TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025018796
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2023122799
出願日
2023-07-27
発明の名称
車輪用軸受装置
出願人
NTN株式会社
代理人
弁理士法人矢野内外国特許事務所
主分類
F16C
33/78 20060101AFI20250130BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】スリンガにおける円筒部の軸方向長さの出来栄えにかかわらず、スリンガの軸方向への移動を抑制できる車輪用軸受装置を提供する。
【解決手段】車輪用軸受装置1のアウター側シール部材10は、ハブフランジ3bの基部3dに設けられ、ハブ輪3の外周面3jに嵌合する円筒部13aと、ハブフランジ3bと対向する円板部13bとを有するスリンガ13と、シールリップを有するシール部材12と、を備え、ハブ輪3の外周面3jは、スリンガ13の円筒部13aが嵌合する嵌合部31を有し、嵌合部31は、小径部311と、軸方向において小径部311よりもハブフランジ3bから離れて位置し、小径部311よりも大径に形成される大径部312とを有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
外周に前記外側軌道面と対向する一方の内側軌道面および車輪を取り付けるためのハブフランジを有するハブ輪と、前記ハブ輪に連結され、外周に前記外側軌道面と対向する他方の内側軌道面を有する軌道面形成部材と、から構成される内方部材と、
前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、
前記外方部材と前記内方部材とによって形成された環状空間の軸方向一端側の開口端を塞ぐ密封装置と、を備える車輪用軸受装置であって、
前記密封装置は、
前記ハブフランジの基部に設けられ、前記ハブ輪の外周面に嵌合する円筒部と、前記ハブフランジと対向する円板部とを有するスリンガと、
シールリップを有するシール部材と、を備え、
前記ハブ輪の外周面は、前記スリンガの前記円筒部が嵌合する嵌合部を有し、
前記嵌合部は、小径部と、軸方向において前記小径部よりも前記ハブフランジから離れて位置し、前記小径部よりも大径に形成される大径部とを有する車輪用軸受装置。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記大径部の前記小径部に対する径方向の段差高さは、前記スリンガの前記円筒部における径方向の厚みの半分以下である請求項1に記載の車輪用軸受装置。
【請求項3】
前記嵌合部は、前記小径部と前記大径部とを接続する段差部を有し、
前記段差部は、軸方向において前記小径部から前記大径部へ向かうに従って拡径する傾斜面により形成され、
前記傾斜面の軸方向に対する傾斜角度は、3°以上、かつ45°以下である請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
【請求項4】
前記大径部は、前記小径部よりも大径に形成される第1大径部と、前記第1大径部よりも大径に形成される第2大径部とを有し、
前記第2大径部は、前記第1大径部よりも前記ハブフランジから離れて位置する請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
【請求項5】
前記大径部は、前記小径部よりも大径に形成される第1大径部および第2大径部とを有し、
軸方向において前記第1大径部と前記第2大径部との間には、第1大径部および第2大径部よりも小径の凹部が形成されている請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
【請求項6】
前記スリンガの前記円筒部は、軸方向において前記円板部から離れるに従って拡径するテーパ形状に形成される請求項1または請求項2に記載の車輪用軸受装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は車輪用軸受装置に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の懸架装置において車輪を回転自在に支持する車輪用軸受装置が知られている。車輪用軸受装置には、外方部材と内方部材とによって形成された環状空間の開口端を塞ぎ、泥水等の異物の入り込みを防止する密閉装置が設けられている。
【0003】
密封装置としては、例えば、外方部材である外輪の内周に嵌合される芯金と、芯金に一体的に接合され、複数のシールリップを有するシール部材と、内方部材であるハブ輪に形成されるハブフランジの基部に設けられ、ハブ輪の外周面に嵌合する円筒部と、円筒部のハブフランジ側端部に連結されハブフランジと対向する円板部とを有するスリンガと、を備えた構成のものが知られている。
【0004】
このような構成の密封装置においては、ホイールからの車両旋回荷重や振動をハブ輪が繰り返し受けると、受けた荷重や振動がスリンガに伝わって、スリンガが軸方向に移動することがある。
【0005】
スリンガが軸方向に移動すると、スリンガに接触するシールリップの締め代が変化したり、外方部材の軌道面と内方部材の軌道面との間に収容される転動体にスリンガが干渉したり、スリンガとハブフランジとの間に隙間が生じて内部への水浸入が生じたりするおそれがある。
【0006】
従って、特許文献1に開示される車輪用軸受装置の密封装置においては、ハブ輪の肩部に環状の凸部を形成して、スリンガにおける円筒部の端面がハブ輪の凸部に突き当たることで、スリンガの軸方向への移動を抑制することが行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6228756号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1の密封装置においては、スリンガにおける円筒部の軸方向長さが、公差の範囲内において短めに出来上がった場合には、スリンガにおける円筒部の端面とハブ輪の凸部との間に隙間が生じることとなる。
【0009】
円筒部の端面とハブ輪の凸部との間に隙間が生じると、隙間の範囲でスリンガが軸方向に移動してしまい、シールリップの締め代が変化すること、およびスリンガとハブフランジとの間に隙間が生じて内部への水浸入が生じることを抑制することが困難となる。
【0010】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、密封装置のスリンガにおける円筒部の軸方向長さの出来栄えにかかわらず、スリンガの軸方向への移動を抑制することができる車輪用軸受装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
流路体
1か月前
個人
保持機
3か月前
個人
クラッチ装置
1か月前
個人
免震留具
2か月前
個人
振り子式免震装置
4か月前
個人
固着具と成形品部材
27日前
藤井電工株式会社
フック
3か月前
個人
ネジの緩み防止装置
4か月前
株式会社アイシン
駆動装置
1か月前
株式会社オンダ製作所
継手
12日前
株式会社ミクニ
弁装置
13日前
カヤバ株式会社
緩衝器
1か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝器
1か月前
株式会社ミクニ
弁装置
13日前
カヤバ株式会社
緩衝器
2か月前
未来工業株式会社
固定体
2か月前
株式会社不二工機
逆止弁
26日前
協和工業株式会社
空気弁
5日前
個人
固着具と固着具の固定方法
6日前
株式会社ナベル
直動機構
2か月前
株式会社ナジコ
自在継手
20日前
株式会社不二工機
電動弁
1か月前
株式会社不二工機
電動弁
3か月前
日動電工株式会社
保持具
3か月前
カヤバ株式会社
緩衝装置
13日前
矢崎化工株式会社
連結具
1か月前
井関農機株式会社
作業車両
2か月前
株式会社能重製作所
固定具
13日前
株式会社トヨックス
可撓管
2か月前
株式会社PILLAR
継手
1か月前
株式会社テイエルブイ
自動弁装置
1か月前
株式会社キッツ
ボールバルブ
6日前
日本精工株式会社
転がり軸受
2か月前
鹿島建設株式会社
摩擦ダンパ
4か月前
エバック株式会社
断熱ホース
19日前
続きを見る
他の特許を見る