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公開番号2025022139
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023126427
出願日2023-08-02
発明の名称通信装置
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類H04L 25/03 20060101AFI20250206BHJP(電気通信技術)
要約【課題】EMIノイズを低減可能な通信装置を提供する。
【解決手段】マスターノード(1x)及びスレーブノード(1Ax)の少なくとも一方は、通信線(3)のバス電圧(VBUS)の帰還入力を受けてバス電圧(VBUS)のスルーレートを所望値となるように制御する第1状態と、所定の制御信号の入力を受けてバス電圧(VBUS)のスルーレートを所望値となるように制御する第2状態と、のいずれかに切り替え可能なように構成されている通信装置(x)である。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
通信線に接続されたマスターノード及びスレーブノード相互間の伝送符号としてパルス幅変調信号を用いる通信装置であって、
前記マスターノード及び前記スレーブノードの少なくとも一方は、
前記通信線のバス電圧の帰還入力を受けて前記バス電圧のスルーレートを所望値となるように制御する第1状態と、
所定の制御信号の入力を受けて前記バス電圧のスルーレートを所望値となるように制御する第2状態と、
のいずれかに切り替え可能なように構成された通信装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記マスターノードは、ドミナントレベルとレセッシブレベルの論理レベルに可変するマスター側送信信号を生成し、前記通信線を介して前記スレーブノードに送信可能なように構成され、
前記スレーブノードは、ドミナントレベルとレセッシブレベルの論理レベルに可変するスレーブ側伝送信号を生成し、前記通信線を介して前記マスターノードに送信可能なように構成され、
前記通信線において前記マスター側送信信号と前記スレーブ側伝送信号とが衝突した場合、前記マスター側送信信号および前記スレーブ側伝送信号のうちより長くドミナントレベルを維持している方が優勢となって送信され、
前記スレーブノードは、前記スレーブ側伝送信号の論理レベルがレセッシブレベルからドミナントレベルに切り替わる第1タイミングにおいて前記第2状態に切り替え、前記マスターノードは、前記スレーブノードが前記スレーブ側伝送信号をドミナントレベルとしているときに前記マスター側送信信号の論理レベルが切り替わる第2タイミングにおいて前記第2状態に切り替える請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記マスターノードは、前記スレーブノードが前記スレーブ側伝送信号をレセッシブレベルとしているときに前記マスター側送信信号の論理レベルが切り替わる第3タイミングにおいて前記第1状態に切り替え、前記スレーブノードは、前記スレーブ側伝送信号の論理レベルがドミナントレベルからレセッシブレベルに切り換わる第4タイミングにおいて前記第1状態に切り替える請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記マスターノードは、
前記通信線に接続されたマスター側トランジスタと、
前記マスター側トランジスタの第1駆動信号を制御するように構成されたマスター側駆動制御回路と、
を備え、
前記スレーブノードは、
前記通信線に接続されたスレーブ側トランジスタと、
前記スレーブ側トランジスタの第2駆動信号を制御するように構成されたスレーブ側駆動制御回路と、
を備え、
前記マスターノードおよび前記スレーブノードは、前記第1トランジスタおよび前記第2トランジスタのオン/オフ状態を制御して、前記バス電圧を変化させるように構成されている請求項3に記載の通信装置。
【請求項5】
前記マスターノードは、到来する前記マスター側送信信号の論理レベルの切り替わりタイミングが前記第2タイミングまたは前記第3タイミングのいずれであるかを、前記バス電圧に基づいて検出可能なように構成された検出回路を備え、
前記マスター側駆動制御回路は、前記検出回路の検出結果に応じて前記第1駆動信号の制御を行う請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記第2状態は、前記バス電圧のスルーレートを所定の第1スルーレート、または前記第1スルーレートよりも急峻な第2スルーレートを所望値として制御し、
前記スレーブノードは、
