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公開番号
2025014446
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117008
出願日
2023-07-18
発明の名称
モニタ装置及びこれを備える透析システム
出願人
ニプロ株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
A61M
1/16 20060101AFI20250123BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】透析中に細胞外液量を特定可能な技術を提供する。
【解決手段】モニタ装置は、透析によって除去される物質の血液浄化器から排出される透析排液中の濃度をモニタする。モニタ装置は、血液浄化器から排出される透析排液中の物質の濃度を経時的に測定する測定部と、測定部で測定された物質の濃度から透析によって除去された物質の除去量を算出し、除去量に基づいて生体情報を算出する演算部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
透析によって除去される物質の濃度をモニタするモニタ装置であって、
血液浄化器から排出される透析排液中の前記物質の濃度を経時的に測定する測定部と、
前記測定部で測定された前記物質の濃度から透析によって除去された前記物質の除去量を算出し、算出した前記除去量に基づいて生体情報を算出する演算部と、
を備える、モニタ装置。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記物質は、尿酸であり、
前記生体情報は、細胞外液量である、請求項1に記載のモニタ装置。
【請求項3】
前記物質は、尿素であり、
前記生体情報は、細胞内液量である、請求項1に記載のモニタ装置。
【請求項4】
前記測定部は、前記透析排液中の前記物質の濃度を検知する電極センサ、近赤外分光センサ又はラマン分光センサを備えている、請求項1に記載のモニタ装置。
【請求項5】
前記測定部で測定された前記物質の濃度の経時的な変化に基づいて、透析の異常を検出する異常検出部をさらに備える、請求項1に記載のモニタ装置。
【請求項6】
前記異常検出部で前記異常を検出したときに、前記異常を報知する報知部をさらに備える、請求項5に記載のモニタ装置。
【請求項7】
過去の透析において血圧低下が発生したときの細胞外液量である血圧低下時細胞外液量を記憶する記憶部と、
前記演算部で算出された細胞外液量が、前記血圧低下時細胞外液量に基づいて設定された基準値以下になったときに、血圧低下が発生する可能性が高い旨を報知する報知部と、
をさらに備えている、請求項2に記載のモニタ装置。
【請求項8】
過去の透析において血圧低下が発生したときの前記透析排液中の前記物質の濃度である血圧低下時濃度を記憶する記憶部と、
前記測定部で測定された前記物質の濃度が、前記血圧低下時濃度に基づいて設定された基準値以下になったときに、血圧低下が発生する可能性が高い旨を報知する報知部と、
をさらに備えている、請求項2に記載のモニタ装置。
【請求項9】
前記演算部は、前記除去量から、前記物質の血液濃度及び血清濃度の少なくとも1つをさらに算出する、請求項1に記載のモニタ装置。
【請求項10】
前記血液浄化器を備える透析装置と、
請求項1~9のいずれか一項に記載のモニタ装置と、
を備える、透析システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、透析によって除去される物質の濃度をモニタするモニタ装置及びこれを備える透析システムに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
透析患者では、腎機能が廃絶しているため、摂取した水はすべて体内に蓄積する。体内に蓄積した水は透析治療によって除去する必要がある。その際、除水は、理論的には腎機能が正常な人の体液量と等しくなるまで行うように目標量が設定される。しかし実際には、体液量を精度良く、計測する方法は確立されていない。そこで、体液量と関連するその他の値を計測し、計測した値を用いて計算によって体液量を算出する方法が開発されている。例えば、特許文献1には、尿酸に着目して、体液中の細胞外液量を算出する方法(以下、尿酸法ともいう)が開示されている。尿酸法では、血清中の尿酸値から1回透析治療あたりの尿酸除去量を算出して、細胞外液量を算出する。