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公開番号2025020704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-13
出願番号2023124232
出願日2023-07-31
発明の名称ドラム状コア
出願人株式会社プロテリアル,株式会社村田製作所
代理人弁理士法人筒井国際特許事務所
主分類H01F 27/24 20060101AFI20250205BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】鍔部側面に亀裂が入ることを抑制する。
【解決手段】一対の鍔部と、前記一対の鍔部同士の間で第1方向に延在し、前記一対の鍔部同士を互いに接続する巻芯部と、を有し、前記鍔部は、平面視において前記第1方向と前記第1方向に対し直交する第2方向とに沿う第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面とを備え、前記第2方向における前記鍔部の側面は、第1側面と、前記第1側面に接続され、前記第1側面よりも前記第1主面側に位置する第2側面とを備え、前記第1側面および前記第2側面のそれぞれは、前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに直交する第3方向に対し傾斜を有し、前記第3方向に対する前記第2側面の傾斜角度は、前記第3方向に対する前記第1側面の傾斜角度より大きい、ドラム状コア。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
一対の鍔部と、
前記一対の鍔部同士の間で第1方向に延在し、前記一対の鍔部同士を互いに接続する巻芯部と、
を有し、
前記鍔部は、平面視において前記第1方向と前記第1方向に対し直交する第2方向とに沿う第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面とを備え、
前記第2方向における前記鍔部の側面は、第1側面と、前記第1側面に接続され、前記第1側面よりも前記第1主面側に位置する第2側面とを備え、
前記第1側面および前記第2側面のそれぞれは、前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに直交する第3方向に対し傾斜を有し、
前記第3方向に対する前記第2側面の傾斜角度は、前記第3方向に対する前記第1側面の傾斜角度より大きい、ドラム状コア。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
一対の鍔部と、
前記一対の鍔部同士の間で第1方向に延在し、前記一対の鍔部同士を互いに接続する巻芯部と、
を有し、
前記鍔部は、第1方向に直行する第3方向からの平面視において前記第1方向と前記第1方向に対し直交する第2方向とに沿う第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面とを備え、
前記第2方向における前記鍔部の側面は、第1側面と、前記第1側面に接続され、前記第1側面よりも前記第1主面側に位置する第2側面とを備え、
前記第1側面および前記第2側面のそれぞれは、前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに直交する前記第3方向に対し傾斜を有し、
前記第2方向において、前記第1主面の幅は、前記第2主面の幅よりも小さい、ドラム状コア。
【請求項3】
請求項1または2に記載のドラム状コアにおいて、
前記第1主面上に設けられた突起部をさらに有し、
前記第1方向または前記第2方向における前記突起部の第2側面と前記第1主面とは、凹曲面により接続されている、ドラム状コア。
【請求項4】
請求項1または2に記載のドラム状コアにおいて、
前記第2方向における前記巻芯部の側面は、第3側面と、前記第3側面に接続され、前記第3方向において前記第3側面よりも前記第1主面側に位置する第4側面とを備え、
前記第3側面および前記第4側面のそれぞれは、前記第3方向に対し傾斜を有し、
前記第3方向に対する前記第4側面の傾斜角度は、前記第3方向に対する前記第3側面の傾斜角度より大きい、ドラム状コア。
【請求項5】
請求項1または2に記載のドラム状コアにおいて、
前記巻芯部の第3主面と、前記鍔部とは、凹曲面により互いに接続され、
前記第3主面は、前記第3方向において前記巻芯部に対し前記第1主面側に位置している、ドラム状コア。
【請求項6】
一対の鍔部と、
前記一対の鍔部同士の間で第1方向に延在し、前記一対の鍔部同士を互いに接続する巻芯部と、
を有し、
前記鍔部は、平面視において前記第1方向と前記第1方向に対し直交する第2方向とに沿う第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面とを備え、
前記第2主面は、板状コアが接続される面であり、
前記第2主面は、前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに直交する第3方向において前記鍔部の外側に突出する凸部を有し、
