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公開番号2025019880
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123760
出願日2023-07-28
発明の名称露光装置及び画像形成装置
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 2/447 20060101AFI20250131BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】有機EL素子を採用した固体露光型の露光装置において光量むらを抑制して画質の劣化を回避することのできる仕組みを提供すること。
【解決手段】感光体を露光するための露光装置であって、前記感光体の軸方向と平行に配置される複数の発光チップにより形成される、有機EL(Electro Luminescence)素子の配列である発光素子配列と、前記複数の発光チップの各々について予測される動作中の温度に基づいて、前記複数の発光チップの前記有機EL素子へ供給される駆動電流を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、予測される前記温度がより高い発光チップの前記有機EL素子へ供給される前記駆動電流を、予測される前記温度がより低い発光チップの前記有機EL素子へ供給される前記駆動電流よりも低く設定する、露光装置が提供される。
【選択図】図17
特許請求の範囲【請求項1】
感光体を露光するための露光装置であって、
前記感光体の軸方向と平行に配置される複数の発光チップにより形成される、有機EL(Electro Luminescence)素子の配列である発光素子配列と、
前記複数の発光チップの各々について予測される動作中の温度に基づいて、前記複数の発光チップの前記有機EL素子へ供給される駆動電流を制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、予測される前記温度がより高い発光チップの前記有機EL素子へ供給される前記駆動電流を、予測される前記温度がより低い発光チップの前記有機EL素子へ供給される前記駆動電流よりも低く設定する、
露光装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記制御手段は、
発光チップごとに予測される温度を示す変数を保持し、
前記露光装置の動作中に、各発光チップの動作時間又は動作回数に第1係数を乗算することで導出される温度上昇分を前記変数に加算することにより、各発光チップの前記温度を予測する、
請求項1に記載の露光装置。
【請求項3】
前記制御手段は、発光チップごとの発光する発光素子の割合に基づいて、各発光チップの前記温度の予測に使用される前記第1係数を決定する、請求項2に記載の露光装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記発光素子配列におけるチップ位置に基づいて、各発光チップの前記温度の予測に使用される前記第1係数を決定する、請求項2に記載の露光装置。
【請求項5】
前記制御手段は、各発光チップの最後の動作からの経過時間に第2係数を乗算することで導出される温度降下分を前記変数から減算することにより、各発光チップの前記温度を予測する、請求項2に記載の露光装置。
【請求項6】
前記露光装置は、環境温度を測定する測定手段、をさらに備え、
前記制御手段は、各発光チップの最後の動作からの前記経過時間が閾値を上回る場合には、各発光チップについて予測される前記温度を、前記測定手段により測定される前記環境温度へリセットする、
請求項5に記載の露光装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記駆動電流の前回の更新からの予測される前記温度の変動が閾値を上回る発光チップについて、当該発光チップの前記有機EL素子へ供給される駆動電流の値を、当該発光チップの予測される前記温度に基づいて更新する、請求項1に記載の露光装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記複数の発光チップの間の発光する発光素子の割合の差に基づいて、各発光チップの前記有機EL素子へ供給される駆動電流の値を更新する頻度を設定する、請求項1に記載の露光装置。
【請求項9】
前記制御手段は、発光素子の温度、供給される駆動電流、及び当該温度で当該駆動電流を供給される有機EL素子の光量の間の関係を定義するテーブル又は関係式を用いて、各発光チップについて予測される前記温度から、当該発光チップへ供給すべき駆動電流を決定する、請求項1に記載の露光装置。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の露光装置と、
前記感光体と、
を含む画像形成装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、露光装置及び画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置は、回転駆動される感光体を露光することで感光体に静電潜像を形成し、当該静電潜像をトナーで現像することにより画像を形成する。なかでも、発光素子配列からの光を利用する固体露光型の露光装置は、レーザ走査型の露光装置と比較して小型化、静音性の向上及び低コスト化が容易であるために注目を集めている。
【0003】
特許文献1は、有機EL(Electro Luminescence)素子を採用した固体露光型の露光装置を開示している。特許文献1の露光装置は、工場において事前に得られる光量のばらつきの測定結果に基づいて、発光素子配列へ印加すべき電圧を光量むらを抑制するように調整する。
【0004】
特許文献2は、発光素子として発光サイリスタを採用した固体露光型の露光装置を開示している。特許文献2の露光装置は、温度が上昇するほど出力光量が低下する発光サイリスタの光量低下を補償するために、チップの発熱量の推定結果に基づいて、各発光素子の駆動電流を調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-35765号公報
特開2020-59124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
有機EL素子は、一般に、半導体レーザ又は無機EL素子と比較すると出力光量が低いことから、感光体を露光する際により長い時間の発光を要する。光量にむらがある場合、目標光量からのずれが露光時間にわたって積算する結果、印刷画像における濃度むらが画質の劣化として目立つことになる。特許文献2には、発光チップの発熱量が多い場合に駆動電流を引き上げることで発光サイリスタの光量低下を補償する技術が開示されているが、有機EL素子の温度-光量特性は発光サイリスタの温度-光量特性とは相違する。
【0007】
本発明は、有機EL素子を採用した固体露光型の露光装置において光量むらを抑制して画質の劣化を回避することのできる仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
ある観点によれば、感光体を露光するための露光装置であって、前記感光体の軸方向と平行に配置される複数の発光チップにより形成される、有機EL(Electro Luminescence)素子の配列である発光素子配列と、前記複数の発光チップの各々について予測される動作中の温度に基づいて、前記複数の発光チップの前記有機EL素子へ供給される駆動電流を制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、予測される前記温度がより高い発光チップの前記有機EL素子へ供給される前記駆動電流を、予測される前記温度がより低い発光チップの前記有機EL素子へ供給される前記駆動電流よりも低く設定する、露光装置が提供される。前記露光装置と、前記感光体と、を含む画像形成装置もまた提供される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、有機EL素子を採用した固体露光型の露光装置において光量むらを抑制して画質の劣化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係る画像形成装置の概略的な構成を示す構成図。
一実施形態に係る感光体及び露光ヘッドの構成についての説明図。
一実施形態に係る露光ヘッドのプリント基板の構成についての説明図。
一実施形態に係る発光チップ及び発光チップ内の発光素子配列についての説明図。
一実施形態に係る発光チップの概略的な構成を示す平面図。
一実施形態に係る発光チップの概略的な構成を示す断面図。
一実施形態に係る露光装置の制御構成を示す回路図。
一実施形態に係る発光チップのレジスタへのアクセスに関連する信号チャート。
一実施形態に係る発光チップへの画像データの送信に関連する信号チャート。
一実施形態に係る発光チップの詳細な構成を示す機能ブロック図。
階段状に配列された発光素子による多重露光についての説明図。
駆動電流の変化に対する発光チップの光量の変化の一例を示すグラフ。
発光チップの光量の変化に対する感光体の電位の変化の一例を示すグラフ。
有機EL素子の動作温度と出力光量との間の関係の一例を示すグラフ。
画像形成動作の進行に沿った2つの発光チップの動作温度の時間的変化の一例を示すグラフ。
画像形成動作の進行に沿った2つの発光チップの出力光量の時間的変化の一例を示すグラフ。
一実施形態に係る電流調整処理の流れの一例を示すフローチャート。
電流調整処理の結果として均一化された2つの発光チップの出力光量の時間的変化の一例を示すグラフ
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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