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公開番号2025023579
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127848
出願日2023-08-04
発明の名称熱伝導材
出願人北川工業株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類H01L 23/36 20060101AFI20250207BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】従来品よりも容易に製造可能で、熱伝導性及び絶縁性に優れた熱伝導材を提供する。
【解決手段】熱伝導材は、複数の熱伝導層と、複数の絶縁層とが、交互に積層されている積層体によって構成される。熱伝導層は、熱伝導率3W/m・K-5W/m・K、体積抵抗率1×1010Ω・cm-1×1012Ω・cmの熱伝導性材料によって構成される、厚さ0.5mm-2mmの層である。絶縁層は、熱伝導率0.1W/m・K-0.6W/m・K、体積抵抗率1×1016Ω・cm-1×1019Ω・cmの絶縁性材料によって構成される、厚さ1μm-100μmの層である。積層体は、厚さ1mm-4mmに構成され、2.5kV/mm-10kV/mmの耐電圧を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複数の熱伝導層と、複数の絶縁層とが、交互に積層されている積層体によって構成され、
前記熱伝導層は、熱伝導率3W/m・K-5W/m・K、体積抵抗率1×10
10
Ω・cmΩ・cm-1×10
12
Ω・cmの熱伝導性材料によって構成される、厚さ0.5mm-2mmの層であり、
前記絶縁層は、熱伝導率0.1W/m・K-0.6W/m・K、体積抵抗率1×10
16
Ω・cm-1×10
19
Ω・cmの絶縁性材料によって構成される、厚さ1μm-100μmの層であり、
前記積層体は、厚さ1mm-4mmに構成され、2.5kV/mm-10kV/mmの耐電圧を有する、
熱伝導材。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
請求項1に記載の熱伝導材であって、
前記熱伝導性材料は、アクリル系樹脂20質量部-25質量部と、平均粒径2μm-100μmのアルミナ粒子250質量部-300質量部と、平均粒径0.5μm-1.5μmの水酸化マグネシウム粒子4質量部-13質量部と、平均粒径50μm-100μmの炭化ケイ素粒子50質量部-60質量部と、可塑剤1質量部-3質量部とを含有する、
熱伝導材。
【請求項3】
請求項2に記載の熱伝導材であって、
前記アルミナ粒子には、平均粒径2μm-10μmの小粒径アルミナ粒子と、平均粒径50μm-100μmの大粒径アルミナ粒子とが、2:3-2:5の体積比で含まれる、
熱伝導材。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の熱伝導材であって、
前記絶縁性材料は、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂及びフッ素樹脂のうちの少なくとも1種である、
熱伝導材。
【請求項5】
請求項4に記載の熱伝導材であって、
前記絶縁層は、対水接触角が13°-26°の親水化表面を有するポリエステル樹脂フィルムによって構成されている、
熱伝導材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、熱伝導材に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
熱伝導性絶縁シートが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の熱伝導性絶縁シートでは、シートの厚みが80μm以上の場合、シートの両表面から20μm以内の領域に存在するボイドの占有面積率が8%以下に構成される。また、シートの厚みが25μm以上80μm未満の場合、シートの両表面から10μm以内の領域に存在するボイドの占有面積率が8%以下に構成される。すなわち、特許文献1に記載の技術では、シート内部の所定領域内における空隙率(気泡率)を制御することにより、シートの絶縁性を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-122008号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、シート内部の空隙率を適切に制御することは必ずしも容易ではなく、一般的なコーター成形に比べ、シートの生産に要する工数が多くなるなどの弊害がある。
本開示の一局面においては、従来品よりも容易に製造可能で、熱伝導性及び絶縁性に優れた熱伝導材を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、熱伝導材であって、複数の熱伝導層と、複数の絶縁層とが、交互に積層されている積層体によって構成される。熱伝導層は、熱伝導率3W/m・K-5W/m・K、体積抵抗率1×10
10
Ω・cm-1×10
12
Ω・cmの熱伝導性材料によって構成される、厚さ0.5mm-2mmの層である。絶縁層は、熱伝導率0.1W/m・K-0.6W/m・K、体積抵抗率1×10
16
Ω・cm-1×10
19
Ω・cmの絶縁性材料によって構成される、厚さ1μm-100μmの層である。積層体は、厚さ1mm-4mmに構成され、2.5kV/mm-10kV/mmの耐電圧を有する。
【0006】
このように構成された熱伝導材によれば、熱伝導材が上述のような積層体によって構成されるので、熱伝導性及び絶縁性に優れた熱伝導材となる。また、熱伝導材が上述のような積層体によって構成されるので、従来技術とは異なり、シート内部の空隙率を適切に制御するような工程は不要なので、所期の性能を備える熱伝導材を容易に製造することができる。
【0007】
なお、本開示の一態様では、以下のような構成を採用してもよい。
本開示の一態様では、熱伝導性材料は、アクリル系樹脂20質量部-25質量部と、平均粒径2μm-100μmのアルミナ粒子250質量部-300質量部と、平均粒径0.5μm-1.5μmの水酸化マグネシウム粒子4質量部-13質量部と、平均粒径50μm-100μmの炭化ケイ素粒子50質量部-60質量部と、可塑剤1質量部-3質量部とを含有してもよい。
【0008】
本開示の一態様では、アルミナ粒子には、平均粒径2μm-10μmの小粒径アルミナ粒子と、平均粒径50μm-100μmの大粒径アルミナ粒子とが、2:3-2:5の体積比で含まれてもよい。
【0009】
本開示の一態様では、絶縁性材料は、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂及びフッ素樹脂のうちの少なくとも1種であってもよい。
本開示の一態様では、絶縁層は、対水接触角が13°-26°の親水化表面を有するポリエステル樹脂フィルムによって構成されていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1Aは実施例1-1の熱伝導材を示す模式図である。図1Bは比較例1-1の熱伝導材を示す模式図である。図1Cは比較例1-2の熱伝導材を示す模式図である。
図2Aは実施例2-1の熱伝導材を示す模式図である。図2Bは比較例2-1の熱伝導材を示す模式図である。図2Cは比較例2-2の熱伝導材を示す模式図である。
図3Aは実施例3-1の熱伝導材を示す模式図である。図3Bは比較例3-1の熱伝導材を示す模式図である。図3Cは比較例3-2の熱伝導材を示す模式図である。図3Dは比較例3-3の熱伝導材を示す模式図である。図3Eは比較例3-4の熱伝導材を示す模式図である。
図4Aは実施例4-1、実施例4-2、実施例4-3及び実施例4-4の熱伝導材を示す模式図である。図4Bは、対水接触角と耐電圧との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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