遮断する閉弁状態と、で切り替わる開閉弁と、
を備え、
前記開閉弁は、前記保留空間の内圧が前記タンクの内圧よりも大きくなる場合に、前記閉弁状態から前記開弁状態に切り替わる高圧ガス貯留装置。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記タンクは、前記タンク内と前記保留空間とを連通する弁口を有し、
前記開閉弁は、
前記弁口を開放する開位置と、前記弁口を閉塞する閉位置と、で変位する弁体と、
前記弁体を前記閉位置側に付勢する付勢部材と、
を有し、
前記弁体は、前記保留空間の内圧が前記タンクの内圧よりも大きくなる場合に、前記付勢部材の付勢に抗して前記閉位置から前記開位置に変位する請求項1に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項3】
前記タンク内の圧力を検出する第1圧力センサと、
前記保留空間の圧力を検出する第2圧力センサと、
前記第1圧力センサによる検出結果、及び前記第2圧力センサによる検出結果に基づいて、前記開閉弁を前記開弁状態と前記閉弁状態とで切り替える制御部と、
を備える請求項1に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項4】
前記保留空間には、不活性ガスが貯留されている請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の高圧ガス貯留装置。
【請求項5】
気化ガスを含む高圧ガスを貯留するタンクと、前記タンクの外面との間に保留空間を空けるように配置され、前記タンクを包囲する外殻体と、を備える高圧ガス貯留装置を用いた高圧ガスの貯留方法であって、
前記高圧ガス貯留装置は、前記保留空間から前記タンク内への前記気化ガスの流入を許容する開弁状態と、前記保留空間から前記タンク内への前記気化ガスの流入を遮断する閉弁状態と、で切り替わる開閉弁を備え、
前記保留空間に不活性ガスを貯留させ、
前記タンクに、前記気化ガスを含む高圧ガスを貯留させ、
前記保留空間の内圧が前記タンクの内圧よりも大きくなる場合に、前記開閉弁を前記閉弁状態から前記開弁状態に切り替える高圧ガスの貯留方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高圧ガス貯留装置及び高圧ガスの貯留方法に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、液化ガスを収容する内槽と、内槽を覆う外槽と、を有する二重殻タンクが開示されている。二重殻タンクには、内槽と外槽との槽間領域と放出塔とを接続する放出ラインが設けられている。二重殻タンクには、放出ラインに設けられ、槽間領域の圧力が所定の槽間用許容値を超えると開放される圧力逃がし装置が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-160619号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の二重殻タンクでは、圧力逃がし装置によって放出ラインを介して逃がされるガスが、最終的に大気中へと排出される。ガスの大気中への排出を懸念する場合、上記圧力逃がし装置のような構成を設けないことが考えられる。しかしながら、カプセル形のタンクの強度は、一般的に内圧に対しては高い一方で、外圧に対しては高くない。そのため、外気温が高くなる等によって槽間領域の圧力が大きくなると、内槽を構成するタンクの破損のおそれがある。
【0005】
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、タンク内の気化ガスの大気中への放出を抑制しつつ、タンクの破損を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の高圧ガス貯留装置は、
気化ガスを含む高圧ガスを貯留するタンクと、
前記タンクの外面との間に保留空間を空けるように配置され、前記タンクを包囲する外殻体と、
前記保留空間から前記タンク内への前記気化ガスの流入を許容する開弁状態と、前記保留空間から前記タンク内への前記気化ガスの流入を遮断する閉弁状態と、で切り替わる開閉弁と、
を備え、
前記開閉弁は、前記保留空間の内圧が前記タンクの内圧よりも大きくなる場合に、前記閉弁状態から前記開弁状態に切り替わる。
【0007】
本発明の高圧ガスの貯留方法は、
気化ガスを含む高圧ガスを貯留するタンクと、前記タンクの外面との間に保留空間を空けるように配置され、前記タンクを包囲する外殻体と、を備える高圧ガス貯留装置を用いた高圧ガスの貯留方法であって、
前記高圧ガス貯留装置は、前記保留空間から前記タンク内への前記気化ガスの流入を許容する開弁状態と、前記保留空間から前記タンク内への前記気化ガスの流入を遮断する閉弁状態と、で切り替わる開閉弁を備え、
前記保留空間に不活性ガスを貯留させ、
前記タンクに、前記気化ガスを含む高圧ガスを貯留させ、
前記保留空間の内圧が前記タンクの内圧よりも大きくなる場合に、前記開閉弁を前記閉弁状態から前記開弁状態に切り替える。
【発明の効果】
【0008】
この構成によれば、タンク内の気化ガスの大気中への放出を抑制しつつ、タンクの破損を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1の高圧ガス貯留装置を概略的に示す説明図
実施例1のタンクの弁支持部及び開閉弁を概略的に示す説明図
実施例2の高圧ガス貯留装置を概略的に示す説明図
実施例2の高圧ガス貯留装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図
【発明を実施するための形態】
【0010】
前記タンクは、前記タンク内と前記保留空間とを連通する弁口を有し、前記開閉弁は、前記弁口を開放する開位置と、前記弁口を閉塞する閉位置と、で変位する弁体と、前記弁体を前記閉位置側に付勢する付勢部材と、を有し、前記弁体は、前記保留空間の内圧が前記タンクの内圧よりも大きくなる場合に、前記付勢部材の付勢に抗して前記閉位置から前記開位置に変位する。このような構成によって、開閉弁を開閉するためにタンクの内圧や保留空間の圧力を検出するセンサ等が不要となり、装置の構成を簡略化できる。
(【0011】以降は省略されています)
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