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公開番号
2025015984
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-31
出願番号
2023118945
出願日
2023-07-21
発明の名称
薬液投与システムおよび情報処理方法
出願人
ニプロ株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
G16H
20/17 20180101AFI20250124BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約
【課題】端末装置が患者にとって間違ったオーダ情報を当該患者が使用する薬液投与ポンプに送信することを防止可能な薬液投与システムを提供する。
【解決手段】サーバ装置は、各々が注射の処方オーダとオーダ情報を識別する第1のオーダ識別情報と患者を識別する第1の患者識別情報とを含む複数のオーダ情報を記憶している。端末装置は、第2の患者識別情報と第2のオーダ識別情報とを取得すると、第2の患者識別情報と第2のオーダ情報とをサーバ装置に送信する。サーバ装置は、複数のオーダ情報のうちから、第2のオーダ識別情報と一致する第1のオーダ識別情報を含むオーダ情報を抽出する。サーバ装置は、抽出されたオーダ情報に含まれる第1の患者識別情報が第2の患者識別情報と一致したことを条件に、抽出されたオーダ情報を端末装置に送信する。端末装置は、サーバ装置から受信したオーダ情報を薬液投与ポンプに送信する。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
サーバ装置と、
前記サーバ装置と通信する端末装置と、
前記端末装置と通信する薬液投与ポンプとを備え、
前記サーバ装置は、各々が患者に対する注射の処方オーダを含む複数のオーダ情報を記憶しており、
各前記オーダ情報は、前記オーダ情報を識別する第1のオーダ識別情報と、前記患者を識別する第1の患者識別情報とをさらに含み、
前記端末装置は、
第2の患者識別情報を取得すると、前記第2の患者識別情報を前記サーバ装置に送信し、
第2のオーダ識別情報を取得すると、前記第2のオーダ識別情報を前記サーバ装置に送信し、
前記サーバ装置は、
前記複数のオーダ情報のうちから、前記第2のオーダ識別情報と一致する前記第1のオーダ識別情報を含む前記オーダ情報を抽出し、
抽出された前記オーダ情報に含まれる前記第1の患者識別情報が前記第2の患者識別情報と一致したことを条件に、抽出された前記オーダ情報を前記端末装置に送信し、
前記端末装置は、前記サーバ装置から受信した前記オーダ情報を、前記薬液投与ポンプに送信する、薬液投与システム。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
前記端末装置は、
スキャナを有し、
前記患者のリストバンドに印字された第1のコードを前記スキャナを用いてスキャンすることにより、前記第2の患者識別情報を取得する、請求項1に記載の薬液投与システム。
【請求項3】
前記端末装置は、薬剤ラベルまたは注射処方箋に印字された第2のコードを前記スキャナを用いてスキャンすることにより、前記第2のオーダ識別情報を取得する、請求項2に記載の薬液投与システム。
【請求項4】
前記端末装置は、
ディスプレイを有し、
前記オーダ情報に含まれる前記処方オーダと、前記オーダ情報を前記薬液投与ポンプへ送信する指示を受け付ける画像オブジェクトとを、前記ディスプレイに同時に表示させ、
前記画像オブジェクトが選択されたことに基づき、前記オーダ情報を、近距離無線通信にて前記薬液投与ポンプに送信する、請求項1から3のいずれか1項に記載の薬液投与システム。
【請求項5】
各々が患者に対する注射の処方オーダを含む複数のオーダ情報をサーバ装置に記憶させるステップを備え、各前記オーダ情報は、前記オーダ情報を識別する第1のオーダ識別情報と、前記患者を識別する第1の患者識別情報とをさらに含み、
前記サーバ装置と通信可能な端末装置が、第2の患者識別情報を取得すると、前記第2の患者識別情報を前記サーバ装置に送信するステップと、
前記端末装置が、第2のオーダ識別情報を取得すると、前記第2のオーダ識別情報を前記サーバ装置に送信するステップと、
前記サーバ装置が、前記複数のオーダ情報のうちから、前記第2のオーダ識別情報と一致する前記第1のオーダ識別情報を含む前記オーダ情報を抽出するステップと、
前サーバ装置が、抽出された前記オーダ情報に含まれる前記第1の患者識別情報が前記第2の患者識別情報と一致したことを条件に、抽出された前記オーダ情報を前記端末装置に送信するステップと、
