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公開番号2025019606
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123298
出願日2023-07-28
発明の名称セラミックス焼結体の製造方法
出願人日亜化学工業株式会社
代理人弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類C04B 35/58 20060101AFI20250131BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】セラミック焼結体の製造方法を提供する。
【解決手段】少なくとも1種のアルカリ土類金属元素M1と、Eu、Ce、Tb及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の金属元素M2と、Siと、Nとを組成に含み、組成1モルにおけるアルカリ土類金属元素M1と金属元素M2の合計のモル比が2であり、金属元素M2のモル比が変数yと2の積であり、変数yが0.001以上0.5未満であり、Siのモル比が5であり、Nのモル比が8である組成を有する窒化物蛍光体を含む成形体を準備することと、成形体を1次焼成して第1焼結体を得ることと、第1焼結体を、モリブデン金属又はモリブデンを主成分として含む合金からなる固体と接触させて2次焼成して、第2焼結体を得ることと、第2焼結体を、モリブデン金属よりも融点の高い金属を含む容器に入れて3次焼成して、第3焼結体を得ること、を含むセラミック焼結体の製造方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
Ba、Sr、Ca及びMgからなる群から選択される少なくとも1種のアルカリ土類金属元素M

と、Eu、Ce、Tb及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の金属元素M

と、Siと、Nとを組成に含み、組成1モルにおけるアルカリ土類金属元素M

と金属元素M

の合計のモル比が2であり、金属元素M

のモル比が変数yと2の積であり、前記変数yが0.001以上0.5未満であり、Siのモル比が5であり、Nのモル比が8である組成を有する窒化物蛍光体を含む成形体を準備することと、
前記成形体を1次焼成して第1焼結体を得ることと、
前記第1焼結体を、モリブデン金属又はモリブデンを主成分として含む合金からなる固体と接触させて2次焼成して、第2焼結体を得ることと、
前記第2焼結体を、モリブデン金属よりも融点の高い金属を含む容器に入れて3次焼成して、第3焼結体を得ること、を含むセラミック焼結体の製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記2次焼結体を得ることにおいて、前記2次焼成の温度が1650℃以上1800℃以下の範囲内であり、
前記3次焼結体を得ることにおいて、前記3次焼成の温度が1650℃以上1850℃以下の範囲内で、前記2次焼成の温度よりも高い温度であり、
前記第2次焼成及び第3次焼成を、窒素を含む雰囲気中、0.2MPa以上2.0MPa以下の範囲内のゲージ圧で行う、請求項1に記載のセラミックス焼結体の製造方法。
【請求項3】
前記第2焼結体を得ることにおいて、前記第1焼結体が板状体であり、前記第1焼結体の厚さが200μm以上1500μm以下の範囲内である、請求項1又は2に記載のセラミックス焼結体の製造方法。
【請求項4】
前記第2焼結体を得ることにおいて、前記第1焼結体の主面にモリブデン金属又はモリブデンを主成分として含む合金からなる固体を接触させる、請求項3に記載のセラミックス焼結体の製造方法。
【請求項5】
前記第2焼結体を得ることにおいて、前記モリブデン金属又はモリブデンを主成分として含む合金からなる固体が板状体である、請求項1又は2に記載のセラミックス焼結体の製造方法。
【請求項6】
前記第2焼結体を得ることにおいて、前記第1焼結体が板状体であり、2つの前記モリブデン金属又はモリブデンを主成分として含む合金からなる固体の間に、前記第1焼結体を挟んで接触させる、請求項1又2に記載のセラミックス焼結体の製造方法。
【請求項7】
前記第2焼結体を得ることにおいて、前記2次焼成する時間が1時間以上3時間以内である、請求項1又は2に記載のセラミックス焼結体の製造方法。
【請求項8】
前記第3焼結体を得ることにおいて、前記3次焼成する時間が1時間以上5時間以内である、請求項1又は2に記載のセラミックス焼結体の製造方法。
【請求項9】
前記第3焼結体を得ることにおいて、前記第3焼結体の相対密度が97%以上である、請求項1又は2に記載のセラミックス焼結体の製造方法。
【請求項10】
前記第3焼結体を得ることにおいて、前記モリブデン金属よりも融点の高い金属が、タングステン、タンタル及びレニウムからなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1又は2に記載のセラミックス焼結体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミックス焼結体の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
LEDやLDの発光素子を用いる発光装置は、励起光源である発光素子と、発光素子からの光の一部を吸収して異なる波長に変換する蛍光体を含む部材を組み合わせて構成されたものがある。発光装置は、発光素子から発せられる光と、蛍光体から発せられる光の混色光を放出する。このような発光装置は、車載用、一般照明用、液晶表示装置のバックライト、イルミネーション、プロジェクター等の光源に用いられている。
【0003】
蛍光体を含む部材として、特許文献1には、フッ化物無機バインダーと窒化物蛍光体を含む焼結体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2016/117623号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
焼結体は、焼成時にフッ化物無機バインダーと窒化物蛍光体が反応して、窒化物蛍光体を含む焼結体の光束が低下し、発光特性に悪影響を及ぼす場合がある。
本開示は、高い光束を有する光を発することができるセラミックス焼結体の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第一態様は、Ba、Sr、Ca及びMgからなる群から選択される少なくとも1種のアルカリ土類金属元素M

