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公開番号2025025242
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023129836
出願日2023-08-09
発明の名称トレイ用除菌装置
出願人株式会社トーショー
代理人個人
主分類A61L 2/10 20060101AFI20250214BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】医薬品を運ぶトレイを簡単にかつ速やかに除菌することが可能なトレイ用除菌装置を提供する。
【解決手段】医薬品を収納して搬送されるトレイ2が載置されるステージ(コンベア3)を備える。トレイ2をステージの上方の除菌位置P2との間で昇降させる昇降装置5を備える。除菌位置P2に移動したトレイ2を囲む位置に配置されて、前記トレイ2にUV-C波長領域の紫外線を照射する複数のランプ6とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
医薬品を収納して搬送されるトレイが載置されるステージと、
前記ステージに載置されたトレイを前記ステージの上方の除菌位置との間で昇降させる昇降装置と、
前記除菌位置に移動した前記トレイを囲む位置に配置され、前記トレイの外側および内側の全域にＵＶ－Ｃ波長領域の紫外線を照射する複数のランプとを備えていることを特徴とするトレイ用除菌装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
請求項１に記載のトレイ用除菌装置において、
前記昇降装置の前記トレイと接触する接触部は、前記紫外線が透過する材料によって形成されていることを特徴とするトレイ用除菌装置。
【請求項３】
請求項１に記載のトレイ用除菌装置において、
前記ステージは、コンベアによって構成され、
前記コンベアの搬送方向上流端には、除菌前の空のトレイを供給するトレイ供給装置に設けられて除菌前の前記トレイを前記コンベアに送る上流側搬送装置が接続され、
前記コンベアの搬送方向下流端には、除菌後の前記トレイに物品を収容する装置に設けられて除菌後の前記トレイを受け取る下流側搬送装置が接続されていることを特徴とするトレイ用除菌装置。
【請求項４】
請求項１に記載のトレイ用除菌装置において、
さらに、前記複数のランプの照射時間を設定する設定装置を備えていることを特徴とするトレイ用除菌装置。
【請求項５】
請求項２に記載のトレイ用除菌装置において、
前記トレイは、上方に向けて開口する箱状に形成されているとともに、上端部から外側に向けて突出するフランジを有し、
前記接触部は、前記トレイのフランジに下方から対向する板状に形成され、
前記昇降装置は、前記トレイの一側部および他側部の外側で上下方向に延びる形状に形成され、下端部に前記接触部が設けられた複数の吊り上げ部材と、
前記複数のランプを囲む枠状に形成されて前記複数の吊り上げ部材の上端部どうしを連結する可動フレームと、
前記可動フレームを昇降させるアクチュエータとを備えていることを特徴とするトレイ用除菌装置。
【請求項６】
請求項５に記載のトレイ用除菌装置において、
前記複数の吊り上げ部材は、前記トレイより装置前側に位置する複数の吊り上げ部材と、前記トレイより装置後側に位置する複数の吊り上げ部材とからなり、
前記装置前側に位置する複数の吊り上げ部材は、前記可動フレームに下端部が前記トレイより前方に移動するように揺動自在に支持され、
前記可動フレームは、装置前側に把持部を有しかつ上下方向に揺動自在な操作レバーと、
前記操作レバーと前記装置前側の吊り上げ部材とを連動するように連結する連結機構とを備えていることを特徴とするトレイ用除菌装置。
【請求項７】
請求項１に記載のトレイ用除菌装置において、
さらに、
前記昇降装置の動作に連動して待機位置と上昇位置との間で昇降するスライダを備え、
前記複数のランプのうち、前記トレイの外側底面に紫外線を照射するランプは、前記スライダに支持され、
前記スライダが前記待機位置に位置している場合、前記スライダに支持された前記ランプは、前記ステージより下に位置し、
前記スライダが前記上昇位置に位置している場合、前記スライダに支持された前記ランプは、前記除菌位置に移動した前記トレイの下面から下方に予め定めた距離だけ離れた位置に位置付けられることを特徴とするトレイ用除菌装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、医薬品を運ぶためのトレイを紫外線によって除菌するトレイ用除菌装置に関する。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、病院内で注射薬を運ぶにあたっては、例えば特許文献１に記載されているようなトレイを使用することが多い。特許文献１には、注射薬自動払出装置によって注射薬が払い出されるトレイが開示されている。トレイに払い出された注射薬は、トレイに積載されたまま各病棟に配膳され、各患者に処方される。このトレイは、注射薬の処方後に病棟から回収されて再利用される。このため、トレイは、注射薬が払出されてから注射薬自動払出装置に再び装填されるまでの間に、多数の人の手を介して運搬されるため、さまざまな菌やウイルスに汚染されるおそれがある。このため、トレイは、注射薬自動払出装置に装填される以前に人手によりアルコール消毒が実施されることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００６－１０９８９９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、トレイの除菌は、一つずつ手作業で行う必要があるから、作業が煩雑で、多大な作業時間が必要になるという問題があった。
【０００５】
本発明の目的は、医薬品を運ぶトレイを簡単にかつ速やかに除菌することが可能なトレイ用除菌装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
この目的を達成するために本発明に係るトレイ用除菌装置は、医薬品を収納して搬送されるトレイが載置されるステージと、前記ステージに載置されたトレイを前記ステージの上方の除菌位置との間で昇降させる昇降装置と、前記除菌位置に移動した前記トレイを囲む位置に配置され、前記トレイの外側および内側の全域にＵＶ－Ｃ波長領域の紫外線を照射する複数のランプとを備えているものである。
【０００７】
本発明は、前記トレイ用除菌装置において、前記昇降装置の前記トレイと接触する接触部は、前記紫外線が透過する材料によって形成されていてもよい。
【０００８】
本発明は、前記トレイ用除菌装置において、前記ステージは、コンベアによって構成され、前記コンベアの搬送方向上流端には、除菌前の空のトレイを供給するトレイ供給装置に設けられて除菌前の前記トレイを前記コンベアに送る上流側搬送装置が接続され、前記コンベアの搬送方向下流端には、除菌後の前記トレイに物品を収容する装置に設けられて除菌後の前記トレイを受け取る下流側搬送装置が接続されていてもよい。
【０００９】
本発明は、前記トレイ用除菌装置において、さらに、前記複数のランプの照射時間を設定する設定装置を備えていてもよい。
【００１０】
本発明は、前記トレイ用除菌装置において、前記トレイは、上方に向けて開口する箱状に形成されているとともに、上端部から外側に向けて突出するフランジを有し、前記接触部は、前記トレイのフランジに下方から対向する板状に形成され、前記昇降装置は、前記トレイの一側部および他側部の外側で上下方向に延びる形状に形成され、下端部に前記接触部が設けられた複数の吊り上げ部材と、前記複数のランプを囲む枠状に形成されて前記複数の吊り上げ部材の上端部どうしを連結する可動フレームと、前記可動フレームを昇降させるアクチュエータとを備えていてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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