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公開番号2025021552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125333
出願日2023-08-01
発明の名称コイル部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 27/00 20060101AFI20250206BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】2本のワイヤが巻回されたコイル部品において、巻芯部のまわりで互いに隣り合う状態で巻回される第1ワイヤの巻回部分と第2ワイヤの巻回部分と間で発生する静電容量を低減する。
【解決手段】巻芯部のまわりで互いに隣り合う状態で巻回される第1ワイヤ27の巻回部分29および第2ワイヤ28の巻回部分30において、絶縁被膜33および34は、大径部分35と大径部分35と比較して外径が小さい小径部分37,38とを有する。大径部分35,36と小径部分37,38とは、ワイヤ27,28の延びる方向に沿う複数箇所にわたって分布している。大径部分35,36と小径部分37,38との間での径方向寸法の差に起因する隙間39が第1巻回部分29と第2巻回部分30との間に形成され、この隙間39が静電容量の低減に寄与する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
巻芯部を有するボビンと、
前記巻芯部のまわりにそれぞれ巻回され、中心導線と前記中心導線の周面を覆う電気絶縁性樹脂からなる絶縁被膜とをそれぞれ有する、第1ワイヤおよび第2ワイヤを含む、少なくとも2本のワイヤと、
を備え、
前記第1ワイヤおよび前記第2ワイヤは、それぞれ、前記巻芯部のまわりで互いに隣り合う状態で巻回される第1巻回部分および第2巻回部分を有し、
前記第1巻回部分および前記第2巻回部分の少なくとも一方において、前記絶縁被膜は、大径部分と当該大径部分と比較して外径が小さい小径部分とを有し、前記大径部分と前記小径部分とは、前記ワイヤの延びる方向に沿う複数箇所にわたって分布している、
コイル部品。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記大径部分と前記小径部分とは、前記ワイヤの延びる方向に沿って、一定間隔をもって交互に配置されている、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記大径部分と前記小径部分とは、前記ワイヤの延びる方向に沿って、不定間隔をもって交互に配置されている、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記大径部分における前記絶縁被膜の厚みは、前記小径部分における前記絶縁被膜の厚みの2倍以下である、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記第1巻回部分および前記第2巻回部分の双方において、前記第1ワイヤおよび前記第2ワイヤは、前記大径部分と前記小径部分とを有する、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記第1巻回部分側の前記大径部分は、前記第2巻回部分側の前記大径部分と対向するものを含む、請求項5に記載のコイル部品。
【請求項7】
前記第1巻回部分側の前記大径部分は、前記第2巻回部分側の前記小径部分と対向するものを含む、請求項5に記載のコイル部品。
【請求項8】
前記第1ワイヤおよび前記第2ワイヤは、前記巻芯部のまわりで一方が内層を他方が外層をなすように巻回される、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項9】
当該コイル部品はコモンモードチョークコイルを構成する、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項10】
当該コイル部品はトランスを構成する、請求項1に記載のコイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、ボビンに備える巻芯部に少なくとも2本のワイヤが巻回された構造を有するコイル部品に関するもので、特に、ワイヤが有する絶縁被膜の形態に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
この発明にとって興味あるコイル部品として、たとえばコモンモードチョークコイルまたはトランスを構成するものがある。コモンモードチョークコイルまたはトランスを構成するコイル部品は、ワイヤを巻回するための巻芯部を有するボビンと、巻芯部のまわりにそれぞれ巻回される第1ワイヤおよび第2ワイヤを含む、少なくとも2本のワイヤとを備えている。
【0003】
通常、第1ワイヤおよび第2ワイヤは、端子電極に接続される各々の両端部を除いて、上記巻芯部のまわりに巻回される第1巻回部分および第2巻回部分をそれぞれ構成している。
【0004】
図9に示すように、第1ワイヤ1および第2ワイヤ2は、それぞれ、良導電性金属からなる中心導線3および4と、中心導線3および4の周面を覆う、電気絶縁性樹脂からなる絶縁被膜5および6と、を有する。上述した第1巻回部分および第2巻回部分では、第1ワイヤ1および第2ワイヤ2の断面は円形である。
【0005】
第1ワイヤ1および第2ワイヤ2は、それぞれの第1巻回部分および第2巻回部分において、巻芯部のまわりで、図9に示すように互いに隣り合う状態で巻回されている。この状態において、第1ワイヤ1と第2ワイヤ2との間に電位差が存在すると、第1ワイヤ1と第2ワイヤ2との間に静電容量が発生する。静電容量が大きい場合、コモンモードチョークコイルまたはトランスの電気的特性に悪影響を与えてしまう。
【0006】
そのため、静電容量を低減することが望まれる。たとえば特表2017-537462号公報(特許文献1)には、内層側に巻回される第1ワイヤと外層側に巻回される第2ワイヤとの間に、電気絶縁性材料からなるチューブセクション形状の壁を配置することによって、静電容量を低減する構造が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表2017-537462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載の構造では、チューブセクション形状の壁の存在により、コイル部品の小型化を妨げ、また、チューブセクション形状の壁を別部品として用意する必要があり、そのため、コイル部品の製造工程の煩雑化およびコスト増を招くという課題がある。
【0009】
そこで、この発明の目的は、上述した問題を解決し得る、すなわち、チューブセクション形状の壁といった別部品を必要とすることなく、浮遊容量の発生を抑制することができるコイル部品を提供しようとすることである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この発明は、巻芯部を有するボビンと、巻芯部のまわりにそれぞれ巻回され、中心導線と中心導線の周面を覆う電気絶縁性樹脂からなる絶縁被膜とをそれぞれ有する、第1ワイヤおよび第2ワイヤを含む、少なくとも2本のワイヤと、を備える、コイル部品に向けられる。
(【0011】以降は省略されています)

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