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公開番号2025018385
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023122043
出願日2023-07-26
発明の名称内視鏡用シース、及び内視鏡用シースの製造方法
出願人ニプロ株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類A61B 1/00 20060101AFI20250130BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】医療用の内視鏡の挿入部の先端をキャップ部で覆う際に、挿入部の先端とキャップ部との間に隙間が生じることを抑制し、挿入部の先端がキャップ部に密着しやすい内視鏡用シース、及び内視鏡用シースの製造方法を提供する。
【解決手段】医療用の内視鏡の挿入部を保護する内視鏡用シースは、円筒形状を有する可撓性のチューブ部と、チューブ部の先端に設けられ、チューブ部に挿入された挿入部の先端を覆うキャップ部と、を有し、キャップ部は、伸縮性を有する厚み0.2mm以下の樹脂フィルムからなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内視鏡の挿入部を保護する内視鏡用シースであって、
円筒形状を有するとともに前記挿入部が挿入された場合に該挿入部の側面を覆う可撓性のチューブ部と、
前記チューブ部の先端に設けられ、前記チューブ部に挿入された前記挿入部の先端を覆うキャップ部と、を有し、
前記キャップ部は、厚み0.2mm以下の樹脂フィルムからなることを特徴とする、内視鏡用シース。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記チューブ部と前記キャップ部とは同種の樹脂からなることを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用シース。
【請求項3】
前記チューブ部と前記キャップ部とは異種の樹脂からなることを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用シース。
【請求項4】
前記キャップ部の基端側の端部は、前記チューブ部の側面に溶着または接着されたことを特徴とする、請求項2または3に記載の内視鏡用シース。
【請求項5】
前記チューブ部の側面と前記キャップ部との接触部分の長さは、前記チューブ部の長さ方向について2mm以上であることを特徴とする、請求項2または3に記載の内視鏡用シース。
【請求項6】
前記キャップ部は、非フタル酸系ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、またはポリ塩化ビニリデンの何れかの樹脂からなることを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用シース。
【請求項7】
前記キャップ部の厚みは、0.1mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の内視鏡用シース。
【請求項8】
円筒形状を有するとともに挿入部が挿入された場合に該挿入部の側面を覆う可撓性のチューブ部と、前記チューブ部の先端に設けられ前記チューブ部に挿入された前記挿入部の先端を覆うキャップ部と、を有する内視鏡用シースの製造方法であって、
前記チューブ部の外径以上の径を有する穴部を有するプレートに対し、前記穴部を塞ぐように樹脂製フィルムを貼付する貼付工程と、
前記プレートを加熱する加熱工程と、
前記チューブ部に芯棒を通し、前記チューブ部の形状を保持する保持工程と、
前記樹脂製フィルムで塞がれた前記穴部に、前記樹脂製フィルムが貼付された側から前記芯棒を通した前記チューブ部を挿入する挿入工程と、
を有し、
前記挿入工程において、前記プレートに貼付された前記樹脂製フィルムを、前記チューブ部の側面に固着させることで前記キャップ部を形成することを特徴とする、内視鏡用シースの製造方法。
【請求項9】
前記加熱工程において前記プレートを加熱する温度である第1温度より高い第2温度まで、前記プレートまたは前記プレートと異なる他のプレートを加熱する第2加熱工程と、
前記第2加熱工程で加熱された前記プレートまたは前記他のプレートで、前記樹脂製フィルムにおける前記チューブ部の側面に固着された部分を加熱して成型する、成型工程をさらに有することを特徴とする、請求項8に記載の内視鏡用シースの製造方法。
【請求項10】
