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公開番号
2025025915
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-21
出願番号
2023131156
出願日
2023-08-10
発明の名称
光治療装置
出願人
帝人ファーマ株式会社
代理人
個人
主分類
A61N
5/06 20060101AFI20250214BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 黒子や体毛等がある皮膚に対しても治療効果を減損させることなく火傷を防止することができる光治療装置を提供する。
【解決手段】 光線を照射部位である皮膚に向けて照射する光照射部と、光照射部により光線が照射されているときに照射部位を冷却する冷却部と、照射部位の皮膚色情報を取得する皮膚色情報取得部と、取得した皮膚色情報の内容に基づいて冷却部の冷却強度を調整する冷却強度調整部とを備える光治療装置。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
光線を照射部位である皮膚に照射する光照射部と、照射部位を冷却する冷却部と、照射部位の皮膚情報を取得する皮膚情報取得部と、取得した皮膚情報に基づいて冷却部の冷却強度を調整する冷却強度調整部とを備える光治療装置。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記皮膚情報取得部が、照射部位の皮膚の色情報を取得する皮膚色情報取得部である、請求項1に記載の光治療装置。
【請求項3】
前記皮膚色情報取得部が、光治療装置に内蔵するカメラまたは外部カメラから取得した照射部位の皮膚画像を取得する皮膚画像取得部である、請求項2に記載の光治療装置。
【請求項4】
前記冷却部が、冷却ファンであり、前記冷却強度調整部が、前記皮膚画像取得部が取得した照射部位の皮膚の色情報に基づき、冷却ファンの風量を調整する手段であることを特徴とする請求項3に記載の光治療装置。
【請求項5】
前記皮膚の色情報が、照射部位のグレースケール画像の画素値、またはカラー画像のL*a*b*表色系の明度L*及び/又は色度a*であり、前記冷却強度調整部が、照射部位のグレースケール画像における画素値の最小値、またはカラー画像におけるL*値の最小値及び/又はa*値の最大値に基づいて冷却ファンの風量を調整する手段であることを特徴とする請求項4に記載の光治療装置。
【請求項6】
前記皮膚画像取得部が取得した照射部位の皮膚の色情報に基づき、照射部からの光線を出射させるか否かを判断する光出射制御部を備えると共に、光線出射時には、光線の出力パワーを一定に維持することを特徴とする請求項5に記載の光治療装置。
【請求項7】
前記皮膚の色情報が、皮膚の色情報と火傷防止リスク低減照射の為の冷却風量の関係閾値を超えた場合、照射部からの光線の出射を禁止することを特徴とする、請求項6に記載の光治療装置。
【請求項8】
照射部位の皮膚の画像情報を記憶する記憶手段を備え、検知した皮膚画像情報が記憶された直前の皮膚画像情報と異なる場合、冷却ファンの風量を変更することを特徴とする請求項3に記載の光治療装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光治療装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
血行促進及び代謝促進等、治療や治療の補助の目的で生体組織に光線を照射するために、光治療装置が用いられる。光線の中でもレーザ光は特定の波長を高出力で照射できることから、これらの用途で広く用いられている。レーザの安全基準JIS C 6802におけるレーザクラスにおいて、クラス3以上の高出力な光治療装置を在宅医療として使用する場合には、クラス1Cの適合が必須要件となる。
【0003】
標的組織である所定箇所の皮膚の部位や状態、及び皮膚の色、黒子やシミ及び体毛等の程度が異なれば、同一出力かつ同一時間のレーザ光の照射であっても、皮膚に吸収される熱エネルギー量が異なる。特に黒子や体毛等がある皮膚では、相対的に熱エネルギーの吸収量が大きくなり、火傷を負う可能性がある。皮膚の色を決定する主要な色素成分はメラニン及びヘモグロビンである。メラニンは黒色色素であり、皮膚に含まれる量が多いほど皮膚の色は濃くなる。黒子やシミなどの色素沈着部には特に多く含まれる。ヘモグロビンは血液中の赤血球に含まれる赤色素であり、血流量が多いほど皮膚の色は赤みを帯びる。紅斑などの炎症部では血液の増加により多く含まれる。よって主にメラニン及びヘモグロビンの量が多い箇所が火傷を負う可能性の高い箇所といえる。
【0004】