前記第2主面は、前記凸部の表面である第1平面と、前記第2方向における前記第1平面の端部から、前記第2主面と前記第2方向における前記鍔部の側面との境界である角部の間に設けられた凹状傾斜面とを備えている、ドラム状コア。
【請求項7】
請求項6に記載のドラム状コアにおいて、
前記第1平面は、前記板状コアの表面と平行な状態で、前記板状コアと接続される、ドラム状コア。
【請求項8】
請求項6に記載のドラム状コアにおいて、
前記凹状傾斜面は、前記第2方向における前記第1平面の両端部のそれぞれに接続して設けられている、ドラム状コア。
【請求項9】
請求項6に記載のドラム状コアにおいて、
前記凹状傾斜面は、互いに前記第3方向に対する傾斜角度が異なる平面を複数接続して構成されている、ドラム状コア。
【請求項10】
請求項6に記載のドラム状コアにおいて、
前記凹状傾斜面は、凹曲面を有する、ドラム状コア。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル部品を構成するドラム状コアに適用して有効な技術に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
コイル部品を構成する部品として、ドラム状コアがある。ドラム状コアは、ワイヤが巻回される巻芯部と巻芯部の各端部にそれぞれ設けられた一対の鍔部とを有している。
【0003】
特許文献1(実用新案登録第2522085号公報)には、巻芯部と鍔部との境界にテーパー面を有するドラム状コアを用いることで、脱型を破損なく行うことが記載されている。また、特許文献2(特開2019-57608号公報)には、板状コアを接着する鍔部の面が凸状の湾曲形状をなしているドラム状コアが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実用新案登録第2522085号公報
特開2019-57608号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ドラム状コアは、金型内に例えばフェライトの粉末を供給し、これをプレスして成形した後、金型から抜き出して、焼結することで製造される。しかし、成形体の側面が金型に吸着するため、成形体を金型から無理に抜こうとすると、成形体の鍔部側面に亀裂が入る場合がある。このようなダメージを受けることで、ドラム状コアの信頼性は低下する。また、製造工程においては、歩留まりが低下するという問題に繋がる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施の形態におけるドラム状コアは、一対の鍔部と、前記一対の鍔部同士の間で第1方向に延在し、前記一対の鍔部同士を互いに接続する巻芯部と、を有し、前記鍔部は、平面視において前記第1方向と前記第1方向に対し直交する第2方向とに沿う第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面とを備え、前記第2方向における前記鍔部の側面は、第1側面と、前記第1側面に接続され、前記第1側面よりも前記第1主面側に位置する第2側面とを備え、前記第1側面および前記第2側面のそれぞれは、前記第1方向および前記第2方向のそれぞれに直交する第3方向に対し傾斜を有し、前記第3方向に対する前記第2側面の傾斜角度は、前記第3方向に対する前記第1側面の傾斜角度より大きいものである。
【発明の効果】
【0007】
一実施の形態によれば、鍔部側面に亀裂が入ることを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施の形態におけるドラム状コアを示す斜視図である。
実施の形態におけるドラム状コアにワイヤを巻回し、さらに板状コアを接着した構成を示す斜視図である。
実施の形態におけるドラム状コアの鍔部を示す側面図である。
実施の形態におけるドラム状コアの鍔部の一部と、これに対向する板状コアとを拡大して示す側面図である。
実施の形態におけるドラム状コアの製造工程を示す断面図である。
実施の形態の変形例1におけるドラム状コアの鍔部の例を複数示す平面図である。
実施の形態の変形例2におけるドラム状コアを示す斜視図である。
実施の形態の変形例3におけるドラム状コアを示す斜視図である。
比較例におけるドラム状コアおよび板状コアを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。なお、図面を分かり易くするために平面図であってもハッチングを付す場合がある。
【0010】
(実施の形態1)
以下では、ドラム状コアの鍔部の側面に複数段のテーパー面を設けること、および、ドラム状コアの鍔部の面のうち、板状コアと接着する側の面に設けられた凸部に平面を設けることについて説明する。
(実施の形態)
<ドラム状コアの構成>
図1は、本実施の形態におけるドラム状コア1を示す斜視図である。図1に示すように、ドラム状コア1は、Y方向に延在する巻芯部(柱部)3と、Y方向における巻芯部3の両端部のそれぞれに接して設けられた一対の鍔部2とを備えている。言い換えれば、ドラム状コア1は、一対の鍔部2と、それら一対の鍔部2同士の間でY方向に延在する巻芯部3とを備えている。Y方向における巻芯部3の両端部は、一対の鍔部2のそれぞれの側面に接続されている。
(【0011】以降は省略されています)

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