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公開番号2025020992
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124659
出願日2023-07-31
発明の名称船舶
出願人商船三井テクノトレード株式会社,株式会社三井造船昭島研究所,株式会社 商船三井,学校法人東海大学
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類B63B 1/32 20060101AFI20250205BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】 斜め向かい風に対する風圧抵抗を効果的に低減すると共に、推力を発生することを可能にした船舶を提供する。
【解決手段】 船体1の前方に位置する船首部2と、該船首部2に繋がる上甲板3と、該上甲板3の両側に位置して船首部2に繋がる一対の船側部4,4とを有する船舶において、船首部2は、船体1の垂直断面P1において、船体1の前方側から後方側に向かって曲率半径が増加するクロソイド曲線を含む第1輪郭線C1を形成し、船体1の水平断面P2において、船体1の前方側から後方側に向かって曲率半径が増加するクロソイド曲線を含む第2輪郭線C2を形成する湾曲面を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
船体の前方に位置する船首部と、該船首部に繋がる上甲板と、該上甲板の両側に位置して前記船首部に繋がる一対の船側部とを有する船舶において、
前記船首部は、前記船体の垂直断面において、前記船体の前方側から後方側に向かって曲率半径が増加するクロソイド曲線を含む第1輪郭線を形成し、前記船体の水平断面において、前記船体の前方側から後方側に向かって曲率半径が増加するクロソイド曲線を含む第2輪郭線を形成する湾曲面を有することを特徴とする船舶。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記船首部の湾曲面は、前記船体の横断面において、前記船体の幅方向外側から内側に向かって曲率半径が増加するクロソイド曲線を含む第3輪郭線を形成することを特徴とする請求項1に記載の船舶。
【請求項3】
前記船首部の湾曲面は、前記船体の中心線と平行であって前記垂直断面に対して傾斜する断面において、前記船体の前方側から後方側に向かって曲率半径が増加するクロソイド曲線を含む第4輪郭線を形成することを特徴とする請求項1に記載の船舶。
【請求項4】
前記上甲板と前記船側部の各々とを繋ぐガンネル部は、前記船体の横断面において、前記船体の幅方向外側から内側に向かって曲率半径が増加するクロソイド曲線を含む第5輪郭線を形成する湾曲面を有することを特徴とする請求項1に記載の船舶。
【請求項5】
前記上甲板は平面で構成されることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の船舶
【請求項6】
前記船首部は、その最前面に前記船舶の中心線に対して直交する平面からなるフラット部を有することを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の船舶。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、風圧抵抗の少ない船舶に関し、更に詳しくは、斜め向かい風に対する風圧抵抗を効果的に低減すると共に、推力を発生することを可能にした船舶に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
水上を走行する商船の殆どの船舶においては、船舶の水面下の船体形状の工夫による抵抗の低減や船体とプロペラと舵等の関係による推進性能の向上が求められ、また、水面付近での波による造波抵抗や破波抵抗についても船首形状や船尾形状の工夫により抵抗の低減が図られている。
【0003】
一方,水面上で生じる空気抵抗、即ち、風圧抵抗に関しても改善の要求があり、様々な努力がなされている。特に、乾舷が高く風圧面積が大きい自動車運搬船(自動車専用船)や上部構造部が大きい旅客船等は水面上の風圧面積が大きいため、風圧の影響を受け易く、風圧抵抗の低減は省エネルギーに繋がるので、大きな期待が寄せられている。
【0004】
これに関連して、上甲板上に設けた上部構造物の船尾側の形状、または、水面上の船体の船尾側の形状の少なくとも一方の水面上構造物の形状を、この水面上構造物の上下方向の範囲のうちで少なくとも0%~50%の範囲における、水面に平行な各断面の形状において、最大幅Bの船尾側最後部を下辺とし、該下辺の長さB1を0.9×Bとし、底角θ1を40deg~80degとし、上辺の長さB2を0.5×Bとする等脚台形よりも外側の範囲で、かつ、最大幅Bの船尾側最後部を底辺とし、該底辺の長さB3を1.2×Bとし、底角θ2を40deg~80degとする二等辺三角形よりも内側の領域に入るように形成した風圧抵抗の少ない船舶が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
このような風圧抵抗の少ない船舶では、水面上の風圧面積が比較的大きく、風圧力の影響を受け易い自動車運搬船、コンテナ船、客船などの風圧力の影響を低減することができて、船舶の運航性能を向上することを目的としているが、主に正面からの向かい風に関して、水面上構造物の後方において、死水領域に生じる停滞渦やカルマン渦のような流出渦の発生を防止する形状を提案している。
【0006】
また、船の進行方向への空気力学的揚力を相対風により発生し、船殻が帆として機能するように、水面上の船穀の形状を対称形のNACA翼型の空中翼とし、船尾側となる後縁をカットオフして、船殻の前後方向に垂直な断面としている船殻が提案されている(例えば、特許文献2参照)。この船殻では、約13から39度の風のセクターで船の移動方向に作用する風力の成分が得られたとの風洞試験の結果を開示している。
【0007】
このように船舶の進行方向の正面からの向かい風だけではなく、船舶が航行する航路や航行時の気象条件により、斜め向かい風に対しても風圧抵抗の減少を図ることが重要視されるようになってきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2011-57052号公報
特表2014-501194号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、斜め向かい風に対する風圧抵抗を効果的に低減すると共に、推力を発生することを可能にした船舶を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明の船舶は、船体の前方に位置する船首部と、該船首部に繋がる上甲板と、該上甲板の両側に位置して前記船首部に繋がる一対の船側部とを有する船舶において、
前記船首部は、前記船体の垂直断面において、前記船体の前方側から後方側に向かって曲率半径が増加するクロソイド曲線を含む第1輪郭線を形成し、前記船体の水平断面において、前記船体の前方側から後方側に向かって曲率半径が増加するクロソイド曲線を含む第2輪郭線を形成する湾曲面を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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