TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025022841
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2024126057
出願日
2024-08-01
発明の名称
油性固形組成物
出願人
株式会社コーセー
代理人
主分類
A61K
8/67 20060101AFI20250206BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明は、粉末状かつ水溶性の有効成分であるナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシドの油相中での均一な分散性を維持しつつ、油性固形組成物、特に油性固形の化粧料又は皮膚外用剤に求められる耐衝撃性、及びメイクアップを崩さずに塗布できる滑らかさに優れる油性固形組成物を提供する。
【解決手段】次の成分(A)~(E);
(A)ナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシドからなる群から選択される1種以上の有効成分 1~10質量%
(B)ワックス 5~25質量%
(C)疎水化無水ケイ酸
(D)乳化性架橋型オルガノポリシロキサンエラストマー
(E)ポリスチレン樹脂及びシリコーン樹脂から選択される少なくとも1つの有機粉体
を含有する油性固形組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
次の成分(A)~(E);
(A)ナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシドからなる群から選択される1種以上の有効成分 1~10質量%
(B)ワックス 5~25質量%
(C)疎水化無水ケイ酸
(D)乳化性架橋型オルガノポリシロキサンエラストマー
(E)ポリスチレン樹脂及びシリコーン樹脂から選択される少なくとも1つの有機粉体
を含有する油性固形組成物。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記成分(E)の含有量が、5質量%以上である、請求項1に記載の油性固形組成物。
【請求項3】
前記成分(E)が、ポリスチレン樹脂粉体及びシリコーン樹脂粉体である、請求項1又は2に記載の油性固形組成物。
【請求項4】
前記成分(D)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(D)が、0.1~10である、請求項1又は2に記載の油性固形組成物。
【請求項5】
前記成分(E)に対する前記成分(D)の含有質量割合(D)/(E)が、0.1~1.5である、請求項1又は2に記載の油性固形組成物。
【請求項6】
化粧料又は皮膚外用剤である、請求項1又は2に記載の油性固形組成物。
【請求項7】
メイクの上から使用する、請求項6に記載の油性固形組成物。
【請求項8】
次の成分(A)~(E);
(A)ナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシドからなる群から選択される1種以上の有効成分
(B)ワックス
(C)疎水化無水ケイ酸
(D)乳化性架橋型オルガノポリシロキサンエラストマー
(E)ポリスチレン樹脂及びシリコーン樹脂から選択される少なくとも1つの有機粉体
を含有する油性固形組成物の製造方法であって、
成分(A)~(D)を加熱混合し、そこに成分(E)を添加混合する、油性固形組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、油性固形組成物及び油性固形組成物の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
皮膚は、加齢やストレスなどの内的要因や、紫外線や空気の乾燥などの外的要因により、シワやたるみ、しみやそばかすといった色素沈着等を生じる。中でもシワ、たるみなどの形態的変化や、色素沈着などの視覚的変化は、外観の印象を大きく左右するため、改善を望む人が多く、様々な製品が提供されている。
【0003】
シワ、たるみ、色素沈着を予防・改善するために多くの有効成分が提案されている。その中でも、シワ及び美白の有効成分であるナイアシンアミドは、安全性が高い成分として知られている。また、色素沈着を改善又は抑制する美白剤としては、トラネキサム酸やアスコルビン酸グルコシドを用いることが提案されている。しかし、ナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシド等の有効成分を多量に含有するとべたつきなど、望ましくない使用感触があることが知られている。
【0004】
これまでに有効成分としてナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシドを配合した製品は種々開発されている。粉末状かつ水溶性であるこれらの有効成分は、通常、水等の溶媒に溶解し配合されるものであるため、油相がメイン又は油相からなる油性組成物への配合は困難である。そのため、油性組成物において、ナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシドを油相に均一かつ安定に分散配合する技術はまだまだ少ないのが現状である。
これら課題に対して、例えば、トラネキサム酸もしくはその誘導体またはその塩と、アシルアミノ酸エステルとを含有する油性固形組成物において、トラネキサム酸もしくはその誘導体またはその塩の分散安定性に優れる技術が開示されている(例えば、特許文献1)。また、例えば、特定量のニコチン酸アミド、液状油、油性増粘剤、シリカを含有する油性皮膚外用剤又は油性化粧料において、水溶性成分の含有量が少なくてもニコチン酸アミドを均一に分散させる技術が開示されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-90452号公報