前記マスター側送信信号の論理レベルがレセッシブレベルからドミナントレベルに切り替わるタイミングから、次に前記マスター側送信信号の論理レベルの切り替わるタイミングまでのパルス幅を検出可能なように構成されたパルス幅検出回路を備え、
前記第2タイミングにおいて、前記パルス幅が前記第2タイミングと直前の前記第3タイミングとの間隔以下のときに、前記バス電圧のスルーレートを前記第2スルーレートに切り替える、請求項2から5のいずれかに記載の通信装置。
【請求項7】
CXPIプロトコルに準拠する請求項1に記載の通信装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書中に開示されている発明は、通信装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車載通信の分野では、通信線に接続された複数ノード間(マスタノード・スレーブノード間)の伝送符号としてパルス幅変調信号を用いる通信装置(CXPI[clock extension peripheral interface]通信装置など)が実用化されている。
【0003】
なお、上記に関連する従来技術の一例としては、特許文献1を挙げることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/085169号公報
【0005】
[概要]
特許文献1で開示されている通信装置は、通信時に生じるEMI[electromagnetic interference]ノイズの低減について、更なる検討の余地があった。
【0006】
本明細書中に開示されている通信装置は、通信線に接続されたマスターノード及びスレーブノード相互間の伝送符号としてパルス幅変調信号を用いる通信装置である。マスターノード及びスレーブノードの少なくとも一方は、通信線のバス電圧の帰還入力を受けてバス電圧のスルーレートを所望値となるように制御する第1状態と、所定の制御信号の入力を受けてバス電圧のスルーレートを所望値となるように制御する第2状態と、のいずれかに切り替え可能なように構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、比較例の通信装置Yの全体構成を示すブロック図である。
図2は、通信装置Yの構成を示すブロック図である。
図3は、マスターノード1yのデータ送信時における第1信号S1、駆動信号G1、バス電圧VBUSを示したタイミングチャートである。
図4は、スレーブノード2Ayのデータ送信時における第1信号S1、駆動信号G1、第2信号S2、駆動信号G2、バス電圧VBUSを示したタイミングチャートである。
図5は、マスターノード1yのデータ送信時とスレーブノード2Ayのデータ送信時のノイズの発生量を比較したグラフである。
図6は、本開示の通信装置Xの構成を示すブロック図である。
図7は、スレーブノード2Axのデータ送信時における第1信号S1、駆動信号G1、電流検出信号S3、第2信号S2、駆動信号G2、バス電圧VBUSを示したタイミングチャートである。
図8は、スレーブノード2Axのデータ送信時における第1信号S1、駆動信号G1、第2信号S2、駆動信号G2、およびバス電圧VBUSを示すタイミングチャートである。
図9は、本開示の第2実施形態に係る通信装置Xの構成を示したブロック図である。
図10は、本開示の第2実施形態に係るスレーブノード2Axのデータ送信時における第1信号S1、検出信号S4、第2信号S2、駆動信号G2、およびバス電圧VBUSを示すタイミングチャートである。
図11は、波形成形回路15xの一例を示すブロック図である。
【0008】
[詳細な説明]
<比較例の通信装置>
初めに、通信装置Yについて、本開示の通信装置Xとの比較例(=後出の本開示の実施形態と対比される構成)として図1を用いて説明する。図1は、比較例の通信装置Yの全体構成を示すブロック図である。
【0009】
通信装置Yは、車載LAN[local area network]を構築するための手段として車両に搭載されるものであり、マスターノード1yと、複数のスレーブノード(本図に即して述べると、スレーブノード2Ayおよび2By)と、通信線3とを有する。なお、通信装置Yは、CXPIプロトコルに準拠しており、通信線3に接続された複数ノード間の伝送符号としてパルス幅変調信号PWMを用いる。
【0010】
マスターノード1yは、例えば、ワイパーや室内灯等を統括的に制御するBCM[body control module](ないしはこれに搭載されたECU[electronic control unit])である。マスターノード1yは、CXPIトランシーバ4と、マイコン5と、振動子6と、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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