例えば、細胞外液量を算出することによって、精度の良いドライウェイトを設定したり、体内の水分過剰状態を把握したりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/138917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載する従来の尿酸法では、体液中の細胞外液量を算出するためには、透析前の尿酸値と透析後の尿酸値が必要となるため、細胞外液量は透析終了後でないと算出できない。このように、透析によって除去される物質の透析前と透析後の濃度に基づいて、透析による生体内の状態を特定する方法では、特定された生体内の状態を次回の治療に反映することができる一方で、治療中に反映することはできなかった。
【0005】
本明細書は、透析中に除去された物質に関連する生体内の状態を特定可能な技術を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示する技術の第1の態様では、モニタ装置は、透析によって除去される物質の濃度をモニタする。モニタ装置は、血液浄化器から排出される透析排液中の当該物質の濃度を経時的に測定する測定部と、測定部で測定された当該物質の濃度から透析によって除去された当該物質の除去量を算出し、算出した除去量に基づいて生体情報を算出する演算部と、を備える。
【0007】
上記のモニタ装置では、透析によって除去される物質(例えば、尿酸)の透析排液中の濃度を透析中に継続的に測定する。透析中に透析排液中の物質の濃度をモニタリングするため、測定された濃度からその物質の除去量(すなわち、透析開始から測定時点までに除去された物質の除去量)を算出することができる。尿酸等の透析で除去される物質の除去量が特定されれば、生体内の状態を示す生体情報(例えば、細胞外液量等)を算出することができる。このため、透析排液中の当該物質の濃度が測定された時点の生体情報を特定することができる。これにより、透析中に生体情報(例えば、細胞外液量等)を特定することができ、透析治療中に透析患者の状態を随時把握することができる。
【0008】
また、本明細書に開示する透析システムは、血液浄化器を備える透析装置と、上記の第1の態様のモニタ装置と、を備える。このため、上記のモニタ装置と同様の作用効果を奏することができる。また、透析患者の体内の水分の状態を随時把握しながら、透析治療を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例に係る透析システムの概略構成を示す図。
モニタ装置の制御系を示すブロック図。
透析患者Aについて、モニタ装置の測定部で測定した透析治療中に排出される透析排液中の尿酸濃度と、従来の尿酸濃度測定法を用いて測定した透析排液中の尿酸濃度を示す図。
透析患者Bについて、モニタ装置の測定部で測定した透析治療中に排出される透析排液中の尿酸濃度と、従来の尿酸濃度測定法を用いて測定した尿酸濃度を示す図。
透析患者Cについて、モニタ装置の測定部で測定した透析治療中に排出される透析排液中の尿酸濃度と、従来の尿酸濃度測定法を用いて測定した透析排液中の尿酸濃度を示す図。
細胞外液量を算出する処理の一例を示すフローチャート。
(A)透析患者Aの尿酸濃度関数を示す図であり、(B)は(A)の要部(B)の拡大図である。
(A)透析患者Bの尿酸濃度関数を示す図であり、(B)は(A)の要部(B)の拡大図である。
(A)透析患者Cの尿酸濃度関数を示す図であり、(B)は(A)の要部(B)の拡大図である。
透析開始時の透析排液中の尿酸濃度(外挿値)の算出方法を説明するための図。
本実施例に係る透析システムを用いて、透析治療を実行する処理の一例を示すフローチャート。
透析中に脱血不良が発生し、その後シャントケアを行った場合のモニタ装置の測定部で測定した透析治療中に排出される透析排液中の尿酸濃度関数を示す図。
透析患者Dについて、モニタ装置の測定部で測定した透析治療中に排出される透析排液中の尿素濃度と、従来の尿素濃度測定法を用いて測定した透析排液中の尿素濃度を示す図。
透析患者Eについて、モニタ装置の測定部で測定した透析治療中に排出される透析排液中の尿素濃度と、従来の尿素濃度測定法を用いて測定した透析排液中の尿素濃度を示す図。
透析患者Fについて、モニタ装置の測定部で測定した透析治療中に排出される透析排液中の尿素濃度と、従来の尿素濃度測定法を用いて測定した透析排液中の尿素濃度を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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