レーザ光の照射による火傷を防止するため、カメラで撮影した皮膚画像から照射部位の皮膚の色及び体毛の太さを判定し、照射条件を決定する光治療装置(特許文献1)が公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-11106号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されているレーザ治療装置では、レーザ光を照射する皮膚の色を検出する検出器を持つ皮膚色検出手段と、レーザ照射条件の設定を術者が調整する調整手段と、前記皮膚色検出手段により検出された皮膚色と前記調整手段によって調整された照射条件とを対応付けて記憶する記憶手段と、前記皮膚色検知手段により検出された皮膚色と前記記憶手段の記憶データとに基づいて照射条件を自動的に設定する照射条件設定手段が備えられている。また、レーザ光を照射する領域の毛の太さを検出する毛検出手段が備えられており、前記毛検出手段により検出された毛の太さは前記記憶手段に皮膚色及び照射条件に対応付けて記憶され、照射条件は前記照射条件設定手段により前記毛検出手段及び皮膚色検知手段の検出結果と前記記憶手段の記憶データとに基づいて自動的に設定される。照射条件として照射エネルギー(レーザパワーやパルス照射時間)が皮膚色及び毛の太さに応じて設定される。すなわち、黒子や体毛等がある皮膚では、照射エネルギーを低く設定することで、火傷のリスクを回避する構成となっている。一方で、治療効果は標的組織に到達する照射エネルギーに依存する。そのため、特許文献1の構成では治療効果を減損させてしまう可能性がある。
【0007】
本発明は、黒子や体毛等がある皮膚に対しても治療効果を減損させることなく火傷を防止することができる光治療装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は以下の光治療装置を提供する。
1)光線を照射部位である皮膚に向けて照射する光照射部と、光照射部により光線が照射されているときに照射部位を冷却する冷却部と、照射部位の皮膚色情報を取得する皮膚色情報取得部と、取得した皮膚色情報の内容に基づいて冷却部の冷却強度を調整する冷却強度調整部とを備える光治療装置。
2)前記皮膚情報取得部が、照射部位の皮膚の色情報を取得する皮膚色情報取得部である、前記1)に記載の光治療装置。
3)前記皮膚色情報取得部が、光治療装置に内蔵するカメラまたは外部カメラから取得した照射部位の皮膚画像を取得する皮膚画像取得部である、前記2)に記載の光治療装置。
4)前記冷却部が、冷却ファンであり、前記冷却強度調整部が、前記皮膚画像取得部が取得した照射部位の皮膚の色情報に基づき、冷却ファンの風量を調整する手段であることを特徴とする、前記3)に記載の光治療装置。
5)前記皮膚の色情報が、照射部位のグレースケール画像の画素値、またはカラー画像のL*a*b*表色系の明度L*及び/又は色度a*であり、前記冷却強度調整部が、照射部位のグレースケール画像における画素値の最小値、またはカラー画像におけるL*値の最小値及び/又はa*値の最大値に基づいて冷却ファンの風量を調整する手段であることを特徴とする前記4)に記載の光治療装置。
6)前記皮膚画像取得部が取得した照射部位の皮膚の色情報に基づき、照射部からの光線を出射させるか否かを判断する光出射制御部を備えると共に、光線出射時には、光線の出力パワーを一定に維持することを特徴とする前記5)に記載の光治療装置。
7)前記皮膚の色情報が、皮膚の色情報と火傷防止リスク低減照射の為の冷却風量の関係閾値を超えた場合、照射部からの光線の出射を禁止することを特徴とする前記6)に記載の光治療装置。
8)照射部位の皮膚の画像情報を記憶する記憶手段を備え、検知した皮膚画像情報が記憶された直前の皮膚画像情報と異なる場合、冷却ファンの風量を変更することを特徴とする前記3)に記載の光治療装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明の光治療装置は、照射部位の皮膚情報により冷却強度を制御すると共に、照射する光線の出力パワーを維持することができる。これにより、光線の照射による皮膚の温度上昇を抑制し、光線の照射エネルギーを低減することなく、火傷を防止することができる。そのため、皮膚の色が濃い患者や、照射部位に黒子や体毛等がある患者の皮膚に対しても治療効果を減損させることなく火傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の光治療装置の実施態様を示す外観図。
本発明の光治療装置の動作を示すフローチャート。
本発明の光治療装置の実施態様を示す構成図。
本発明の光治療装置の実施態様を示す構成図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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