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公開番号
2025014862
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-30
出願番号
2023117786
出願日
2023-07-19
発明の名称
医療用コネクタ
出願人
ニプロ株式会社
代理人
弁理士法人YKI国際特許事務所
主分類
A61M
39/10 20060101AFI20250123BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】コネクタが接続された部分における流体の滞留を抑制する。
【解決手段】実施形態の一例である医療用コネクタ1は、外周面にネジ部15が形成された筒状の外部ハウジング10と、外部ハウジング10の筒内に配置され、スリット23が形成された弁20とを備える。弁20の天面21aは、外部ハウジング10の天面11aと略面一に配置される。医療用コネクタ1は、カプラ付きオスルアーが弁20のスリット23に挿入されたときに、弁20の一部が流体径路のメイン流路内に位置するように構成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
医療用流体径路の側方に設けられるコネクタであって、
外周面にネジ部が形成された筒状のハウジングと、
前記ハウジングの筒内に配置され、スリットが形成された弁と、
を備え、
前記弁の天面は、前記ハウジングの開口端部に位置し、
前記流体径路のメイン流路から前記弁の底面までの距離(X)は、前記メイン流路への接続開口幅(Z)より短く、
カプラ付きオスルアーが前記弁の前記スリットに挿入されたときに、前記弁の一部が前記流体径路のメイン流路内に位置するように構成されている、医療用コネクタ。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記弁は、
前記スリットが形成された本体部と、
前記本体部の周囲に設けられた筒壁部と、
を有し、
前記ハウジングは、前記ネジ部を有する第1のハウジングと、前記筒壁部の内部に配置され、前記第1のハウジングと共に前記弁を挟持する筒状の第2のハウジングを備える、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項3】
前記弁の底面と、当該底面に対向する前記メイン流路の内面との距離が最小となる部分において、前記メイン流路の直径(Y)に対する、前記メイン流路から前記弁の底面までの距離(X)の比率(X/Y)が、1.0未満である、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項4】
前記弁の前記天面の直径(β)に対する、前記ハウジングのネジ部の高さは、前記弁の前記天面の直径(β)より短く、前記天面の半径(β/2)より長い、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項5】
医療用流体径路の側方に設けられるコネクタであって、
外周面にネジ部が形成された筒状の第1のハウジングと、
前記第1のハウジングの筒内に配置され、スリットが形成された弁と、
を備え、
前記弁は、前記スリットが形成された本体部と、前記本体部の周囲に設けられた筒壁部とを有し、
前記筒壁部の内部に配置され、前記第1のハウジングと共に前記弁を挟持する第2のハウジングをさらに備え、
前記弁の天面は、前記第1のハウジングの開口端部に位置し、前記筒壁部は下方に延びる下方筒壁部を有し、
前記下方筒壁部の軸方向寸法は、前記流体径路のメイン流路の半径より長く、前記メイン流路の直径より短く、
前記第1のハウジングの天面外径は、前記メイン流路から前記弁の底面までの距離(X)より長い、医療用コネクタ。
【請求項6】
医療用流体径路の側方に設けられるコネクタであって、
外周面にネジ部が形成された筒状のハウジングと、
前記ハウジングの筒内に配置され、スリットが形成された本体部、及び前記本体部の周囲に設けられ、前記ハウジングに固定される被固定部を有する弁と、
を備え、
前記流体径路のメイン流路から前記弁の底面までの距離(X)は、前記メイン流路への接続開口幅(Z)より短く、カプラ付きオスルアーが前記弁の前記スリットに挿入されたときに、前記本体部の底面が前記ハウジングの内壁に当接する、医療用コネクタ。
【請求項7】
医療用流体径路の側方に設けられるコネクタであって、
外周面にネジ部が形成された筒状のハウジングと、
前記ハウジングの筒内に配置され、スリットが形成された本体部、及び本体部の周囲に設けられ、前記ハウジングに固定される被固定部を有する弁と、
を備え、
前記流体径路のメイン流路から前記弁の底面までの距離(X)は、前記メイン流路への接続開口幅(Z)より短く、
前記ネジ部の高さ(H1)は、前記本体部の天面の直径(β)より短く、前記天面の半径(β/2)より長い、医療用コネクタ。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の医療用コネクタは、前記流体径路の一部を構成するベース部と、前記ハウジング及び前記弁を含むコネクタ部とを備え、
前記ハウジングは、前記ベース部に対して固定されており、前記弁は前記ベース部に当接している。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用流体径路に取り付けられる医療用コネクタに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、輸液等の薬液の投与や、透析などを行うための流体径路において、主流路に設けられた分岐路にシリンジ等のニードルレスのオスコネクタを接続可能な医療用コネクタが設置されている。コネクタは、一般的に、ハウジングと、ハウジングの筒内に配置された弁とを備える(例えば、特許文献1参照)。弁にはスリットが形成されているため、オスコネクタのオスルアーを弁のスリットに挿入することで、流体径路に薬液を投与でき、或いは流体径路から血液等の検体を採取できる。特許文献1において、ハウジング内にはアダプタと弁体が設けられ、ハウジングにシリンジが接続されることでアダプタが弁体を開口させる。弁体天面が汚れた場合、キャップ部材を取り外し、弁体天面を拭うことが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-016437号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、弁体天面を拭うのにキャップ部材をわざわざ取り外す必要がある構成は使用者に余計な手間を生じさせると共に、取り外す工程においてアダプタやキャップ部材が他部材に接触して汚染が発生する等、新たな汚染リスクが生じてしまう。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る医療用コネクタは、医療用流体径路の側方に設けられるコネクタであって、外周面にネジ部が形成された筒状のハウジングと、前記ハウジングの筒内に配置され、スリットが形成された弁とを備え、前記弁の天面は、前記ハウジングの開口端部に位置し、前記流体径路のメイン流路から前記弁の底面までの距離(X)は、前記メイン流路への接続開口幅より短く、カプラ付きオスルアーが前記弁の前記スリットに挿入されたときに、前記弁の一部が前記流体径路のメイン流路内に位置するように構成されていることを特徴とする。
【0006】
上記構成によれば、弁の天面がハウジングの開口端に位置しているため、弁天面の消毒を容易に行うことができる。そして、メイン流路から弁の底面までの距離(X)はメイン流路への接続開口幅より短くなるように低く設計することにより、コネクタが取り付けられた部分のデッドスペースを小さくでき、流体の滞留を効果的に抑制できる。他方、ハウジングは外周面にネジ部を有し、且つ、オスルアーを弁のスリットに挿入した状態で弁の一部が流体径路のメイン流路内に位置するほどにオスルアーが挿入されるため、当該ネジ部によりカプラを固定でき、コネクタとの良好な固定が確保される。
【0007】
本発明に係る医療用コネクタにおいて、前記弁は、前記スリットが形成された本体部と、前記本体部の周囲に設けられた筒壁部とを有し、前記ハウジングは、前記ネジ部を有する第1のハウジングと、前記筒壁部の内部に配置され、前記第1のハウジングと共に前記弁を挟持する第2のハウジングを備えることが好ましい。
【0008】
上記構成によれば、2つのハウジングによって弁が挟持され、弁の筒壁部がハウジングに密着する。このため、弁の抜け落ちが防止される。
【0009】
本発明に係る医療用コネクタにおいて、前記メイン流路の直径(Y)に対する、前記メイン流路から前記弁の底面までの距離(X)の比率(X/Y)が、1.0未満となる部分を有することが好ましい。
【0010】
上記構成によれば、コネクタが取り付けられた部分における流体の滞留を抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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