前記樹脂製フィルムにおける、前記チューブ部の側面に固着された部分の基端側の端部を、熱溶着または接着する、端部固定工程をさらに有することを特徴とする、請求項8に記載の内視鏡用シースの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内視鏡用シース、及び内視鏡用シースの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、感染防止等の観点から医療用の内視鏡の挿入部を覆って保護する内視鏡用のカバーが公知である。内視鏡用のカバーは主に、内視鏡の挿入部が挿入された場合に挿入部の側面を覆うチューブ部と、当該チューブ部に挿入された挿入部の先端を覆うキャップ部とから構成される(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0003】
上記の内視鏡用のカバーで挿入部を覆った状態で挿入部を人体の内部に挿入する際には、人体の内部における観察箇所が明確に視認できるように、内視鏡に取り付けられた光源で当該観察箇所を照射する場合がある。しかしながら、このような場合、挿入部の先端と、挿入部の先端を覆うキャップ部との間の隙間が大きい場合には、光源の照射光の、キャップ部の内側(すなわち、挿入部の先端を覆っている側)における反射光が視野に入りやすくなり、上記の観察箇所の視認が困難になる虞があった。また、内視鏡の挿入部の先端が屈曲した場合には、キャップ部が挿入部の先端の変形に追従せず、上記の隙間がさらに大きくなり、光源の照射光の反射光がさらに視野に入りやすくなる虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平08-000539号公報
特開平03-292925号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本件開示の技術は、上記の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、医療用の内視鏡の挿入部の先端をキャップ部で覆う際に、挿入部の先端とキャップ部との間に隙間が生じることを抑制し、挿入部の先端がキャップ部に密着しやすい内視鏡用シース、及び内視鏡用シースの製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するための本開示は、内視鏡の挿入部を保護する内視鏡用シースであって、
円筒形状を有するとともに前記挿入部が挿入された場合に該挿入部の側面を覆う可撓性のチューブ部と、
前記チューブ部の先端に設けられ、前記チューブ部に挿入された前記挿入部の先端を覆うキャップ部と、を有し、
前記キャップ部は、伸縮性を有する厚み0.2mm以下の樹脂フィルムからなることを特徴とする、内視鏡用シースを含む。
【0007】
内視鏡用シースを用いて内視鏡の挿入部を保護する際には、前述のように、挿入部の先端と、挿入部の先端を覆うキャップ部との間に生じる隙間が問題となり得る。挿入部には、照射によって人体の内部における観察箇所を明確に視認できるようにするための光源が取り付けられていることが多い。この光源からの光を観察箇所に照射する際、隙間が大きいとキャップ部の内側からの反射光が内視鏡の視野に入りやすくなり、観察箇所を明確に視認することが困難となるためである。上記の内視鏡用シースにおいては、キャップ部が伸縮性を有し、かつ、厚みが0.2mm以下という薄型の樹脂フィルムからなることから
、挿入部の先端をキャップ部で覆う際に、挿入部の先端の形状に合わせてキャップ部が密着しやすくなる。その結果、上記の隙間が生じることを抑制することが可能でとなり、上記の観察箇所を明確に視認することが困難となる問題を解消することが可能となる。また、内視鏡用シースを用いて内視鏡の挿入部を保護することは、感染対策等の意義がある。
【0008】
また、本開示においては、前記チューブ部と前記キャップ部とは同種の樹脂からなることとしてもよい。これによれば、チューブ部とキャップ部の接着性や溶着性を向上させることが可能で、内視鏡用シースの製造が容易となる。また、当該同種の樹脂を適切に選択することによって、チューブ部の可撓性やキャップ部の伸縮性の効果をより高めることが可能となる。
【0009】
また、本開示においては、前記チューブ部と前記キャップ部とは異種の樹脂からなることとしてもよい。例えば、チューブ部に滑り性の良いポリエチレンを使用し、キャップ部に柔軟なポリウレタンを使用することで、チューブ部の生体管腔への挿入性とキャップ部の内視鏡先端への密着性が向上する。他の例として、チューブ部に安価なポリ塩化ビニルを使用し、キャップ部に柔軟なポリウレタンを使用することで、内視鏡先端への密着性を向上させつつ、コストの低減を図ることが可能である。
【0010】
また、本開示においては、前記キャップ部の基端側の端部は、前記チューブ部の側面に溶着または接着されたこととしてもよい。さらに、本開示においては、前記チューブ部の側面と前記キャップ部との接触部分の長さは、前記チューブ部の長さ方向について2mm以上であることとしてもよい。これによれば、キャップ部がより強固にチューブ部に固定される。なお、チューブ部とキャップ部とが異種の樹脂からなる場合は、キャップ部の基端側の端部は、チューブ部の側面に接着されることとなる。
(【0011】以降は省略されています)

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