と、Eu、Ce、Tb及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の金属元素M

と、Siと、Nとを組成に含み、組成1モルにおけるアルカリ土類金属元素M

と金属元素M

の合計のモル比が2であり、金属元素M

のモル比が変数yと2の積であり、前記変数yが0.001以上0.5未満であり、Siのモル比が5であり、Nのモル比が8である組成を有する窒化物蛍光体を含む成形体を準備することと、前記成形体を1次焼成して第1焼結体を得ることと、前記第1焼結体を、モリブデン金属又はモリブデンを主成分として含む合金からなる固体と接触させて2次焼成して、第2焼結体を得ることと、前記第2焼結体を、モリブデン金属よりも融点の高い金属を含む容器に入れて3次焼成して、第3焼結体を得ること、を含むセラミック焼結体の製造方法である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、高い光束を有する光を発することができるセラミック焼結体の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
セラミックス焼結体の製造方法の工程を示すフローチャートである。
セラミックス焼結体の製造方法の工程を示すフローチャートである。
CIE1931色度図のxy色度座標において、領域Aを示す図である。
発光装置の一例を示す概略平面図である。
発光装置の一例を示す概略断面図である。
実施例3に係り、2次焼成後の第2焼結体の外観を示す写真である。
実施例3に係り、3次焼成後の第3焼結体の外観を示す写真である。
比較例4に係り、2次焼成後の第2焼結体の外観を示す写真である。
比較例4に係り、研削後の第2焼結体の外観を示す写真である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示に係るセラミックス焼結体の製造方法を説明する。ただし、以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明は、以下のセラミックス焼結体の製造方法に限定されない。なお、色名と色度座標との関係、光の波長範囲と単色光の色名との関係等は、JIS Z8110に従う。
【0010】
セラミックス焼結体の製造方法は、Ba、Sr、Ca及びMgからなる群から選択される少なくとも1種のアルカリ土類金属元素M

と、Eu、Ce、Tb及びMnからなる群から選択される少なくとも1種の金属元素M

と、Siと、Nとを組成に含み、組成1モルにおけるアルカリ土類金属元素M

と金属元素M

の合計のモル比が2であり、金属元素M

のモル比が変数yと2の積であり、前記変数yが0.001以上0.5未満であり、Siのモル比が5であり、Nのモル比が8である組成を有する窒化物蛍光体を含む成形体を準備することと、前記成形体を1次焼成して第1焼結体を得ることと、前記第1焼結体を、モリブデン金属又はモリブデンを主成分として含む合金からなる固体と接触させて2次焼成して、第2焼結体を得ることと、前記第2焼結体を、モリブデン金属よりも融点の高い金属を含む容器に入れて3次焼成して、第3焼結体を得ること、を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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