特開2019-131538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
先述のとおり、ナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシド等の有効成分を油相に均一かつ安定に配合する技術は依然として少ない。しかしながら、このような現状とは対照的に、市場では、様々な機能性や使用感を有する油性組成物(油性化粧料又は皮膚外用剤)が求められている。中でも、携帯性や使用方法の簡便さから、バームやスティック剤型への展開が可能な油性固形組成物の開発が進められている。従って、これらのニーズにこたえるため、前記有効成分の油相中での均一な分散を維持しつつ、安定性や機能性、さらには良好な使用感を達成した油性固形組成物の新たな技術開発が必要とされている。
特許文献1及び特許文献2に開示された技術においては、油性固形組成物の耐衝撃性やメイクアップを崩さずに塗布できる滑らかさに関して、不十分な場合があった。
【0007】
そこで本発明では、粉末状かつ水溶性の有効成分であるナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシドの油相中での均一な分散性を維持しつつ、油性固形組成物、特に油性固形の化粧料又は皮膚外用剤に求められる耐衝撃性及びメイクアップを崩さずに塗布できる滑らかさに優れる油性固形組成物の開発を目的とした。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記実情に鑑み、発明者は鋭意検討の結果、ナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシドからなる群から選択される1種以上の有効成分、特定量のワックス、疎水化無水ケイ酸、乳化性架橋型オルガノポリシロキサンエラストマー、ポリスチレン樹脂及びシリコーン樹脂から選択される少なくとも1つの有機粉体を含有する油性固形組成物において、上記課題を解決することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下を提供する。
[1]
次の成分(A)~(E);
(A)ナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシドからなる群から選択される1種以上の有効成分 1~10質量%
(B)ワックス 5~25質量%
(C)疎水化無水ケイ酸
(D)乳化性架橋型オルガノポリシロキサンエラストマー
(E)ポリスチレン樹脂及びシリコーン樹脂から選択される少なくとも1つの有機粉体
を含有する油性固形組成物である。
[2]
前記成分(E)の含有量が、5質量%以上である、前記[1]に記載の油性固形組成物である。
[3]
前記成分(E)が、ポリスチレン樹脂粉体及びシリコーン樹脂粉体である、前記[1]又は[2]に記載の油性固形組成物である。
[4]
前記成分(D)に対する前記成分(A)の含有質量割合(A)/(D)が、0.1~10である、前記[1]又は[2]に記載の油性固形組成物である。
[5]
前記成分(E)に対する前記成分(D)の含有質量割合(D)/(E)が、0.1~1.5である、前記[1]又は[2]に記載の油性固形組成物である。
[6]
化粧料又は皮膚外用剤である、前記[1]又は[2]に記載の油性固形組成物である。
[7]
メイクの上から使用する、前記[6]に記載の油性固形組成物である。
[8]
次の成分(A)~(E);
(A)ナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシドからなる群から選択される1種以上の有効成分
(B)ワックス
(C)疎水化無水ケイ酸
(D)乳化性架橋型オルガノポリシロキサンエラストマー
(E)ポリスチレン樹脂及びシリコーン樹脂から選択される少なくとも1つの有機粉体
を含有する油性固形組成物の製造方法であって、
成分(A)~(D)を加熱混合し、そこに成分(E)を添加混合する、油性固形組成物の製造方法である。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、ナイアシンアミド、トラネキサム酸、アスコルビン酸グルコシドからなる群から選択される1種以上の有効成分の油性固形組成物中での均一な分散性に優れながら、耐衝撃性及びメイクアップを崩さずに塗布できる滑らかさに優れるものである。
更に、本発明の油性固形組成物によれば、ソフトフォーカス効果及びなじみがよく、べたつきのない使用感にも優れるものである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
健康器具
5日前
個人
鼾防止用具
1日前
個人
歯の掃除具
3か月前
個人
歯茎みが品
29日前
個人
身体牽引装置
3か月前
個人
脈波測定方法
1日前
個人
塗り薬塗り具
2か月前
個人
乗馬テラピー
4か月前
個人
脈波測定方法
8日前
個人
導電香
22日前
個人
マッサージ機
16日前
個人
収納容器
2か月前
個人
片足歩行支援具
1か月前
個人
クリップ
1か月前
個人
健康器具
2か月前
個人
発熱器具
3か月前
個人
染毛方法
3か月前
個人
磁器治療器
4か月前
個人
動体視力強化装置
4か月前
個人
眼科診療車
1か月前
個人
口内洗浄具
8日前
個人
血管硬化度算出方法
4か月前
株式会社コーセー
化粧料
1か月前
東レ株式会社
下肢着用具
4か月前
株式会社 MTG
浴用剤
23日前
個人
避難困難者救出台車
1か月前
株式会社コーセー
美爪料
1か月前
株式会社ナカニシ
生検針
4か月前
個人
除菌システム
1か月前
東レ株式会社
吸収制御剤
3か月前
個人
Dr.なかまつよい耳
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
4か月前
個人
腰用サポーター
1日前
個人
立位姿勢支持具
2か月前
株式会社ニデック
眼科装置
1か月前
株式会社ファンケル
化粧料
2か月前
続きを見る
他の特許を見る