前記端末装置が、前記サーバ装置から受信した前記オーダ情報を、薬液投与ポンプに送信するステップとをさらに備える、情報処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、薬液投与システムおよび情報処理方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、薬液を患者に投与するためのシステムが知られている。たとえば、特開2002-117144号公報(特許文献1)には、このようなシステムとして、患者情報および薬剤等の投与情報を管理する管理システムと、当該管理システムと相互に通信可能な読取り機能付き携帯端末装置とからなる薬剤等投与管理システムが開示されている。
【0003】
特許文献1に開示された薬剤等投与管理システムに含まれる上記管理システムは、患者情報および薬剤に関する投与指示内容を含む情報の入力手段と、患者を特定するための基本情報と当該患者へ投与する薬剤等に関する投与指示内容を含む情報とを携帯端末装置に登録する登録手段とを有する。当該携帯端末装置は、患者に付与されている基本情報と当該患者へ投与する薬剤等に付与されている情報とを読取る読取手段と、読取情報と管理システムに登録されている投与指示内容を含む情報とを照合する照合手段とを有する。携帯端末装置は、照合手段による判定結果が不一致であった場合、投与行為者に対して警告する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-117144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、携帯端末装置において、上述した照合処理が実行される。このため、照合に先立ち、携帯端末装置は、患者を特定するための基本情報と当該患者へ投与する薬剤等に関する投与指示内容を含む情報とを管理システムから事前に取得する必要がある。
【0006】
さらに、特許文献1の薬剤等投与管理システムは、輸液ポンプおよびシリンジポンプ等の薬液投与ポンプを連携機器として含んでいない。このため、特許文献1では、携帯端末装置は、照合手段による判定結果が一致した場合、照合結果に基づいて患者へ薬剤または血液製剤等の投与がなされたとき、投与結果情報を管理システムに送信して保存させることしか行わない。
【0007】
上記のような薬液投与ポンプを含むシステムにおいて、患者に対する注射の処方オーダを含むオーダ情報を端末装置がサーバから取得し、端末装置がオーダ情報を薬液投与ポンプに送信することができれば、機器連携により利便性が向上する。
【0008】
本開示は、端末装置が患者にとって間違ったオーダ情報を当該患者が使用する薬液投与ポンプに送信することを防止可能な薬液投与システムおよび情報処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示のある局面に従うと、薬液投与システムは、サーバ装置と、サーバ装置と通信する端末装置と、端末装置と通信する薬液投与ポンプとを備える。サーバ装置は、各々が患者に対する注射の処方オーダを含む複数のオーダ情報を記憶している。各オーダ情報は、オーダ情報を識別する第1のオーダ識別情報と、患者を識別する第1の患者識別情報とをさらに含む。端末装置は、第2の患者識別情報を取得すると、第2の患者識別情報をサーバ装置に送信する。端末装置は、第2のオーダ識別情報を取得すると、第2のオーダ識別情報をサーバ装置に送信する。サーバ装置は、複数のオーダ情報のうちから、第2のオーダ識別情報と一致する第1のオーダ識別情報を含むオーダ情報を抽出する。サーバ装置は、抽出されたオーダ情報に含まれる第1の患者識別情報が第2の患者識別情報と一致したことを条件に、抽出されたオーダ情報を端末装置に送信する。端末装置は、サーバ装置から受信したオーダ情報を、薬液投与ポンプに送信する。
【0010】
本開示の他の局面に従うと、情報処理方法は、各々が患者に対する注射の処方オーダを含む複数のオーダ情報をサーバ装置に記憶させるステップを備える。各オーダ情報は、オーダ情報を識別する第1のオーダ識別情報と、患者を識別する第1の患者識別情報とをさらに含む。情報処理方法は、サーバ装置と通信可能な端末装置が、第2の患者識別情報を取得すると、第2の患者識別情報をサーバ装置に送信するステップと、端末装置が、第2のオーダ識別情報を取得すると、第2のオーダ識別情報をサーバ装置に送信するステップと、サーバ装置が、複数のオーダ情報のうちから、第2のオーダ識別情報と一致する第1のオーダ識別情報を含むオーダ情報を抽出するステップと、前サーバ装置が、抽出されたオーダ情報に含まれる第1の患者識別情報が第2の患者識別情報と一致したことを条件に、抽出されたオーダ情報を端末装置に送信するステップと、端末装置が、サーバ装置から受信したオーダ情報を、薬液投与ポンプに送信するステップとをさらに備える。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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