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公開番号2025019023
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2024119544
出願日2024-07-25
発明の名称熱可塑性重合体組成物およびその製造方法
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類C08L 27/12 20060101AFI20250130BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】高い生産性で製造することができ、優れた耐屈曲性を有する熱可塑性重合体組成物を提供すること。
【解決手段】フッ素樹脂(A)、架橋フッ素ゴム(B)および酸化マグネシウム(C)を含有する熱可塑性重合体組成物であって、フッ素樹脂(A)が、エチレン単位およびテトラフルオロエチレン単位を含有する共重合体であり、架橋フッ素ゴム(B)が、フッ素樹脂(A)、酸化マグネシウム(C)および架橋剤(D)の存在下、フッ素樹脂(A)の溶融条件下にて、フッ素ゴム(b)を動的に架橋処理したものであり、酸化マグネシウム(C)の体積基準の10%粒子径が、1.0μm以下であり、フッ素樹脂(A)と架橋フッ素ゴム(B)との質量比((A)/(B))が、50/50~95/5である熱可塑性重合体組成物を提供する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
フッ素樹脂(A)、架橋フッ素ゴム(B)および酸化マグネシウム(C)を含有する熱可塑性重合体組成物であって、
フッ素樹脂(A)が、エチレン単位およびテトラフルオロエチレン単位を含有する共重合体であり、
架橋フッ素ゴム(B)が、フッ素樹脂(A)、酸化マグネシウム(C)および架橋剤(D)の存在下、フッ素樹脂(A)の溶融条件下にて、フッ素ゴム(b)を動的に架橋処理したものであり、
酸化マグネシウム(C)の体積基準の10%粒子径が、1.0μm以下であり、
フッ素樹脂(A)と架橋フッ素ゴム(B)との質量比((A)/(B))が、50/50~95/5である
熱可塑性重合体組成物。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
酸化マグネシウム(C)の体積基準の50%粒子径が、1.0μm以下である請求項1に記載の熱可塑性重合体組成物。
【請求項3】
酸化マグネシウム(C)の含有量が、フッ素ゴム(b)100質量部に対して、0.01~10質量部である請求項1または2に記載の熱可塑性重合体組成物。
【請求項4】
フッ素樹脂(A)の融点が、160~320℃である請求項1または2に記載の熱可塑性重合体組成物。
【請求項5】
フッ素ゴム(b)が、部分フッ素化ゴムである請求項1または2に記載の熱可塑性重合体組成物。
【請求項6】
フッ素ゴム(b)が、ビニリデンフルオライド/ヘキサフルオロプロピレン系フッ素ゴム、ビニリデンフルオライド/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン系フッ素ゴム、および、テトラフルオロエチレン/プロピレン系フッ素ゴムからなる群より選択される少なくとも1種である請求項1または2に記載の熱可塑性重合体組成物。
【請求項7】
架橋剤(D)が、ポリヒドロキシ化合物、ポリアミン化合物およびパーオキサイドからなる群より選択される少なくとも1種である請求項1または2に記載の熱可塑性重合体組成物。
【請求項8】
酸化マグネシウム(C)に代えて、体積基準の10%粒子径が1.99μmである酸化マグネシウムを含有する以外は、同じ成分を有する熱可塑性重合体組成物のMIT値に対して、1.2倍以上のMIT値を示す請求項1または2に記載の熱可塑性重合体組成物。
【請求項9】
フッ素樹脂(A)が、エチレン単位とテトラフルオロエチレン単位とのモル比(エチレン単位/TFE単位)が、10/90~62/38であり、エチレン単位およびテトラフルオロエチレン単位の含有量が、全単量体単位に対して、90~100モル%である共重合体であり、
フッ素ゴム(b)が、ビニリデンフルオライド/ヘキサフルオロプロピレンのモル比が45~85/55~15であるビニリデンフルオライド/ヘキサフルオロプロピレン系ゴム、または、ビニリデンフルオライド/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレンのモル比が40~80/10~35/10~35であるビニリデンフルオライド/テトラフルオロエチレン/ヘキサフルオロプロピレン系フッ素ゴムであり、
酸化マグネシウム(C)の体積基準の10%粒子径が、0.1~0.4μmであり、
架橋剤(D)が、ポリヒドロキシ化合物であり、
フッ素樹脂(A)と架橋フッ素ゴム(B)との質量比((A)/(B))が、60/40~85/15であり、
熱可塑性重合体組成物のメルトフローレート(297℃)が、1.0~30g/10分である
請求項1または2に記載の熱可塑性重合体組成物。
【請求項10】
ペレットである請求項1または2に記載の熱可塑性重合体組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、熱可塑性重合体組成物およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フッ素樹脂(A)10~95重量%および架橋フッ素ゴム(B)90~5重量%からなる熱可塑性重合体組成物であって、フッ素樹脂(A)が、融点120~330℃の含フッ素エチレン性重合体(a)からなり、架橋フッ素ゴム(B)が、フッ素樹脂(A)および架橋剤(C)の存在下、少なくとも1種のフッ素ゴム(b-1)または含フッ素熱可塑性エラストマー(b-2)を溶融条件下にて動的に架橋処理したものである熱可塑性重合体組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2006/057331号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示では、高い生産性で製造することができ、優れた耐屈曲性を有する熱可塑性重合体組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によれば、フッ素樹脂(A)、架橋フッ素ゴム(B)および酸化マグネシウム(C)を含有する熱可塑性重合体組成物であって、フッ素樹脂(A)が、エチレン単位およびテトラフルオロエチレン単位を含有する共重合体であり、架橋フッ素ゴム(B)が、フッ素樹脂(A)、酸化マグネシウム(C)および架橋剤(D)の存在下、フッ素樹脂(A)の溶融条件下にて、フッ素ゴム(b)を動的に架橋処理したものであり、酸化マグネシウム(C)の体積基準の10%粒子径が、1.0μm以下であり、フッ素樹脂(A)と架橋フッ素ゴム(B)との質量比((A)/(B))が、50/50~95/5である熱可塑性重合体組成物が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、高い生産性で製造することができ、優れた耐屈曲性を有する熱可塑性重合体組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実験例1で製造した熱可塑性重合体組成物の切断面の画像である。
図2は、比較例4で製造した熱可塑性重合体組成物の切断面の画像である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【0009】
本開示の熱可塑性重合体組成物は、フッ素樹脂(A)、架橋フッ素ゴム(B)および酸化マグネシウム(C)を含有する。
【0010】
(フッ素樹脂(A))
本開示で用いるフッ素樹脂(A)は、エチレン単位およびテトラフルオロエチレン(TFE)単位を含有する共重合体である。本開示の熱可塑性重合体組成物は、エチレン単位およびTFE単位を含有するフッ素樹脂(A)を含有することから、燃料バリア性および成形性に優れている。
(【0011】以降は省略されています)

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