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公開番号2025023420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-17
出願番号2023127524
出願日2023-08-04
発明の名称横葺屋根の施工法
出願人元旦ビューティ工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04D 3/363 20060101AFI20250207BHJP(建築物)
要約【課題】下地構造を限定する(特殊な保持部材を用いる)ことなく、水上側から水下側へ横葺屋根材を施工する横葺屋根の施工法を提供する。
【解決手段】屋根を水上側から水下側へ向かって施工し、断熱材は裏面側が水上側へ延在する重合受部と、表面側が水下側へ延在する重合部を有し、横葺屋根材は隣り合う断熱材の重合部分を被覆する面板部と、その水上端に表面側へ折り曲げた成形部と、その水下端に裏面側へ折り返した係合部分、及びその先端を更に折り返して水下側へ延在させた延在片を有する成形部と、を備え、水上側の断熱材の重合部に、水下側の断熱材の重合受部が差し込み重合される第1の工程と、水上側の断熱材に取り付けられた係合部分に、水下側に隣り合う横葺屋根材の成形部が差し込み係合される第2の工程と、横葺屋根材の延在片が固定具にて固定される第3の工程と、第1~3の工程を繰り返すことを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
断熱材の表面側に横葺屋根材を配設する屋根を水上側から水下側へ向かって施工する横葺屋根の施工法であって、
前記断熱材は、水上端に裏面側が水上側へ延在する重合受部を有すると共に、水下端に表面側が水下側へ延在する重合部を有し、
前記横葺屋根材は、少なくとも水上側の断熱材の重合部に水下側の断熱材の重合受部が重合した部分を被覆する面板部と、その水上端に表面側へ折り曲げた水上側成形部と、その水下端に裏面側へ折り返した係合部分、及びその先端を更に折り返して水下側へ延在させた延在片を有する水下側成形部と、を備え、
水上側の前記断熱材の前記重合部に、水下側の前記断熱材の前記重合受部が差し込み状に重合される第1の工程と、
水上側の前記断熱材に取り付けられた前記係合部分に、水下側に隣り合う前記横葺屋根材の前記水上側成形部が差し込み状に係合される第2の工程と、
前記横葺屋根材の前記延在片が固定具にて固定される第3の工程と、
前記第1~3の工程を繰り返すことを特徴とする横葺屋根の施工法。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記断熱材は、水上側が厚肉に、水下側が薄肉に形成される段差部を備え、前記第2の工程にてこの段差部に、前記横葺屋根材の前記水下側成形部が係合されることを特徴とする請求項1に記載の横葺屋根の施工法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、下地構造を限定する(特殊な保持部材を用いる)ことなく、水上側から水下側へ横葺屋根材を施工する横葺屋根の施工法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、横葺屋根は、軒先(水下)側から棟(水上)側へ向かって屋根材を葺き上げる施工法が一般的であった。この施工法は、大掛かりな足場設置が必要となるため、本出願人は、棟(水上)側から軒先(水下)側へ向かって屋根材を葺き下ろす施工法を特許文献1として提案し、足場設置を大幅に省力化でき、工期短縮が図れることを見出した。
しかも、前記水下側から水上側へ向かって屋根材を葺き上げる施工法では、施工済みの屋根材と未施工の境目から雨水や土埃、落葉が屋根材裏面に侵入して腐食を招いたり、作業者が施工済みの屋根材を踏み付けてしまう恐れがあったが、前記特許文献1の水上側から水下側へ向かって屋根材を葺き下ろす施工法では、このような恐れも解消できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-222809号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記特許文献1の施工法は、特殊な保持部材、即ち「長手方向に沿って係合溝を備えた長尺な吊子部材」を必要とし、任意の下地に対して取り付けられるものではなかった。また、その保持部材の取付工程をも必要としていた。
【0005】
そこで、本発明は、下地構造を限定する(特殊な保持部材を用いる)ことなく、水上側から水下側へ横葺屋根材を施工する横葺屋根の施工法を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、断熱材の表面側に横葺屋根材を配設する屋根を水上側から水下側へ向かって施工する横葺屋根の施工法であって、前記断熱材は、水上端に裏面側が水上側へ延在する重合受部を有すると共に、水下端に表面側が水下側へ延在する重合部を有し、前記横葺屋根材は、少なくとも水上側の断熱材の重合部に水下側の断熱材の重合受部が重合した部分を被覆する面板部と、その水上端に表面側へ折り曲げた水上側成形部と、その水下端に裏面側へ折り返した係合部分、及びその先端を更に折り返して水下側へ延在させた延在片を有する水下側成形部と、を備え、水上側の前記断熱材の前記重合部に、水下側の前記断熱材の前記重合受部が差し込み状に重合される第1の工程と、水上側の前記断熱材に取り付けられた前記係合部分に、水下側に隣り合う前記横葺屋根材の前記水上側成形部が差し込み状に係合される第2の工程と、前記横葺屋根材の前記延在片が固定具にて固定される第3の工程と、前記第1~3の工程を繰り返すことを特徴とする横葺屋根の施工法に関するものである。
【0007】
さらに、本発明は、前記施工法において、前記断熱材は、水上側が厚肉に、水下側が薄肉に形成される段差部を備え、前記第2の工程にてこの段差部に、前記横葺屋根材の前記水下側成形部が係合されることを特徴とする横葺屋根の施工法をも提案する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の横葺屋根の施工法は、下地構造の構造を限定することなく、且つ特殊な保持部材を用いることなく、水上側から水下側へ横葺屋根材を施工する工法であって、該施工法を形成する第1~3の各工程もそれぞれ容易に行うことができる。
そのため、 前述の水下側から水上側へ施工する工法のように施工済みの屋根材と未施工の境目から雨水や土埃、落ち葉が横葺屋根材裏面に侵入することがなく、作業者が施工済みの横葺屋根材を踏み付けてしまう恐れもなく、断熱材の裏面側は、例えばスレート等の既存屋根でも野地板でもよく、改修又は新設の両方に適応することができる。
また、この施工法には、水上端に裏面側が水上側へ延在する重合受部を有すると共に、水下端に表面側が水下側へ延在する重合部を有している断熱材を用いているので、隙間ない断熱層を形成でき、その表面側に配置される外装材を裏面側から確実に支持することができる。
さらに、水上側の重合受部に水下側の重合部が重合した部分を被覆する面板部と、その水上端に表面側へ折り曲げた水上側成形部と、係合部分及び延在片を有する水下側成形部と、を備えている横葺屋根材を用いているので、流れ方向に隣り合う断熱材の接続部分(重合部分)と横葺屋根材の接続部分(係合部分)との位置をずらすことができ、雨水が浸入し難い。
【0009】
さらに、断熱材は、水上側が厚肉に、水下側が薄肉に形成される段差部を備え、第2の工程にてこの段差部に、横葺屋根材の水下側成形部が係合される場合、第3の工程にて横葺屋根材の延在片に固定具を打ち込む作業を安定に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(a)本発明の実施例1の施工法において第1の工程を示す側面図、(b)第2の工程を示す側面図、(c)用いた断熱材の拡大側面図である。
(a)本発明の実施例1の施工法において第3の工程を示す側面図、(b)施工後の横葺屋根を示す側面図、(c)用いた横葺屋根材の拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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